2015年7月16日、フォルクスワーゲン・ジャパンはフルモデルチェンジを受け、8代目となった新型パサート、パサート・ヴァリアントを発表し、同日から発売を開始した。
今回登場したパサート(B8型)は1973年に登場した初代から数えて8世代目となり、現在のフォルクスワーゲンのラインアップの中で最も歴史あるクルマで、ゴルフと並ぶ基幹車種と位置付けられている。日本市場では地味な存在だが、世界市場で見るとミドルクラスのセダン、ワゴンでトップセラーとなっている。
ヨーロッパでは、新型パサートは新ビジネスクラス、プレミアムカーに匹敵する性能を実現といった刺激的なキャッチフレーズが使用され、フォルクスワーゲンの自負の高さを物語っている。
新型パサートは、フォルクスワーゲン グループの新しいモジュラー・プラットフォーム「MQB」にを採用して開発されたモデルで、本国ドイツを含むヨーロッパ地域では2014年11月から発売されている。ヨーロッパでの搭載エンジンは、ガソリンが1.4L TSIが2車種(125ps/150ps)、1.8L TSI(180ps)が1車種、2.0L TSI(220ps)が1車種、ディーゼルは1.6 TDI(120ps)、2.0 TDI(150ps )、2.0 TDIハイパワー(190ps/240ps)がラインアップされている。
エンジンは、ガソリン、ディーゼルともにダウンサイジング・コンセプトを採用した新世代エンジンを採用しており、日本にはCZEE型と呼ばれる1.4L TSI ACT(気筒休止システム付き)/7速DSGの組み合わせが導入され、エンジン出力は150ps/250Nmを発生。従来型の1.4L TSIエンジンに比べ28ps、50Nmの出力アップとなり、燃費も16%向上している。しかし、新型パサートの発表会では、2016年初頭にはディーゼルと、プラグインハイブリッド・モデル「GTE」が追加ラインアップされることが公表されている。
この1.4L TSI ACTエンジンは、は軽負荷走行時に4気筒のうち2気筒を休止させるアクティブシリンダーマネジメント(ACT)を装備する以外に、アイドルストップシステム、ブレーキエネルギー回生システムからなるBlueMotion Technologyを全車に採用。輸入車でクラストップとなる燃費20.4km/L(JC08モード)を実現している。
セダン、ヴァリアントのグレード展開は、装備の違いによりトレンドライン、コンフォートライン、ハイライン、Rラインの4車種を設定。
新型パサートのデザインは、全長はほぼ従来モデルのままで、ホイールベースは80mm延長され、前後オーバーハングが短くなり、ノーズノーズとなっている。つまりMQBの採用により、Aピラー、キャビンが後退した結果、ショートオーバーハング、ロングノーズのフォルムに生まれ変わっている。
デザインはシンプル、クリーンという現在のフォルクスワーゲンのデザイン手法を採用し、精緻な仕上げにより存在感を高めている。ロングホイールベース化したことでインテリアの室内長も拡大され、Dセグメントと同等以上のスペースを確保。またラゲッジ容量はセダンが586L、ヴァリアントは650L/1780Lとセグメントでトップの容量を誇る。
ボディ骨格は、アルミ材の採用、高張力鋼板の真空成型などを駆使し、軽量・高剛性に仕上げられ、同時に空力性能もトップレベルとなっている。
日本に導入される新型パサートのハイライトは、ドライバー支援システム「全方位アドバンスド・セーフティ」を全車標準装備にしたことだろう。その内容は下記のとおり。
・渋滞時追従支援システム(Traffic Assist):自動ブレーキ、停止後再発進の機能まで備えた最新世代のアダプティブクルーズコントロールと車線維持支援システム(Lane Assist)が連携した渋滞時追従支援システム
・歩行者認識機能も備えたプリクラッシュブレーキシステム(Front Assist):レーダーとカメラを使用
・レーンチェンジアシストシステム(Side Assist Plus):10km/h以上での走行時に、後方から接近する他車に気付かないままドライバーが車線変更を行なうと、ドアミラーのインジケーターの点滅とステアリングホイールの振動により警告。ステアリングを自動補正。
・リヤトラフィックアラート:後退時に横方向か接近する車両などを検知した場合、警報するとともに自動ブレーキも作動。
・9エアバッグ+プロアクティブ・オキュパント・プロテクション:新たにニーエアバッグを追加し9個装備。大容量の助手席エアバッグには国内初認可の水素インフレーターを採用。ベルトは自動引き込みされる。
・ポストコリジョンブレーキシステム:衝突事故の場合、すぐに自動ブレーキをかけ、衝撃の反動に伴う2次衝突の危険を低減。
新型パサートは、燃費の大幅な低減、ドライバー支援システムをフル装備するなど、高効率と安全性を前面に打ち出しているが、半年後には新たなパワーユニット、4輪駆動も新規導入され、輸入車、国産車のマーケットにひと波乱巻き起こすことも予想される。
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