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華やかさと実用性を巧みに両立 ルノー・ラファール・フルハイブリッドへ試乗 僅かな不満も残る

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華やかさと実用性を巧みに両立 ルノー・ラファール・フルハイブリッドへ試乗 僅かな不満も残る

僅かな不満が残るパワートレインとサスペンション

2024年に、スペインで初試乗したルノー・ラファールのE-テック・フルハイブリッド。ブランドのフラッグシップとして、魅力的なクーペSUVだと筆者は感じた。ただし、パワートレインとサスペンションの洗練度には、僅かな不満が残ったことも事実だ。

【画像】見栄えと実用性を巧みに両立 ルノー・ラファール 近似サイズのクロスオーバーはコレ 全152枚

今回試乗した場所は、グレートブリテン島の一般道。冒頭で触れてしまうと、概ね前回の印象から大きな違いはなかったといえる。

ルノーがE-テックと呼ぶハイブリッドシステムは、1.2L 3気筒ガソリン・ターボエンジンに、68psの駆動用モーターと34psのスターター・ジェネレーター(ISG)を組み合わせたもの。ここに、エンジン用として5速AT、駆動用モーターに2速ATが実装される。

システム合計では、199psと41.6kg-mを発揮する。0-100km/h加速は8.9秒と、そこまで鋭いわけではない。ちなみに、更にパワフルなプラグイン・ハイブリッドが控えているそうだ。

発進時のデフォルトはEVモード。電気だけで静かに動き出すものの、静止状態からの勢いはやや物足りない。負荷が上昇しエンジンが始動すると、明らかにパワー感が増し、大きなボディを意欲的に進めてくれる。

パワーディバリーの印象は、複雑なトランスミッションが若干濁す。アクセルペダルを踏み込んでシフトダウンするまで、長くはないものの、タイムラグが存在するためだ。

ファミリーSUVとして普段使いに不満はなし

電気モーターが積極的に働き、走行中は基本的に静か。だがエンジンの回転状態によっては、小さくないノイズが車内へ届いてしまう。ラファールが停止中でも。洗練性が高いとまではいえないだろう。

ブレーキペダルの感触は悪くない。回生ブレーキと摩擦ブレーキを協調させるためか、踏み応えは柔らかめながら、制動力は調整しやすかった。カックンブレーキにはなりにくいはず。

アスファルト舗装の状態が良くない郊外の道では、硬めの乗り心地が目立ってしまう。小さくない凹凸を高めの速度域で通過すると、なだめきれず衝撃が伝わってくる。市街地ではしなやかになり、落ち着きが出てくるが。

ステアリングホイールへ伝わるフィードバックは薄め。試乗車はエスプリアルピーヌを冠するグレードだったが、ボディロールも小さくなく、積極的に運転したいという気分を刺激するほどではなかった。

とはいえ、大きめのファミリーSUVとして、家族を乗せて穏やかに走っている限りは不満なし。後輪操舵システムが備わり、住宅地のような狭い道をキビキビ進める。

燃費は、カタログ値で21.3km/L。今回の試乗では、高速道路を一定速度で巡航し、18.4km/Lを得られた。現実的な環境の平均では、17.0km/L前後になるだろう。

高級感が漂う車内 操作性の良いタッチモニター

運転姿勢は、SUVというより視点が高めの乗用車といった感じ。居心地は良く、装備は充実している。質感が及ばない部分も点在するとはいえ、アルカンターラやサテン仕上げのトリムが効果的に用いられ、高級感を醸し出している。

ダッシュボード上には、12.3インチのメーター用モニターと、12.0インチのインフォテインメント用タッチモニター。どちらもグラフィックは鮮明で、グーグル・ベースのシステムは素早く動作していた。メニュー構造は直感的で、操作性も良好といえる。

タッチモニターの下部には、実際に押せるハードスイッチが並ぶ。ステアリングホイール上のスイッチで、運転支援システムの切り替えも簡単。部分的に視界が良くないものの、好ましい運転環境といえる。

ルーフラインは後方へ向けて傾斜しているが、リアシート側も空間は広め。身長の高い大人でも、長時間快適に過ごせるだろう。試乗車にはパノラミック・ガラスフーフが装備され、開放感も高かった。

荷室容量は535L。このクラスとしては平均的な容量といえる。

欧州の上級ブランドへ対峙し得る、ルノーのフラッグシップSUVがラファール。スタイリッシュなクーペフォルムと、優れた実用性を巧みに両立させている。装備の充実度も高い。これで走りの質感が磨かれれば、訴求力は大幅に高まるはずだ。

ルノー・ラファール E-テック・フルハイブリッド・アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)のスペック

英国価格:4万4695ポンド(約872万円)
全長:4710mm
全幅:1866mm
全高:1613mm
最高速度:178km/h
0-100km/h加速:8.9秒
燃費:21.3km/L
CO2排出量:107g/km
車両重量:1714kg
パワートレイン:直列3気筒1197cc ターボチャージャー+電気モーター+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:199ps
最大トルク:41.7kg-m
ギアボックス:5速オートマティック(エンジン)/2速オートマティック(電気モーター)(前輪駆動)

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みんなのコメント

1件
  • ******
    欧州メーカーはHVを造れない~とかフェイクニュースを書き込んでるガソリン狂の日本猿は何を思う?ww
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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