アルピーヌF1チームが売却される可能性が最近話題となっているものの、ルノーとしては売りに出すつもりは全く無いという。
アルピーヌF1は2024年シーズンを非常に苦しい形でスタートさせ、ポイント獲得もままならない状態が続いてきた。第7戦モナコGP終了時点ではわずか2ポイント獲得にとどまっており、一向に改善が進まないことから、親会社のルノーはチームを売却するのではないかという憶測まで飛び交うようになった。
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売却先の候補については、F1新規参戦を狙っているアンドレッティがあり、彼らはFIAからも既存チームの買収を勧められている状態にある。他にも中国の吉利汽車が関与を視野に入れているという噂もあった。
しかしそういった憶測はあくまで憶測に過ぎないようだ。ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOは最近行なわれたインタビューで、アルピーヌF1を売却するつもりはないと語っている。
「その点に関しては明確にしておきたい。我々は諦めるつもりはない」
Autocarの独占インタビューでCEOはそう語った。
「それは私のスタイルではない。我々は一部であっても売るつもりはない。お金を必要とはしていないんだ。これまでに何人からもオファーがあり、それが公表されてきた。しかし我々は興味がない。馬鹿な話だ。そんなことをするつもりはない」
デ・メオCEOはアルピーヌF1の苦戦から目をそらしているわけではなく、パフォーマンス水準が十分ではないと認識している。彼は今年の苦境は、エンジンとシャシーのミスが重なってしまったことが要因だと考えている。
「(2014年に)ハイブリッド時代が始まったとき、我々のエンジンはパフォーマンスを発揮できていなかった。我々は(エンジンを供給していた)レッドブルと世界チャンピオンになったが、ハイブリッド(PU)では上手く行かなかった」
「2021年に開発したエンジンですら、1周あたり0.2~0.5秒の遅れがあった。そして今年我々は、マシンでも失敗してしまった。それらが合わさって、我々はあるべきポジションから1.5秒離れてしまっているんだ」
それでもデ・メオCEOはチームが前に進むために全力を尽くすと語っており、求められている3つの重要な要素を説明した。
「まずひとつ目は、一流の人々からなる質の高いチームだ。ふたつ目がレースの激しさ、そして勝利への執着だ。3つ目はチーム全体の協力と信頼、そして物事を簡単にする協力のメンタリティだ」
「アルピーヌはルノーグループから支援を受けているため、F1で最も強力なチームとして肩を並べるべきだ」
「現時点で、トップチームとして並ぶにふさわしいとは私も思っていないが、我々は観光客になるためにF1に参加しているわけではない。だから、ハードワークが必要なんだ」
「確かに我々はミスを犯した。そういったことは起こり得る。しかし我々はF1をアルピーヌの中核に置き、独自の自動車文化を表すためにマシンをブルーにそめたことは正しいことだったと思っている」
「アルピーヌというブランドは常に競争してきたため、全くもって正しいものだ。だがもっと良い結果をだすことができるはずで、そのチャンスは逃したくないと思う」
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みんなのコメント
文化としてモータースポーツが根付いている国だと思う。
参戦したりやめたりする日本企業とは違う。
角田のシートが危ういのは技術よりも日本のモータースポーツ文化が劣ってるせいだと思う。