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3600万円あれば買い!? マクラーレンのレーシングカー「570S GT4」を公道走行可能にした「620R」発売

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3600万円あれば買い!? マクラーレンのレーシングカー「570S GT4」を公道走行可能にした「620R」発売

■いうなれば、ワンメイクレース用の570S GT4のロードリーガルバージョン

 マクラーレンがスポーツシリーズに、350台限定のマクラーレン「620R」を追加しました。レースカーであるマクラーレン「570S GT4」にインスパイアされた公道最強バージョンのスポーツシリーズとは、いったいどんなクルマなのでしょうか。

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 マクラーレンは、「スポーツシリーズ」、「スーパーシリーズ」、「アルティメットシリーズ」の3つのラインナップで車種展開しています。
 
 このなかのスポーツシリーズは、マクラーレンが「F1」以来、久しぶりに市販したロードカー「MP4-12C」から搭載しているプロアクティブ・シャシー・コントロール(以下PCC)と可変エアロを採用していない、いわばエントリーモデルです。
 
 油圧によってシャシをコントールするPCCは、驚異の乗り心地を実現して話題になりましたが、スポーツシリーズの前後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションも、従来のスポーツカーに乗り慣れた人には、むしろ扱いやすいと好評でした。
 
 このスポーツシリーズには、ロングテールの「600LTスパイダー/600LT」、「570Sスパイダー/570S」「570GT」「540C」というエンジン出力、ボディの違いで6タイプがラインナップされています。ちなみに車名の数字は最高出力を表しています。
 
 こうしたロードカーのほかに、570S GT4という公道を走行できないサーキット専用モデルもあります。570S GT4は、大きなリアウイングにフロントスプリッターなどが装備されます。
 
 570S GT4のインテリアにはFIA公認のロールケージと消火システムが装備され、軽量鍛造マグネシウム・ホイールはセンターロック式。まさしくサーキットスペシャルの1台です。
 
 マクラーレンは、570S GT4でワンメイクレース「ピュア・マクラーレンGT4クラブレース」を開催しています。
 
 スーパーカーのワンメイクレースといえば、フェラーリでは「488チャレンジ・エボ」での「フェラーリチャレンジ」、ランボルギーニでは「ウラカン・スーパートロフェオ」での「スーパートロフェオ」が有名です。
 
 こうしたサーキットスペシャルの車両で、公道を走りたいというスーパーカーオーナーの要望が以前からありましたが、フェラーリやランボルギーニよりも先にマクラーレンが現実化しました。
 
 ワンメイクレース用の車両である570S GT4を、合法的にロードバージョンに仕立てたのがマクラーレン620Rです。

■これ1台でサーキットまで自走で出掛け、サーキット走行を楽しめる

 レーシングカーである570GT4のストリートバージョンである620Rとは、いったいどんなクルマなのでしょうか。

 マクラーレンの車名にある数字は、最高出力を表していると先にも書きましたが、そのロジックから考えると、ストリートバージョンの620Rの方が、レーシングカーの570GT 4よりも50馬力も出力が上ということになります。
 
 620Rには、570GT 4と同じ3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンであるM838TEが搭載されます。
 
 出力の違いは、570GT 4がレースのレギュレーションにより570馬力で出力を抑えられているためで、M838TEにはさらにポテンシャルが秘められていたということです。
 
 このパワーを受け止めるために、ブレーキは、フロントΦ390mm/リアΦ380mmのカーボンセラミックディスクと鍛造アルミニウムブレーキキャリパーとなります。
 
 タイヤは特別に専用開発されたピレリPゼロ・トロフェオRセミスリックタイヤを標準装備しますが、オプションでサーキット用にフルスリックタイヤも用意されています。
 
 公道走行が可能になるように、フロントバンパー、スプリッター、ボンネットが再設計されました。カーボンファイバー製のリアウイングは570S GT4と同じコンポーネントとなります。
 
 620Rには、フロアカーペットやグローブボックス、エアコン、IRISナビゲーション、オーディオシステムなどが標準仕様で装備されていませんが、これらすべては追加費用は一切なしで、選択することもできます。
 
 軽量タイプのBowers & Wilkins製のオーディオシステムは、コストオプションで選ぶことができます。

 ボディカラーは、マクラーレンオレンジ(レーシングストライプが白)、シリカホワイト(オレンジストライプ)、オニキスブラック(オレンジストライプ)の3色で、それぞれにレース番号とスポンサーのデカールが貼られます。

 さらにMSOラインビルドパレットで、自分好みのカラーを選択することも可能で、マクラーレン「セナGTR」にインスパイアされた、エクスクルーシブなデカールも用意されています。

※ ※ ※

 620Rの0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は322km/hで、燃費は欧州混合で7.7km/Lです。また、ラゲッジ容量は120リッターです。
 
 生産台数は350台限定で、すべてが英国サリー州ウォーキングにあるマクラーレン・プロダクションセンターで1台ずつ丹念に手作業で組み立てられます。
 
 生産は2020年1月から開始され、車両価格は25万ポンド(約3600万円)です。この車両価格には、欧州と合衆国のカスタマーの場合、プロドライバーによるサーキットでのドライビングレッスン「ピュア・マクラーレン・トラック・デイ」の受講料も含まれます。
 
 ちなみに各620Rのセンターコンソールには、1台ずつの番号を示す専用プラーク(1 of 350、2 of 350…)が装着されています。

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