最強のハイレスポンス型RB26を手にして見ないか?
ストリートで味わう研ぎ澄まされたフィーリング
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HKSから、RB26DETT改2.8L仕様のコンプリートエンジン『ハイレスポンス』が発売された。
すでに、ビッグタービンの装着を想定した約800ps対応のRB26改2.8Lコンプリートエンジン『ステップ2』をラインナップしているが、こちらの『ハイレスポンス』はGTIII-SSツインなど小径タービンとのマッチングを前提とした完全ストリート仕様だ。
『ステップ2』同様に、ヘッドやN1ブロック等のパーツ類は全て新品が使用され、ボア×ストロークや圧縮比などの基本スペックもイコール。ただし、腰下に組み込むパーツは完全なハイレスポンス専用品となっているのが特徴だ。
「キモとなるのは、やはりクランクシャフトですね。レスポンスを追求したクランクは『ステップZERО用(上)』がありますが、それをそのまま使うのでは進化がない。そこで、ハイレスポンス用は設計を見直し、ステップZEROと同等の軽さをキープしたまま、さらなる強度アップを実現しました。そのため、許容回転数もステップZEROの8000rpmから1000rpm上乗せできたんです」とは、HKS第2開発部の高橋さん。
鍛造ビレットの削り出しとしつつ、カウンターウエイトにはバランス率に優れるフルカウンター式を採用。なお、フルカウンター形状は、重量増加に伴うレスポンスの悪化やメタルの負担増加というデメリットがあるが、HKSではカウンターウエイト部を極限までシェイプアップ。これにより、ハイレスポンスと高強度の両立を実現したのである。
H断面コンロッドは従来品(ステップ2)と同形状だが、ピン径を21mmから22mmと太くすることで、高負荷に耐えられる設計としている。
ピストンも、ハイレスポンス仕様には軽量かつ高強度な専用品を採用。高温での強度に優れるジュラルミンA2618材から削り出した逸品だ。ステップ2用が約400gなのに対し、このピストンは324gまで重量を追い込んでいる。トラス構造の採用で剛性アップしている他、2層モリブデンコートで初期なじみ性とフリクション低減を図っているのもポイントだ。
当然ながら、長年のテストで浮き彫りになったRB26のウィークポイントもきっちり対策される。ヘッドは燃焼室の容積合わせ(NC加工)やポートの段付き修正を実施。RB26はノッキングが出やすいため、敢えてスキッシュエリアは残したまま、燃焼効率を考えて最適な形状にしている。
さらに、高回転&高負荷時でも確実な点火を実現するべく、イグニッションコイルも強化品へと変更され、クランク角センサーも純正を撤去。代わりにクランク軸上に専用センサーを設けることでより正確なピックアップ信号をECUへと伝達する。
想定回転数は9000rpm、想定出力は500~600ps、対応最高出力は700psに設定。アクセルワークに対する追従性をとことん高めた、最強のストリートスペック。コンプリート価格は570万円と非常にハイプライスだが、この時代にRB26エンジンチューンの最終形態が誕生し、それがキットとして一般販売されているということは実に夢のある話ではないか。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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