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FIA会長、FOMやF1参戦チームとの分裂のリスクはないと確信。リバティ・メディアにも敬意を示す

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FIA会長、FOMやF1参戦チームとの分裂のリスクはないと確信。リバティ・メディアにも敬意を示す

 FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、ドイツの『Motorsport-Magazin』誌の最近のインタビューのなかで、「自分を攻撃しているのが誰なのか」を知っていると主張したが、FIAやFOM、F1に参加するチーム間の分裂は起こらないと確信している。

「パドックは非常に狭い環境であり、全員が互いのことを知っている」とビン・スライエムは語った。

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「誰が私についてリークをしたり話をでっちあげたりしたか、私にはわかっている。そして私はどうするか? 彼らに微笑みかけるのだ。背後にいるのが誰かは分かっているので、私は彼らに微笑みかける。私は誠意のみを求める。株価やチケットの売れ行きに関心はない。我々に必要なのは誠実さだ。それが私の使命だ」

 ビン・スライエムは、FIA、各チーム、商業権保有者の間の現在の緊張関係は前向きなものだと考えていることまで認め、次のように述べた。

「摩擦は最良のものを引き出すのに健全であることもある」

 商業権保有者と一体となっているFOMおよび各チーム、そしてFIAとの間の明確な溝は、分裂の懸念を引き起こしている。たとえ運営と物流の課題が膨大なものになろうとも、リバティ・メディアは独自のシリーズを組織し、現在の全F1チームと2026年から参入を確約している6社のマニュファクチャラーを引き抜くという。一方でFIAは、サーキットの認証や、レースにオフィシャル、マーシャル、ボランティアらを提供する各主催クラブの管理といった重要なカードを握っている。

 だからこそビン・スライエムは、現実的な分裂のリスクはないと確信しているようだ。

「一部の人たちは分裂について話をしている。彼らは、大手コンストラクターが規制組織を持たないチャンピオンシップに参戦すると本気で考えているのだろうか? 彼らが投資を行うと本当に考えているのだろうか?」

「私が言うことはただひとつだ。控えめに、だがはっきりと言おう。FIAのない状況で我々が目を覚ます日はやって来ないだろう。他の組織については異なる。リバティには売却を行うあらゆる権利があるため、別の現実が出現して、明日にはF1が彼らから離れている可能性がある」

「したがって、我々は他者と関わらなければならない。私はリバティを尊敬している。彼らは利益を上げるためにここにいる。彼らは優れた人々であり、私は彼らを支持している」

 ビン・スライエムは、スポーツが公正な方法で行われるようにすることが自身の仕事であり、ショーは彼と彼の組織にとって二の次の関心事だと主張した。

「まず明確なルールを持ってから投資ができるということが肝心だ。これは単なるショーではない。ここにショーがあるが、ショーには運営組織がついており、ショーにはルールがある。我々はショーを公正なものにして、しっかり管理する。残りはあなた方、チーム、そしてドライバー次第だ」

 最後にF1の商業的価値に話題を戻したビン・スライエムは、次のように明言した。

「私は株価にもチケット販売にも関わっていない。我々がここで必要としているのは公正を期すことであり、それが私の使命だ。我々は、我々自身、FOM、リバティ・メディアとの間の明確さを定義する。それはよいことだ。私が誰を代表しているのかを理解する必要がある。私はFIAを代表している。我々はサービスプロバイダーではない。私はそう言い続けているし、そう考えている」

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