7月19~21日、アメリカ・バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われたGTワールドチャレンジ・アメリカのイベントで、BoP(性能調整)を理由とする異例の撤退騒ぎがあった。
土曜日のレース1後、エリアス・サボ/アンディ・リーがドライブするフライング・リザード・モータースポーツの8号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3は、BoPへの懸念から、日曜日のレース2を前に撤退することを明らかにした。
世界的なシステム障害を受け『クラウドストライク』CEOがレースから撤退
プロ/アマクラスにエントリーする8号車は、サボのコースオフがあった土曜日のレース1で、総合9位/クラス5位に終わっていた。
チームの声明には、「我々のGT3アストンマーティンのBoPに影響を与える、我々には制御できない要因のため、我々のカスタマーはバージニア・インターナショナル・レースウェイでのGTワールドチャレンジ・アメリカの最終レースから撤退することを決定した」と記されている。
「VIRでのイベント中、米国とヨーロッパのBoP調整の違いについて、我々はマニュファクチャラー、そしてシリーズ双方と、何度も話し合いを行った」
「残念ながら、我々は満足のいく解決策を得ることができなかった」
シリーズを統括するSROアメリカは、この件についてのSportscar365からの連絡に対し、コメントを拒否した。
このイベントでは『クラウドストライク』CEOのジョージ・カーツがドライブする、クラウドストライク・バイ・ライリーの04号車メルセデスAMG GT3が、クラウドストライク社のソフトウェア更新に端を発する世界規模のシステム障害を受けて金曜日の時点で撤退しており、フライング・リザードの撤退はこれに続くものとなった。
この結果、日曜午後に行われたレースには、プロクラス5台、プロ/アマクラス7台という、計12台の車両が出場し、レギュレーター・レーシングの91号車メルセデスが勝利を飾っている。なお、土曜日のレース1はDXDTレーシングの63号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rが制していた。
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