現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本だったら「VW赤城おろし」に「VW六甲おろし」!? フォルクスワーゲンの車名を調べると「風」の名前だらけだった

ここから本文です

日本だったら「VW赤城おろし」に「VW六甲おろし」!? フォルクスワーゲンの車名を調べると「風」の名前だらけだった

掲載 23
日本だったら「VW赤城おろし」に「VW六甲おろし」!? フォルクスワーゲンの車名を調べると「風」の名前だらけだった

 この記事をまとめると

■フォルクスワーゲンが日本に上陸して70年になる

A・B・Cと続くが「Dがなく」てE? メルセデス・ベンツの車名に「抜け」がある謎

■今回はフォルクスワーゲンの車名について解説

■風の名前を頻繁に用いているのが特徴だ

 風の名前を用いているのが特徴

 いまやもっともポピュラーな輸入車ブランドとして、誰もが知る存在となったフォルクスワーゲン。今年2023年は、このフォルクスワーゲンが日本上陸を果たしてちょうど70年目にあたる年。最初に日本の地を踏んだフォルクスワーゲン車は、108台のタイプ1(ビートル)と、3台のタイプ2(トランスポーター)だったと記録されている。

 そのフォルクスワーゲン車もこれまでの累計販売台数で180万台を突破。そのエンブレムは日本においても十分にポピュラーな存在になったと評価しても異論はないだろう。

 この70年間に日本に上陸したフォルクスワーゲン車を振り返ってみると、それぞれが個性的でかつ機能的に作られていると同時に、面白さを感じるのはそのネーミングだ。「ビートル」や「ポロ」、「ルポ」、「UP !」などといった例外はあるものの、フォルクスワーゲンは伝統的に風の名前を頻繁に用いている。

 最初に風の名前が車名として掲げられたのは、1973年に当時のアウディ80をベースに誕生した「パサート」で、このパサートとは貿易風(偏西風)を意味するもの。

 ノッチバック・スタイルのアウディ80に対して、パサートはファストバック・スタイルを採用し、その実用性の高さをアピールするが販売は思わしくなく、1981年には同じくアウディ80を基本としたセカンド・ジェネレーションへと進化を遂げる。

 この世代ではノッチバック・スタイルのモデルが「サンタナ」として日産自動車によってノックダウン生産されるが、このサンタナもまたアメリカのカリフォルニア州やメキシコで秋に吹く季節風の名前である。

 ゴルフの由来もメキシコ湾流から発生する風

 1974年に発表された「ゴルフ」は、フォルクスワーゲンにとってはまさに待望の一台ともいえるモデルだった。そのデザインは、ジョルジョト・ジウジアーロによるもので、デビューから続々と魅力的な追加車種を設定。その歴史はもちろん現在にまで続き、現行型はじつに8世代目に相当する。

 ちなみにゴルフとはやはり強風のメキシコ湾流を意味していると考えるのが一般的だが、フォルクスワーゲンはかつてスポーツモデルにゴルフボール型のシフトノブを与えたこともある。

 このゴルフから派生したモデルにも、風の名が与えられた例は多い。初代ゴルフをベースに誕生した4ドアサルーンの「ジェッタ」は、ジェット気流にその名を得たものであるし、1993年にゴルフIIIから派生した「ヴェント」はポルトガルからイタリアに向けて吹く風を。また、その後継車となった「ボーラ」は、そもそもイタリアのマセラティが所有する登録商標だったが、フォルクスワーゲンとの話し合いにより新たにそれを使用することができるようになった。ちなみにそれはアドリア海沿岸などで冬季に吹く北風のことだ。

 フォルクスワーゲンが1974年に発売し、一時その生産を休止したものの、2008年にはさらに美しいボディを得て復活を遂げた「シロッコ」も、風に由来する名を得た一台だ。

 このシロッコとは北アフリカから地中海へと吹き込む、砂塵を含んだ熱風のこと。ちなみにマセラティが生産していたギブリは、このシロッコがリビアへと至ったあとの名前。

 なぜ自動車メーカーは風の名を好んで自社のプロダクトに掲げるのか。それはやはり「風=空気」という避けられない存在に対しての率直な主張、そして速さへのイメージを物語るには最適な自然現象といえるからなのだろうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

