もくじ
ー フォーカスRS 電動化計画の一部に
ー 48Vハイブリッドシステムの長所
ー トランスミッションはどうなる?
ー 値上げ「必至」 ハイブリッドゆえ
ー 番外編 3世代のフォーカスRSの
ホンダ・インテグラ・タイプR(DC2)に試乗 「前輪駆動の英雄」と評価
フォーカスRS 電動化計画の一部に
フォードはよりパワフルで効率的になった2020年型フォーカスRSを発表しようとしている。このクルマは今後中型から大型車に採用予定の48Vマイルドハイブリッドシステムの先駆けとしての役割を持っている。
メルセデス-AMGやアウディの新型車に対抗すべく、内燃機関とモーターの組み合わせにより最大出力は405psを超えると予測される。
もともと刺激的であったフォーカスRSの加速性能と運動特性を向上させるだけでなく、このクルマの新技術は世界的な需要に応えるべくCO2と有害ガスの排出量を劇的に減らすことに成功している。
欧州の規制では2021年までに各メーカーが販売する車種の平均でCO2排出量を95g/km以下に抑えることを義務付けている。これは現行フォーカスRSの175g/kmという数値の半分をわずかに上回る程度だ。
この新型RSは先月のデトロイトショーでフォードが発表した40台の電動化計画に含まれている。フォードは2022年までに今までの2倍の87億ポンド(1兆3000億円)を投じると発表しており、この資金は新型の完全な電気自動車と2019年以降の現行車種の48Vハイブリッド化の両方にあてられる。
フォードの世界市場責任者であるジム・ファーレイは、フォードが現在重点を置いているパフィーマンス部門の指揮者のひとりでもある。彼はフォーカスRSなどのようなフォードを象徴するモデルに電動技術を搭載することによって将来像を明確にしようとしている。
48Vハイブリッドシステムの長所
つい先週、エスコートおよびフォーカスのRSモデルの50周年を記念するヘリテージ・エディションの発表に際して、英国フォードのCEOであるアンディ・バレットがRSモデルの重要性を次のように説明した。
「RSモデルはフォードにとってとても重要であり、世界中で認知されています。英国におけるフォードファンにとっても特別なモデルです。新型RSは今まででも最高の出来栄えとなるでしょう」
新型RSは、2018年3月に予定されているフォーカスの通常モデルの発表から2年後にデビューすると予想されている。現在と同じ2.3ℓの4気筒ターボエンジンが採用される見込みだ。現行モデルに搭載されるこのエンジンは、吸気系やタービンなどに加えられた小変更により375psのパワーと52.0kg-mのトルクを発揮している。
新型のフォーカスRSのエンジンは現在より30ps程度増強されるが、さらに重要なのは48Vハイブリッドシステムにより発進時のトルクが10kg-m近く補われることだ。発進時のエンジン負荷が軽減されることによりCO2排出量や燃料消費が抑えられると共に、低速域でのより鋭いレスポンスが得られる。
これにより、加速タイムを向上させるだけでなく、エンジンがより効率的な回転数を維持しやすくなり、NOxなどの有害物質の排出を抑えることができるのだ。
システム全体での最大出力405psと最大トルク58.8kg-mという性能により、このフォーカスRSはドイツ製ホットハッチと対等以上に戦うことができるだろう。
0-97km/hの加速も現行の4.6秒からクラス最強のAMG A45の4.2秒に追いつくことができる見込みだ。
トランスミッションはどうなる?
ハイパフォーマンスカーにとって厳しい現代において、この動力性能の向上以上に重要なことは新しいハイブリッドシステム(ISG)による排気ガスの削減だ。
しかし、アウディが最近発表したような電動ターボをこの新型フォーカスRSが採用することは考えにくい。最近の予測によれば、このISG搭載のフォーカスRSは現行に比べ20-30g/kmもCO2排出量を削減することができる見込みだ。
現行のフォーカスRSは6速マニュアル・ギアボックスを搭載してきたが、次期型はDCTがオプションとして用意される可能性もある。ISGによるトルク補助がDCTのスムーズなギアチェンジに貢献するだろう。
また、道路の混雑が激しいアメリカや中国などにおいては2ペダルが重宝される。少なくともアメリカにおいては、このクルマはサイズに見合った価格である。
フォードはこの他に多段ATも持っているが、このクラスのクルマには重く大きすぎるため採用されることはないだろう。
靴箱ほどの大きさの48Vバッテリーを収めるための後部座席下のスペースも、やっとのことで作り出したのだろう。この新型フォーカスは現行モデルに使われるC2プラットフォームを50mm延長し、全長も4.4mとわずかに伸ばされている。
値上げ「必至」 ハイブリッドゆえ
次期型フォーカスRSは現行と同様に5ドアハッチバックとなる。近年では3ドアハッチバックの売れ行きは芳しくなく、余分なコストがかかってしまうためだ。
ファミリー向けのバージョンの次期型フォーカスはおよそ50kg軽いが、このRSに搭載されたバッテリーや電気装備が重量増の原因となっているようだ。
しかし、パワーウエイトレシオやモーターの低速でのレスポンスのおかげで、加速性能やサーキットでのラップタイムは確実に向上している。
新型フォーカスRSは現行モデルとのハードウェア面での共通点が多いことから、現在と同様にドイツのザールルイ工場で生産されることは間違いないだろう。
新型フォーカスの内装は新型フィエスタと同系統に再設計され、操作系を単純化しスペースの拡大と視認性向上が図られた。また、スイッチ類やタッチスクリーンの性能向上などフォーカス全体の質感の向上にも特別な配慮がなされている。
フォードはもちろんフォーカスRSをリーズナブルなクルマとして位置付けているが、この次世代型の最速フォーカスはハイブリッド化に伴い値上げは必至であろう。
事実、それを裏付けるように現行型のヘリテージエディション3万9895ポンド(593万円)と、これまでのRSから3000ポンド(45万円)ほど値上げしている。
この48Vハイブリッドモデルが発売されるときには。4万ポンド(595万円)を超える可能性が高いが、これでも依然としてドイツ勢よりは安価で、環境性能という付加価値を備えることを考えれば妥当だろう。
番外編 3世代のフォーカスRSの
フォーカスの歴史を遡る前に、フォードがRSをモデルサイクルの後半での販売促進のために導入してきた経緯を思い起こそう。20年前に初代フォーカスが発売されて以来、その半分ほどの期間にわたって3世代のRSが販売されてきた。
フォーカスRS Mk1(2002-2004)
フォーカス登場から4年後に発売された大きなホイールアーチが有名な2輪駆動モデル。
有効だが不評なクワイフ製機械式LSDを装備していた。速く、素晴らしいブレンボ製ブレーキを備えるもののトラクションの制御やハンドリングの扱いが難しかった。
フォーカスRS Mk2(2009-2011)
Mk1と比べ大きく重くなり、優秀な電子制御を装備したおかげでより穏やかで安定した。
ボルボ譲りの2.5ℓ、5気筒ターボエンジンにより再び速さを手に入れた。キネティック・デザインを採用した中期型にのみ設定され、非常に短命であった。
フォーカスRS Mk3(2014-2018)
フォーカスRSの歴史の中でもっとも長期間販売されたモデル。先進的で優秀な4WDシステムとドリフトモードを備える。
マスタング譲りの2.3ℓエコブースト4気筒エンジンにより350psを発揮する。最終型のヘリテージ・エディションでは細かな変更により375psに向上した。再びクワイフ製フロントデフを装備している。
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