かつて飛ぶ鳥を落とす勢いだったミニバンたち。しかし最近はSUVや軽自動車の人気のあおりを受けて、あんまり目立たなくなってしまった。どうしたみんな、悩みがあるならベストカーwebが聞こうじゃないか! ちょうど夏休みだし、先生がなんでも答えるぞ!!
※本稿は2017年のものです
※2 本企画はジョークのつもりでやっております。やや悪ノリ気味ではありますので、すみませんすみませんそういうノリがお嫌いなクルマ好きの皆さまはぜひ読まずに別の記事へ飛んでいただければと…。。。
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2017年9月26日号
■ステップワゴンさん(東京都港区)のご相談
Q. 「わくわくゲート」
テールゲートが縦横ふた通りの開き方をする「わくわくゲート」がウリの私なんでございますが、最近は後発のセレナ君に追い越され、すっかり影が薄くなってしまいました……。
先日なんか「わくわくゲートって観音開きでもよかったんじゃない?」ときっついひと言をいただいてしまいまして……。私、生まれてこなかったほうがよかったんでしょうか?
A.
(いきなり重い)それは痛いところを突かれてしまいましたね。わくわくゲートって、一度使ってみるとなかなかいいものなのに、あんまり理解されていないんですよね。
ただ、便利だな~と思って使ってくれるのは小さい子供がいる家庭なので、子供が大きくなるとなかなか使い方が見当たらないかもしれませんね。玄関のすぐ横に勝手口があるみたいなもので、そんな無駄な家、買う人いないでしょう……。
そうだ、冷蔵庫なんかは観音開きもあるのですが、ガバ~と大きく開くよりも小さく開けるんで、冷気を逃がさないってメリットがあるそうですね。そういうことをアピールしてみてはどうでしょう。「真夏の冷気を逃がしません!」ってキャッチコピーで、ミニバン初の画期的コマーシャルになるかもしれませんよ。
■アルファードさん ヴェルファイアさん(愛知県豊田市)ご兄弟からのご相談
Q. 「顔面」
親の代から顔つきがいかついと言われているんですが、最近は街中を走っていても「ワルのクルマ」という見方をされてしまいます。こういう風潮、どうすれば改善されるんでしょう?
A.
あなただけではなく最近のトヨタ家のみなさんの顔つきは独特というか、けっこう個性的ですね(お世辞半分)。とくにミニバン系はギラギラした顔が多いですが、その方が売れるんでしょう。私なんかアルファードさんを最初に見たとき、ラッパーの前歯総金歯かと思いました。
それに押し出しの強い顔つきだと周りのクルマから威圧的に見えますから、オラオラ系の人たちに好まれるという側面もあります。
他人と過去は変えられないと言いますよね。いまさらその顔を変えるのは無理なので、せめてギラギラメッキの部分を黒くするなどしてみてはどうでしょう、パステルカラーとか。
■エクシーガクロスオーバー7さん(東京都渋谷区)からのご相談
Q. 「アイデンティティ」
僕はミニバンなんでしょうか、ステーションワゴンなんでしょうか。自分でもわからなくて困っています。
A.
確かに3列シートなのでミニバンと言えるかもしれませんが、スタイリングはステーションワゴンです。トヨタのランドクルーザーも3列シートをラインアップしてますが、ミニバンとは呼ばれません。なのであなた自身はステーションワゴンと思っていいでしょう。自分を見失わないで!
(※本記事掲載(2017年7月)後、奮闘むなしくエクシーガクロスオーバー7さんは2017年12月をもって生産終了となりました。合掌)
■ベンツ Vクラス(ドイツ シュツットガルトから単身赴任中)さんからのご相談
Q. 「周囲にうまく溶け込めません」
国産ミニバン君たちとは性格が違いすぎて、日本ではちっとも目立ちません。もっとまじめな僕をアピールする方法はないですか?
A.
日本では快適さや豪華さをアピールするいわゆるミニバンと、ハイエースやキャラバンのように実用性をアピールしたキャブオーバー型のミニバン、大きくふたつに分けられます。そんななかであなたの性格は日本のユーザーから見ると中途半端に映ってしまいます。それが目立たない原因になっているんじゃないでしょうか。アル/ヴェルのライバルと見るなら、豪華さが足りなく、ハイエースのライバルと見るなら価格が高すぎる、そんな感じです。
あなたの家系の伝統もあるかとは思いますが、ここは思い切ってキャンピングカー仕様などラインアップに加えてみてはどうでしょう。
■ビアンテさん プレマシーさんご兄弟(広島県府中町)からのご相談
Q. 「勘当」
親から家を追い出されることになりました。期限は今年(2017年)の12月です(その後、予告どおり2017年12月をもって生産終了いたしました。合掌)。これまでも改良してくれないなど、私たち兄弟に冷たかったうちの親ですが、とうとう家を出て行けということになってしまいました。僕ら兄弟は悲しくて仕方ありません。ホームレスになっちゃいます。公園で寝ることも覚悟しなくちゃ。この先どうすればいいのでしょうか?
A.