白い服の女性を乗せたハズなのに……タクシーのホラー都市伝説が本当に体感できる! 期間限定「都市伝説タクシー」が凄い!!
白い服の女性を乗せたハズなのに……タクシーのホラー都市伝説が本当に体感できる! 期間限定「都市伝説タクシー」が凄い!!
WEB CARTOP
家族みんなで挑戦!日産が提唱するアドベンチャーツーリズム「NISSAN SERENA presents WONDER HUNTER」が絆をつなぐ
家族みんなで挑戦!日産が提唱するアドベンチャーツーリズム「NISSAN SERENA presents WONDER HUNTER」が絆をつなぐ
Webモーターマガジン
2輪ファンにはお馴染みだけど4輪ファンは聞き慣れない!? ホンダのレースで見かける「HRC」ってなに?
2輪ファンにはお馴染みだけど4輪ファンは聞き慣れない!? ホンダのレースで見かける「HRC」ってなに?
WEB CARTOP
これが日産の新型セダン『N7』だ! EV&PHEVに対応、広州モーターショー2024で初公開
これが日産の新型セダン『N7』だ! EV&PHEVに対応、広州モーターショー2024で初公開
レスポンス
「連節バス優先で青信号にします」 神戸市で実証実験へ 長い待ち時間解消なるか
「連節バス優先で青信号にします」 神戸市で実証実験へ 長い待ち時間解消なるか
乗りものニュース
レクサス新型「LX」公開! メーカー“初”の超すごい「画期的システム」搭載! “全長5.1m”のタフボディ採用! “悪路最強モデル”もある「最上級SUV」中国で発表!
レクサス新型「LX」公開! メーカー“初”の超すごい「画期的システム」搭載! “全長5.1m”のタフボディ採用! “悪路最強モデル”もある「最上級SUV」中国で発表!
くるまのニュース
ポルシェ『911ダカール』生産終了、最後の1台は「パリダカ優勝車」がモチーフ
ポルシェ『911ダカール』生産終了、最後の1台は「パリダカ優勝車」がモチーフ
レスポンス
ひさしぶり! FN/GT500チャンピオンのブノワ・トレルイエが来日。スーパー耐久第7戦富士を訪問
ひさしぶり! FN/GT500チャンピオンのブノワ・トレルイエが来日。スーパー耐久第7戦富士を訪問
AUTOSPORT web
もっとも長く走れるモデルは東京から青森までノンストップ! いま日本で買える航続距離が長い電気自動車TOP10
もっとも長く走れるモデルは東京から青森までノンストップ! いま日本で買える航続距離が長い電気自動車TOP10
THE EV TIMES
大人気の「アストロ」にバン仕様を追加予定・情景セットもあり!トミーテックの1/64ミニカー新製品【CARSMEETモデルカー倶楽部】
大人気の「アストロ」にバン仕様を追加予定・情景セットもあり!トミーテックの1/64ミニカー新製品【CARSMEETモデルカー倶楽部】
LE VOLANT CARSMEET WEB
6速MT搭載! トヨタの「“最新”AE86」が凄かった! 「旧車そのまま」デザインד漢”の「2シーター」仕様採用! 「最新ユニット」で復活の「AE86 BEV」実際の印象はいかに
6速MT搭載! トヨタの「“最新”AE86」が凄かった! 「旧車そのまま」デザインד漢”の「2シーター」仕様採用! 「最新ユニット」で復活の「AE86 BEV」実際の印象はいかに
くるまのニュース
テイン「フレックスZ」「ストリートアドバンスZ」、『マツダ3』&ホンダ『ZR-V』用が登場
テイン「フレックスZ」「ストリートアドバンスZ」、『マツダ3』&ホンダ『ZR-V』用が登場
レスポンス
アップデートしたポルシェ・タイカンに「タイカンGTS」と「タイカン4」を設定
アップデートしたポルシェ・タイカンに「タイカンGTS」と「タイカン4」を設定
カー・アンド・ドライバー
EVで復活したフィアット『トポリーノ』、ドイツの自動車デザイン賞を受賞
EVで復活したフィアット『トポリーノ』、ドイツの自動車デザイン賞を受賞
レスポンス
レクサスが新型「ES」世界初公開! デザイン刷新&物理ボタン廃止!? 一文字ライト採用でよりスタイリッシュに! 中国・広州ショーで披露
レクサスが新型「ES」世界初公開! デザイン刷新&物理ボタン廃止!? 一文字ライト採用でよりスタイリッシュに! 中国・広州ショーで披露
くるまのニュース
トライアンフが「Rocket 3 R & GT Evel Knievel Limited Editions」を発売! 命知らずなヒーローへ、敬意と祝福を込めた限定モデル
トライアンフが「Rocket 3 R & GT Evel Knievel Limited Editions」を発売! 命知らずなヒーローへ、敬意と祝福を込めた限定モデル
バイクのニュース
カワサキの新しいオフロードバイク「KLX230」正式発表! アクティブに“林道ツーリングを楽しめる”注目モデルが11月27日発売へ
カワサキの新しいオフロードバイク「KLX230」正式発表! アクティブに“林道ツーリングを楽しめる”注目モデルが11月27日発売へ
VAGUE
WRC、来季Rally1車両のハイブリッド廃止が正式決定。FIA「もはや最善策ではない」と判断
WRC、来季Rally1車両のハイブリッド廃止が正式決定。FIA「もはや最善策ではない」と判断
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

23件
  • かつてのホンダの音楽にちなむネーミングがオシャレに感じたなあ。
    プレリュード、コンチェルト、バラード、、、
  • ここに限ったことではないが、メーカー貶しあうカス同士のクソコメはいらん
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.8428.0万円

中古車を検索
シロッコの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.8428.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村