11月4日(土)、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで、2023年のWEC世界耐久選手権第7戦『バーレーン8時間レース』の決勝が始まった。
スタートから3時間が経過した時点では、ドライバーズタイトル争いで首位に立っているトヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)がレースをリード。序盤にアクシデントに見舞われた7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が約30秒差の2番手を走行している。
【途中経過】2023年WEC第7戦バーレーン8時間 決勝2時間後
■前戦富士に続きスタート直後にアクシデント
トヨタ8号車のトリオがチームメイト7号車の3人を16点リードするドライバーズタイトル争いに注目が集まる2023年最終戦。予選でポールポジションを奪った8号車はブエミ、7号車はコンウェイ、3番手の2号車キャデラックVシリーズ.Rはアール・バンバー、以下6号車ポルシェ963はローレンス・ファントール、50号車フェラーリ499Pはミゲル・モリーナ、51号車フェラーリはアレッサンドロ・ピエール・グイディがスタートドライバーを務めた。
レースは2周のフォーメーションラップの後、気温31度/路面温度41度というコンディションの下、現地時間14時にスタート。ハイパーカー勢は全車、ハードコンパウンドのタイヤでレースを開始している。
スタート直後、1コーナーへの進入でロックアップした2号車キャデラックが7号車トヨタに追突、7号車はスピンしLMP2の集団内にまでポジションを落としてしまう。その背後でも4号車ヴァンウォール・バンダーベル680とLMP2車両らの接触・スピンが起こるなか、8号車は順当に首位をキープ。これに50号車、51号車とフェラーリ勢の2台が続き、4番手には5号車ポルシェ、そして10番手スタートだった93号車プジョー9X8のジャン・エリック・ベルニュが5番手までポジションを上げてくるオープニングラップとなった。
しかしすぐにハーツ・チーム・JOTAの38号車ポルシェ963のウィル・スティーブンスが93号車プジョーをパスし、5番手にポジションを上げる。その後、フェラーリの2台はポジションを入れ替え、51号車を前に出した。なお、スタート時の接触により、2号車キャデラックには1分間のストップペナルティが与えられている。
スタートから30分が経過する頃には、5号車と38号車の4番手争いに追いつくところまで、7号車のコンウェイはポジションを回復してくる。
最初のルーティンピットを前に8号車トヨタは51号車フェラーリに約20秒のギャップを築く。その後方では、50号車フェラーリに38号車ポルシェ、7号車トヨタが追いつき、2台は50号車を相次いでパス。さらにコンウェイはスティーブンスをパスし、スタートでのポジションダウンから1スティントで3番手にまで順位を回復した。
1時間経過を目前に、ハイパーカークラスの最初のルーティンピットが始まり、ここでトヨタの2台らは左側2輪のみを交換。一方、51号車フェラーリは右フロント以外の3輪を交換した。
ピットアウト後、コンウェイは2番手の51号車フェラーリのテールを射程に捉えるがオーバーテイクの決め手には欠き、長らくテール・トゥ・ノーズの状態が続いた。
1時間40分経過時点で、このレース最初のフルコースイエロー(FCY)が導入される。1コーナー手前のデブリを除去した後、すぐにレースは再開された。
2時間経過を目前に3番手の7号車がピットイン、チーム代表を兼ねる可夢偉へとドライバー交代を行う。次の周には2番手の51号車フェラーリもピットへ戻りジェームス・カラドへとバトンタッチ。さらに次の周には首位8号車も2度目のルーティン作業を行ってハートレーへと交代した。ハイパーカー勢はほとんどがハードコンパウンドを維持しているようだ。
この第3スティントに入っても51号車と7号車の接近戦は続くかと思われたが、ピットアウトして数周後、可夢偉はカラドをオーバーテイク。2番手へと浮上し、トヨタがワン・ツー体勢を形成することになった。
3時間が経過する直前、3番手をゆく51号車カラドに38号車ポルシェのイーフェイ・イェが迫っていく。
2時間59分経過時点で、2番手の7号車と4番手の38号車がルーティンのピットへ。その後3時間をまわって8号車、51号車もピットへと向かっている。
実質的には3時間経過時点で8号車トヨタがレースをリード。約30秒の差で7号車トヨタが続き、その10秒後方に51号車フェラーリ、以下38号車ポルシェ、50号車フェラーリ、6号車ポルシェと続くオーダーとなっている。
■スタートではLMP2も大波乱
このレースがル・マンを除くWECでは最後の開催となるLMP2クラスでは、スタート直後の1コーナーでユナイテッド・オートスポーツの22号車がハイパーカークラスのヴァンウォールに追突。さらにここへユナイテッド23号車も巻き込まれたほか、アルピーヌ・エルフ・チーム36号車もスピンするなど、大波乱の展開に。
この混乱を潜り抜けたクラス4番手スタートのベクター・スポーツ10号車が序盤をリードする形となった。
その後レースが進むと、チームWRTの31号車がクラス首位に。これにプレマ・レーシングの9号車、ランキング首位のWRTの41号車と続く形となった。
3時間経過時点では、各車が4回目のピットを終え、首位31号車に続きユナイテッドの23号車が2番手へと浮上してきている。
今季限りで廃止され、2024年はLMGT3への移行が決まっているLMGTEアマクラスでは、最後列スタートだったアイアン・リンクスの60号車ポルシェ911 RSR-19のプラチナドライバー、マッテオ・クレッソーニが序盤のうちに首位に。なお、この60号車は当初ブロンズドライバーのクラウディオ・スキアボーニをスタートドライバーに指名していたが、体調不良のためクレッソーニへのスタートドライバー変更を許されている。
セカンドスティントに入るとサラ・ボビーのドライブするアイアン・デイムス85号車ポルシェが2番手に続き、その背後にはDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRをドライブするリアム・タルボットがつける展開となる。3スティント目に入ると、ダビデ・リゴンのAFコルセ54号車フェラーリ488 GTE Evoが3番手にポジションを上げた。
日本勢では、藤井誠暢がドライバー兼マネージングディレクターを務めるDステーション777号車が、前述のとおり序盤のうちに表彰台県内にまで浮上。3時間が経過する直前にタルボットからキャスパー・スティーブンソンにバトンタッチし、9番手となっている。
ケイ・コッツォリーノが加わるAFコルセ21号車フェラーリ488 GTE Evoはクラス10番手を走行中。ケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoは木村武史がスタートを担当。木村は2時間25分ほどを走破し、エステバン・マッソンへとステアリングを渡し、3時間経過時点ではクラス13番手を走行している。
現地は3時間経過直前の16時54分に日没を迎え、レース後半は夜間の走行となる。気温・路温とも下がっていくなかで、タイヤ選択なども勝負を分けていくことになるだろう。
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