マツダ家では経営資源を今後SKYACTIV技術やSUVなどに集中させるようですが、突然でしたね。いちクルマファンとしても、マツダ家がミニバンをやめちゃうのはとっても悲しいことです。
そもそも日本にミニバンブームを起こすきっかけになったのが1990年に登場した初代MPVですから、青天の霹靂と申しますか、ご愁傷様ですといいますか……。
それでも9月発表のCX-8は3列シートということなので、ご兄弟のDNAはなんとか引き継がれそうですね。
もはやお二人を生産するラインも止まっているとも聞いております。お二人には中古車市場で、“マツダ最後のミニバン”として希少価値が高まることをお祈りするばかりです。
■デリカD:3さん(東京都港区)のご相談
Q. 「家の名前に泥を塗りたくない」
僕はとっても落ち込んでいます。理由は2017年7月の販売台数がミニバンの中で最低だったからです。恥ずかしいことに全国で13台しか売れませんでした。47都道府県でたったの13台……このままでは三菱家の名前に泥を塗ってしまいそうで……。
A.
おやおや、13台とは、7月の全乗用車の販売台数でもワースト5に入る成績じゃないですか(追い打ち)。その成績じゃ家の中ではさぞかし肩身の狭い思いをしていることでしょう。お察しします。
親戚のNV200君が170台なので、それほどいい成績じゃありませんが、NV200君とお客さんを取り合ったとすると、原因はディーラーの販売力ですね。ここのところの三菱家の例の問題もあって、ディーラーには来場者も少なかった、そんな原因もあるのでしょう。三菱家からはエクリプスクロス君が出ましたよね。そうするとディーラーにもお客さんが来てくれるのでD:3君も注目されるでしょう。三菱のディーラーマンの皆さん。D:3君を店頭に飾りましょう。
■ルーミーさん、タンクさん 他2名(愛知県豊田市)からのご相談
Q. 「将来が心配です」
最近僕らはプチミニバンとか言われてもてはやされていますが、ブームがアッというまに去るんじゃないかと心配しています。長く人気を保つにはどうすればいいでしょう。
A.
ルーミー、タンク、親戚のトール、ジャスティ君合わせると7月の販売台数は1位のノート君を抜いて1万4175台の販売量。すごいですね~。
人気の秘密は使い勝手がいいことと軽と比較しても価格が安いからでしょう。これからはミドルクラスや高級ミニバンの販売量が減っても、プチミニバンの人気は続きそう。ただ未来永劫人気が続くことはありません。調子に乗っていると痛い目に合います。
ポイントは女性目線なので、カッコつけたスタイリングよりも、女性好みのスタイリングを目指しましょう。ウケを狙って、幼稚園の入園権をセットにするとか、1年間のネイルサービスをセットするというのもアリでしょう。
■プジョー5008さん(フランス パリ)からのご相談
Q. 将来が心配です
日本はミニバン天国です。なので輸入車軍団はなかなかその座を奪えません。お洒落さをウリにしているボクなんかどうすればいいのでしょう。
A.
お洒落な内装よりも使い勝手のよさが優先されるのがミニバンの世界です。なので、お洒落なままでは国産ミニバンに対抗できないのが事実です。でもユーザーのすべてがそうかというと、違います。日本人の中にはお洒落なミニバンが欲しいという人がいます。ただ使い勝手のよさは見習って欲しいですね。ティッシュの収納スペースと買い物袋をぶら下げるフックは大切なポイントです。
■デリカD:5さん(東京都港区)からのご相談
Q. 「親が結婚するので不安です」
先祖代々、オフロードに強いミニバンとして人気の私ですが、最近ひとつ心配事があります。それは三菱家と日産家が縁を結んだことです。日産家にはフランスの血が入っていてなんでも合理的に処理しようとします。もしかしたら私もキャラバン君と養子縁組されるかもしれません。どうしよう…。
A.
安心していいと思います。パジェロとデリカは三菱の財産です。いくら合理的好きの家長ゴーンさんでもそのことは理解しているでしょう。日産家にもオフロードを得意とするエクストレイル君はいますが、オフロードに強いミニバンはありません(世界的にも貴重です)。
現在、右ハンドル圏に輸出はされているものの、「これはイケる」とゴーンさんが判断すれば、ルノーD:5としてヨーロッパはもちろん、アメリカでも販売される可能性はあります。ただし、パワーユニットが三菱製になるかは不確実です。
効率を考えるなら、ルノーグループのユニットに置き換えられるでしょう。
■NV350キャラバンさん(神奈川県横浜市)からのご相談
Q.「成りあがりたいです」
家訓に「やっちゃえ日産」というのがあるんですが、目の上のたんこぶハイエース君にはいつも販売台数で負けています。どうしたらあいつをやっちゃえますか?
A.
2014年、2015年のデータを見てみると、35対65くらいの割合でハイエース君が多く売れていますね。やはりトヨタブランドの信頼性の高さがその理由なのでしょう。信頼性というのは長い時間をかけて醸成されるものなので、簡単に覆すのは容易なことではありませんが、キャラバン君が一発逆転を狙うなら、思い切って昔のBe-1、パオのようなネオレトロ路線はどうでしょう。今でもVWのタイプ2は人気です。見習ってください。
■ジェイドさん(東京都港区)からのご相談
Q.「立体駐車場に入れるのに」
「立体駐車場に入れる」のは僕の売りですが、販売いまいちなんです。なんででしょう?
A.
自分が契約している駐車場が立体ならメリットになりますが、それ以外だと1600mm以上の全高でもほとんど不便はありません。これは東京で使ってもいえることです。それよりもミニバンなんだから室内空間を広くする方が大切です。次に生まれ変わるときは無理矢理でも背を高くしましょう。新弟子検査で頭にシリコンを入れた舞の海を見習ってください。
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