TTサーキット・アッセンで行なわれているMotoGP第11戦オランダGP。初日は雨模様から始まり、午後にかけて天候が改善していくという一日となったが、悪コンディションにおける走行は中断すべきだったとライダーからは批判の声があがっている。
午前中のFP1はコース上の水量が非常に多いコンディションで開始された。この時クラッシュしたライダーは2名のみだったが、悪コンディションからコースオフを喫するライダーは数多く見られた。
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ただFP1後半にかけては雨量が少なくなったことで、ラップタイムも改善され行った。しかし、多くのライダーはこのFP1における路面が安全性の面から赤旗が出されるべきレベルのモノだったと主張している。
「ライディングどころじゃない。限界を超えていたよ」と、KTMのミゲル・オリベイラは語る。
「FP1開始時は乗れたものじゃなかった。他のライダーのテールライトも見えなかったほどだ」
「アクアプレーニングで単独走行は難しかったのは間違い無いし、レースなんて不可能だったよ」
「間違いなく限界を超えていた。(MotoGPの前に行なわれた)Moto3の終盤はまだ良かったかもだけど、僕らのセッションで雨をあまり感じなくとも水たまりがすごく多かった」
「だけどプラクティスの中盤で止めて、『もうこれ以上走らない』と言うには、後半に(コンディションが)どんどん良くなってしまっていて、トリッキーな状況だったんだ」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロも、こうした意見に同意するひとりだ。
「100%赤旗(の状況)だった。少なくとも最初の15分はそうだった。コース上の4箇所でアクアプレーニング現象が起きていたんだ」
「クラッシュしたくはないから、ピットに留まっていたんだ。ストレートではアクアプレーニングに見舞われて、ターン8~9、コース後半でも発生していた」
ジョアン・ミル(スズキ)は似たようなコンディションでレースが行われた場合、グランプリは「危険な状況になる」と指摘している。
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)もFP1前半のコンディションは限界を超えていたと同意。そして、他のライダーが走ってタイムを改善していくことで、同じようにその他のライダーも走らざるをえない……だからこそレースディレクションの介入が必要だと訴えた。
「今朝だけど、5速や6速でアクアプレーニングを起こしてしまった時も、誰かが実際に見ているわけじゃない」
「ボックスに戻って来た時には『本当に危険だ』と話していたよ。誰ががクラッシュしていたなら、また別の話だったろう。でも僕はスチュワードじゃないんだ」
「そして危険であろうと、ライバルが(タイムを)改善してきているなら、もちろん自分もコースに出て改善する必要がある」
「でもそれは僕らの責任じゃない。コンディションを確認し、ライダーの話を聞くのはレースディレクションの責任なんだ」
なお、こうした批判に対して一歩引いた意見を持っているのがジャック・ミラー(ドゥカティ)だ。彼はそのコンディションで快適にライディングができないなら、ガレージに留まっているべきだと述べた。
「ピットインする前はかなり水が溜まっていて、ちょっと危険な状態になっていた」
「コーナーにはキャンバーがついているせいで水がさらに溜まってしまって、より大変だった」
「”サイコー”なフィーリングだったよ。アクアプレーニングは避けられないし、そうなったらどうしようもない。でも他は良かったし、間違いなくグリップも優れていたよ」
「クラッシュ数(が少ないこと)も、タイムが本当に速かったのも分かると思う」
「つまり、結局のところ誰もが自分の考えを持っている。そしてコースに出て行きたいなら、そうすれば良い。そうしたくないなら、ボックスで座っていればいいんだ」
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