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【全長が伸びる多機能SUV】ルノー モルフォズ・コンセプト 電動クロスオーバー CMF-EVプラットフォーム 発表

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【全長が伸びる多機能SUV】ルノー モルフォズ・コンセプト 電動クロスオーバー CMF-EVプラットフォーム 発表

モルフォズ・コンセプトカー

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ルノー・モルフォズのサイズ感、どれくらい? ルノー・カジャーと比較【すべて見る】 全47枚

ルノーは、シティカーと長距離クルーザーの両方の機能をもったシェイプシフトのコンセプトカー、モルフォズを発表した。

間もなく登場するカジャーと同等サイズの、電動クロスオーバーのプレビューとなる。

モルフォズは、2027年の都市型ファミリーカーとしてデザインされており、モジュール設計により1台で複数の機能を提供する。

今年後半に発売予定のルノー初の電気クロスオーバーに採用予定となっている、ルノー・日産・三菱アライアンスの新しいCMF-EVプラットフォーム上に構築されている。

ルノーのEV責任者、ジル・ノルマンは、モルフォズのデザインの要素が、今後の量産クロスオーバーに取り込まれ、多くのモデルがこのプラットフォームを採用するだろうと述べている。

ノルマンは、AUTOCARに対し「モルフォズはコンセプトですが、将来の量産モデルと共通する部分もあるでしょう」と述べている。

「それがわたし達の方向性です。輪郭や広さなどの特徴は、このプラットフォームをベースにするクルマにとって大きな価値をもたらすでしょう」と付け加えた。

適合性のあるCMF-EVスケートボードシャーシは、車輪がコーナーに寄せられていて、「合理化」されたフロア下の設計により、バッテリーを低い位置に格納することが可能となっている。

さまざまなモーターとバッテリーのセットアップが搭載できるように設計されており、小型モーターのパッケージングの場合、より大きなインテリアスペースが確保できるという利点もある。

ノルマンは、このプラットフォームは、EVラインナップのゾエや新しいトゥインゴZEの上級モデルとなる、「B+およびC+」セグメントのクルマ向けに設計されていると言う。

1台で複数の機能を搭載

シティモードでは、ルノーが毎日のドライブの約90%をカバーできると考える、航続距離約400kmを提供する、40kWhのバッテリーを使用する。

トラベルモードに切り替えると、飛行機の翼に似た技術を利用して、Aピラーとリアの部分が拡張し、全長が4400mmから4800mm、ホイールベースが2730mmから2930mmに伸び、より多くの乗車スペースとラゲッジ容量を提供する。

どちらのモードでも、幅は2000mm、高さ1550mmで、22インチのタイヤを装着する。

追加で50kWhバッテリーを特別なステーションに設置することができ、合計90kWhバッテリーが航続距離700kmを提供する。

電力は単一のモーターを介して前輪から供給され、静的および動的誘導の両方で再充電が可能だ。

これはコンセプトではあるが、モルフォズの2つのモード間のサイズと航続距離の違いは、CMF-EVプラットフォームの柔軟性を示すものだ。

また、標準で大きなバッテリーを装備しないことで、カスタマーがCO2排出量の削減に貢献することもできるようになっている。

将来のルノーのデザイントレンドを示す、モルフォズのスタイリングの要素には、グリル全体に広がるスリムなライトシグネチャが含まれる。

モルフォズのSUVクーペ・スタイリングは、シティモードとトラベルモードで全長が変わる他にも、いくつかの変化がある。

1910年代のルノーのサイドグリルをベースにしたフロントウィングは、トラベルモードで大きく伸びる。

フロントのエアインテイクも、効率を高めるために、トラベルモードで狭くなるよう設計されている。

大胆なインテリア

モルフォズのインテリアも同様に大胆なデザインが施されている。

従来のコントロール・インストゥルメントの多くは、折りたたみパネルを使用して隠すことができ、そのほとんどはL字型の画面に表示される。

ステアリングホイールには、クルマのほとんどの機能を制御することが出来る10.2インチのスクリーンが組み込まれている。

モルフォズは完全自動運転車ではなく、レベル3の自動運転機能を備え、ドライバーがハンドルから手を離し、道路から目を離すことができる。

以前の完全自動運転機能を載せたコンセプトは、遠い将来のモデルとして捉えられていたが、このモルフォズは近い将来のビジョンとして、最新のテクノロジーを載せたコンセプトとなっている。

最も大きなデザインの特徴は、助手席だろう。

「シェア」モードに切り替えると、助手席がスライドし、後部座席の方向を向いて座ることが出来る。

また、テーブルとして機能し、インフォテイメント機能の多くを制御できる、ビルトイン画面を備えた大きなセンターコンソールもある。

インテリアには、古いヨーグルトポットで作られたフロアなど、多くのリサイクル素材も使用されている。

Q&A ルノー・コンセプトカーデザイン責任者 フランソワ・ルボアイン

――このコンセプトは以前のものと、どう違うのですか?

「以前のコンセプトは、遠い未来の完全な自動運転車でしたが、今回はそれより近い将来にどんなクルマができるのかに焦点を当てています」

「デザイナーは、独創的で概念的なコンセプトカーにしたいと考えていますが、それを信頼できるものに仕上げるのは大きな挑戦です」

――なぜサイズが変わるコンセプトを開発したのですか?

「本当に必要な機能を備えたクルマを作りたいと考えました」

「今のクルマに満足していますか? わたしはエスパスに乗っています。週末に家族と乗るときはいいのですが、1人での通勤には向かないと思っています。毎日の生活に適応できるものが欲しいのです」

――量産モデルにも採用されますか?

「今のところ、予定はありません。メインの構造の安全性は高いのですが、量産モデルにするためには、多くの課題をクリアしなければなりません」

「大きな車は、エネルギーをよりよく吸収するものです。短い時に安全なら、長い時も安全だと言えるかもしれません」

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