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【互いに良く走るSUV】日産ジューク(5) フォード・プーマと比べてみる 長期テスト

掲載 更新 1
【互いに良く走るSUV】日産ジューク(5) フォード・プーマと比べてみる 長期テスト

積算6839km インフォテイメント・システムの反応

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

【画像】日産ジュークとフォード・プーマ 全65枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


車内は先代よりずっと広くなった新しい日産ジュークだが、インフォテイメント・システム用のタッチモニターのできはイマイチ。

実際にモニターへ触れると、得られる反応は次のどれか。何も起きないか、操作した場所が強調表示されクリック音がするものの何も起きないか、ちゃんと動くか。残念ながら、何も起きないことの方が多い。

積算1万11km フォード・プーマとの比較

コンパクト・クロスオーバーという市場を開拓した、日産ジューク。しかし、今はライバルモデルで溢れている。

中でも、ニューカマーのフォード・プーマは、昨年のAUTOCARではゲームチェンジャーとして高い評価を得ている。詳細なテストドライブでの結果も良い。

直接比べてみることで、ジュークが客観的に見えるかもしれない。最近、フォード・プーマで長時間の試乗評価を行った英国編集部のスタッフ、ローレンス・アラン(LA)と筆者(RB)とで、意見を交わしてみた。

RB:初代の日産ジュークは個性的なスタイリングの際立つ存在でありつつ、販売も好調でした。新しいモデルでは、デザインは熟成されたと思っています。

コンパクト・クロスオーバーとしては珍しいですが、大径のホイールも、クルマの容姿を引き締めています。一方で、プーマのスタイリングは穏やかで、どちらかといえば万人受けするものですよね。

ボディとインテリアのデザイン比較

LA:個人的には、初代ジュークのデザインは好きではありませんでした。でも、新しいジュークは、先代を見事にアップデートさせたと思います。先代はモデル末期でさえ、高い人気を保っていましたから。

一方のプーマは、スタイリングの面白さや個性という点では控えめです。ですが、見る人で感じ方も色々。わたしはプーマの方が好きです。写真より、実物の方がカッコいい。

RB:インテリアはどうでしょう。新しいジュークは、先代よりずっと良くなりました。タッチモニターの反応が悪かったり、カタカタと振動音が出るなど、マイナス点もありますが。

プーマのインテリアはジュークよりスマートで、落ち着いた雰囲気があります。タッチモニターの操作性も良い。ですが、大きな差もないように思います。

LA:そうですね。ジュークのインテリアは大幅に良くなりました。先代は時代遅れになっていました。個人的にはジュークの車内は好きです。人間工学で、というより、個性的なデザインやアルカンターラなどの上質な素材の部分で。

フォード・プーマは、車内のレイアウトが整っていますし、インフォテイメント・システムのインターフェイスもイイ。しかし色調は暗く、陰気な感じがします。これは最近のフォードに共通する部分ですね。

RB:どちらのクルマも、リアシートが広いわけではないものの、大人2人が座れる空間はあります。しかしグラスエリアの位置が高く、少し閉所的に感じられることも事実です。特にジュークの方は。

多くのドライバーを満足させるほど良く走る

LA:カタチ優先という、典型例でしょうね。プーマの場合、荷室の床下にメガボックスと呼ばれる深い収納があり、背の高いものを縦に積めるようになっています。

ボックスは掃除しやすい素材で排水溝もあり、水で泥を洗い流すことも可能。実用性ではプーマの方が上でしょう。

RB:コンパクト・クロスオーバーの場合、運動性能より車内の実用性や快適性の方が重要視されます。その点でジュークは、多くのドライバーを満足させるほど、良く走ります。魂が燃えるほどではないにしろ。

LA:プーマは、優れたフィエスタのプラットフォームをベースとしています。いままで運転してきた小さなクロスオーバーの中では、最も爽快なドライビング体験が得られると思います。

快適性と機敏性とのバランスという、フォードらしさが帰ってきた1台です。このクラスでは、走りが最大の魅力にはなりにくいとしても、ジュークもプーマも価値のある性格付けだと思いますよ。

テストデータ

気に入っているトコロ

際立つスタイリング:独特のデザインで、クラス内での強い存在感を放っている。ブランドデザインに通じている。

気に入らないトコロ

ソフトウエアの完成度:インフォテイメント・システムの反応の悪さが、イライラを生む。特に走行中。

テスト車について

モデル名:日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
新車価格:2万2495ポンド(303万円)
テスト車の価格:2万3640ポンド(319万円)

テストの記録

燃費:13.5km/L
故障:なし
出費:なし

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みんなのコメント

1件
  • 比較のフォード・プーマ、まんまポルシェ・マカンじゃんw

    結局ジュークを日本に導入しなかったのはこういうナビシステムの動作の鈍さなど
    デザインはいいけど車としての出来がイマイチだからなんだろうな。
    ジュークってヨーロッパでしか売れなかったので、ヨーロッパの日産が勝手に新型作って出したようなもんだから
    日本人の使い勝手なんて考えてないんだよね。

    ただ、キャシュカイは日本にも入れてもいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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