アウディ ジャパは、アウディブランドとして日本初導入となる電気自動車Audi e-tron Sportbackを、全国の「e-tron正規ディーラー」(52店舗、現時点)を通じて発売した。
アウディは、2018年9月に電気自動車のSUVモデルAudi e-tronを世界初公開して、電動化攻勢を開始。2025年までに、全世界の主要な市場において20モデル以上の電気自動車(バッテリー エレクトリック ビークル=BEV)を発売して、プラグインハイブリッドを含む電動化モデルの販売台数を全体の約40%にすることを目指している。日本市場ではこのAudi e-tron Sportbackに始まり、Audi e-tron SUVがそれに続く。
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パワートレインは前輪、後輪をそれぞれ駆動する、あわせて2基の電気モーターを搭載。システム最大出力は300kWで、0~100km/h加速は5.7秒を実現(Sモードのブースト時。Dレンジでは6.6秒)。
95kWhのエネルギー容量を誇る駆動用バッテリーにより、一充電あたりの航続可能距離は最大405km(WLTCモード)だ。
駆動方式は2基の電気モーターによって実現する新時代のquattro、電動4WD。通常は主にリヤのモーターを使用することで走行抵抗を低減し、エネルギー消費を抑える。
一方で、滑りやすい路面や急加速やコーナリング時など4WD 走行が望ましいとシステムが検知した場合、フロントモーターも駆動。電気モーターのトルクが立ち上がるまでに要する時間は、わずか0.03秒。
これは従来のいかなるquattroテクノロジーよりも遥かに鋭い反応時間だ。これによって瞬時に余すところなくモーターのパワーを路面に伝えることが可能となる。
アルミとスチールを適材適所に配置することで軽量・高剛性を実現する複合ボディコンセプトを採用。駆動用バッテリーはボディ下部のホイールベース間に配置することで、低重心化を実現。またサスペンションは前後とも5リンク式を採用、アダプティブエアサスペンションを標準装備し、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を高いレベルで両立させている。
アウディ初の装備としてバーチャルエクステリアミラーを設定。これは標準のドアミラーに代えて、小型カメラにより車両側方の視界を確保。
カメラが捉えた映像は、ダッシュパネルとドアとの間に設置されたOLEDディスプレイに表示され、明るさや最適な視角へと調整が可能。標準のドアミラーに比べてミラーハウジングがスリム化することで空気抵抗を低減しCDは0.25、高速走行時の風切り音も低減されている。
エクステリアにはAudi Q ファミリーをイメージさせる8角形のシングルフレームグリルを採用。プラチナグレーのフレームや下部に配したe-tronのロゴによって他のQファミリーとの差別化を図った。
サイドビューは低く弧を描くルーフラインによりSUVクーペのスタイリッシュさを表現。また前後のブリスターフェンダーがquattroの力強い走行性能を視覚的に表している。
インテリアは水平基調のダッシュボードの中央に、2つのMMIタッチレスポンスのディスプレイが上下に配置。アウディバーチャルコックピットをはじめとするデジタルオペレーション機能がアウディの先進性を象徴。
ディスプレイをオフにすると、上部ディスプレイは周囲のブラックパネルに溶け込んでほとんど見えなくなる仕様だ。また高電圧をイメージさせるオレンジカラーをインテリアにも採用することで、e-tron の個性を際立たせている。
Audi e-tron Sportback 1st edition は、サイレンスパッケージ(アコースティックサイドガラス、プライバシーガラス、Bang & Olufsen 3Dサウンドシステム、パワークロージングドア)をはじめ、5Vスポークスターデザインの21インチアルミホイール、カラードブレーキキャリパーオレンジを特別装備したAudi e-tron日本導入記念限定モデルとなる。また、これにバーチャルエクステリアミラーを追加したモデルを設定。
日本仕様のAudi e-tron Sportbackの充電には、標準装備する家庭用の普通AC(交流200V標準3kW、オプションで8kW対応)充電器と、主として公共の急速DC(直流)充電器とが対応。
公共の充電設備としては全国に7,800カ所に設置されているCHAdeMO規格の急速充電器(出力50kWまで)を利用可能。e-tron の95kWh(正味容量86.5kWh)のバッテリーを0から80%まで充電するための所要時間は、50kWの出力で1時間半。
アウディ ジャパンではe-tronの導入にあわせて、e-tron Charging Serviceを提供し(一年目のみ月会費の5,000円と一分15円の従量料金が無料)、このサービスで提供される充電カードは全国約7,800カ所の急速充電器のうち約86%をカバーする「合同会社 日本充電サービス(NCS)」加入の充電器で利用可能となる。普通充電を含めると、21,700カ所(2020年4月現在)の充電ステーションを利用できる。
購入に際してはAudi e-tron Sportbackは約40万円の減税メリットを受けられ、これに加えて一般社団法人次世代自動車振興センターが交付する「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の該当車両のため、40万円の補助金を受け取ることができる。
またアウディ ジャパンでは家庭での普通充電器の設置費用をサポートするほか、自然電力株式会社との提携により、購入者には、自然エネルギー実質100%による電力を提供するプランを用意(1年間、月額1,000円の割引を提供)。
また、アウディ ジャパン初の100%電気自動車の導入にあたり、Audi e-tron専用のLINEアカウントによるオーナーサポートを開始。オーナーからの質問に対してAudi Communication Centerのオペレーターが回答。場合によって通話に切り替えての対応も行なうという。
関連情報:https://www.audi.co.jp
構成/DIME編集部
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