現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > かつてはセダンこそが憧れだった! 隆盛を誇った90年代の国産セダンの名車4選

ここから本文です

かつてはセダンこそが憧れだった! 隆盛を誇った90年代の国産セダンの名車4選

掲載 7
かつてはセダンこそが憧れだった! 隆盛を誇った90年代の国産セダンの名車4選

セダンタイプのクラウンがなくなる!? 90年代に隆盛を極めた名セダンを振り返る

 先日、一部で報道されたセダンタイプのクラウン廃止のニュース。どこまで事実なのかは分からないが、セダン需要の冷え込みはここまで深刻なのかと考えさせる一件であることは間違いない。

バブルの申し子「13クラウン」が30年落ちなのに高い! 人気の秘密とは

 確かに現在ではファミリーカーの選択肢としてはミニバンはSUV、そして軽自動車が中心となっており、以前のように一家に一台セダンという状況ではなくなっているのは事実。

 そこで、今一度セダンの良さを振り返ってみる意味でも、90年代に隆盛を極めた名セダンたちをピックアップしてみることにしたい。

専用足まわり&あえてのNAの「アンフィニ」グレードが存在した【マツダ・ファミリア】

 現在ではプロボックスのOEM車である「ファミリアバン」にのみその名を残すだけとなってしまったファミリア。

 そもそもファミリアのスタートが商用バンからだったので運命的なものを感じないわけでもないが、やはりファミリアはセダンがあってこそバンやハッチバックも輝いたと言えるだろう。

 90年代のファミリアは、89年に登場したBG型、そして94年に登場したBH型が中心となるが、中でもやはり注目したいのがBG型に設定されていた「アンフィニ」だろう。

 FC型RX-7にも存在していた(ちなみにカペラにも存在)グレードだけに知名度は高いかもしれないが、実はファミリアセダンにも設定されていた。このモデルには専用チューニングがなされた1.8LのNAエンジンが搭載され、フロントLSDや専用足回りがおごられたスペシャルなもの。あえてターボエンジンではなく、NAエンジンとしたところからもツウ好みのマシンということが伺いしれたのだ。

「世界一の技術を目指す」という錦の御旗のもとに生まれた【日産・プリメーラ】

「90年代までに技術の世界一を目指す」という日産のいわゆる901運動の象徴とも言えるのが、1990年にデビューした初代プリメーラではないだろうか。

 欧州市場をメインマーケットとして開発されたプリメーラは、欧州車テイストを色濃くしたモデルに仕上がっており、マルチリンクサスペンションがおごられたフロントサスペンションの評価は非常に高く、一部では欧州車を超えたという評価も与えられたほどだった。

 また、シートにも一般的なレバー式ではなく微調整が可能なダイヤル式の調整機構が備わるなど、細かな部分まで欧州車を手本としたところが伺い知れたが、前述のシャープな足回りも含め日本の一部ユーザーからは不満の声が出たことから、日本車風への改良が進んでしまった点が残念なところだった。

7代目のGTには「4A-G型エンジン」搭載【トヨタ・カリーナ】

「足のいいやつ」というキャッチコピーでデビューしたカリーナは、当初はセリカと多くのコンポーネンツを共有しており、セリカのセダン版と言えるようなスポーティさを持ち合わせていたモデルとなっていた。

 しかし、1992年に登場した6代目モデルはそれまで存在していたスポーティグレードを廃止し、丸みを帯びたデザインと大型化したボディとなってしまっていた。ボディサイズの割に安価だったために販売台数的には一定の成果を上げていたが、カリーナらしさは失われてしまっていたのだ。

 そのため、兄弟車関係にあったコロナとの差別化が曖昧になってしまったことを反省し、次の7代目ではより若々しいデザインに立ち戻り、トヨタの名機4A-G型エンジンを搭載したGTグレードも復活。往年のファンを喜ばせていた。

4台の中で唯一、現行のセダンモデルがある【ホンダ・アコード】

 今回ピックアップした車種の中では唯一、セダンとして車名が継続されているアコード。とはいえ現行モデルの存在感は薄く、往年ファンからしてみれば物足りなさを感じてしまうことだろう。

 そんなアコードが最も輝いていたのは、1993年から97年まで販売されていたCD型ではないだろうか。 それまでの5ナンバーサイズの呪縛から離れたアコードは、3ナンバー車らしい伸びやかなフォルムを実現し、最もスポーティなSiRグレードには190PSを発生させるH22A型 VTECエンジンが採用されていた。

 そんなアコードのスポーティイメージを決定づけたのが、96年に全日本ツーリングカー選手権に投入されたことだろう。それまでシビックフェリオで苦戦続きだったホンダであったが、アコードを投入するやいなや2年連続でドライバーズチャンピオンを獲得。97年にはチームタイトルを獲得するほどの活躍を見せたのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス

みんなのコメント

7件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村