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「衝撃のR35GT-R改4チャージ仕様」VR38チューンの可能性を切り開いた大作

掲載 更新 44
「衝撃のR35GT-R改4チャージ仕様」VR38チューンの可能性を切り開いた大作

R35GT-Rの発売から丸1年が過ぎた2009年1月。ようやくVR38の改造が本格化の兆しを見せていた矢先に、とんでもない仕様を発表したのがパワーエンタープライズだ。なんと2機のスーパーチャージャーを使った4チャージシステムを作り上げたのだ。(OPTION誌2009年4月号より抜粋)

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「衝撃のR35GT-R改4チャージ仕様」VR38チューンの可能性を切り開いた大作

純正タービンにロトレックスC30-94スーパーチャージャーを合体!

怒涛のトルク特性がR35GT-Rを覚醒させる

東京オートサロン2009に出展されたR35GT-Rの中で、強烈なインパクトを与えてくれたのがパワーエンタープライズ。同社が日本代理店を務める、ロトレックス社の遠心式スーパーチャージャーを片バンクに1機ずつ備えた4チャージャー仕様だったからだ。

ワンオフステーを介して両バンクにセットされるのは、1機あたり最大400psという許容馬力を誇るロトレックスC30-94。吸気効率を考えて、タービンの下流に直列で配置される。パイプレイアウトには苦労しそうだが、ベルトの取り回し等は全く問題無しとのことだ。

開発段階では95φのスーパーチャージャー用プーリーを組んでいたが、その後110φまで大径化。これにより、スーパーチャージャーの回転数は10万200rpmから8万7000rpmへと低下。その分ブースト圧が下がって風量も減ったことで、純正タービンとのマッチングがさらに向上した。

フロントグリルの奥に、遠心式スーパーチャージャーの潤滑オイル用クーラーをセット。横長のコアを採用しているため、この位置にピッタリと収まる。

タービンは純正だが、アクチュエーターはブースト圧0.45キロで開きはじめる純正に対して、開弁圧を0.65~0.7キロに高めたPWRオリジナル強化タイプを投入している。

燃調や点火時期をはじめ、純正ソレノイドをコントロールしてのブースト圧制御など、各種セッティングにはP-MAPを使用。また、ブースト圧1.5キロ時に6000rpmで最大値の5ボルトに達してしまう(それ以上の回転域で制御できなくなってしまう)エアフロ電圧を4.7ボルトに落とし、常用7000rpmを可能にしている。

エアクリーナーはPWRエアーインパルスIIに交換。スーパーチャージャー装着によって、純正エアクリーナーボックスの位置にセットできないため、サクションパイプを作った上でフロントバンパー裏に移設されている。

各インテークパイプを接続するホースは、純正形状である程度の伸縮性を持たせたPWRオリジナルの3プライシリコンホースに交換。ブーストアップ時の抜けを防ぐ。

また、インタークーラーは純正のままだが「4チャージャー化で風量がアップしているので容量が足りていないはず。これから見直さなければならないですね」と開発スタッフ。

エキゾーストには、後方までできるだけ排気温度を落とさず、効率アップを狙ったというPWRチタンマフラーを装備。パイプ径はメイン89φ→70φ×2、テール120φ×4というレイアウトだ。 上流部の触媒はノーマルのままだ。

パワー特性はまだまだ煮詰める要素があるとのことで、最終的には680ps~700psを狙っているとのこと。末恐ろしい怪物である。

●取材協力:パワー合同会社 静岡県富士市森島197-3 TEL:0545-30-9111

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みんなのコメント

44件
  • 怒涛のトルク、と書いてあるが具体的にトルクの値が書いてないからどのくらい凄いのか全然わからない。
  • もう10年以上も前のチューニングだから今現在がどうなってるのか?を書いて欲しい
    スーチャー付けてる35なんてほぼ居ないし今はターボで1000馬力のKITが販売されてる状態でスーチャーの需要は無さそう。
    600馬力も20万円程度のコンピューターチューニングで届く範囲と考えるとこのチューンは今だと無しだな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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