ルーニー・マーラやフランシス・マクドーマンドら実力派が熱演『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

　本年度アカデミー賞で作品賞・脚色賞の2部門にノミネートを果たした『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。2018年にNEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる、ボリビアで起きた実際の事件をベースにした同名ベストセラー小説が原作の話題作です。

——2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていましたが、ある日それが実際の犯罪だったことが明らかになります。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行い……。

　監督は『死ぬまでにしたい10のこと』（2003年）などで俳優として活躍しながら、2006年には『アウェイ・フロム・ハー君を想う』で監督・脚本家としてデビューし数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。そしてルーニー・マーラやクレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーなどそうそうたるメンバーが出演。また、オスカー女優フランシス・マクドーマンドが出演とプロデュースを務め、ブラッド・ピット率いる映画制作会社＜PLAN B＞の製作でも話題を集めています。

　原作「Women Talking」を読むだけでは満足せず、深堀りしたくなる小説だったと振り返るフランシス・マクドーマンドは、「（原作の）テーマを検証することは時代にふさわしく、やりがいがあり、真剣なことであり、爽快でおもしろいと思いました」と語っています。

　主演のルーニー・マーラといえば、脚光を浴びるきっかけとなった『ドラゴン・タトゥーの女』（2011年）のリスベット・サランデル役を思い出す人も少なくないでしょう。ホンダのCB350で疾走するリスベットは、バイク映画史に残るカッコよさです。

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は2023年6月2日（金）より全国ロードショー中です。