メルセデス・ベンツ日本は、9月29日、メルセデスEQ初のミドルサイズセダン「EQE」を発表し、同日より予約注文の受付を開始する。なお、納車は本年11月頃を予定している。
EQEは、メルセデスEQモデルとして初となる3ボックスタイプのミドルサイズセダンとなる。専用のプラットフォームを新たに設計・開発するだけなく、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたエクステリアデザインでは、空力という機能性も兼ね備えた先進の美しさを表現。
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空力に優れたエクステリアデザインや高効率なパワートレインがもたらす環境性能と、トランクを備えるなど優れた実用性を兼ね備えている。
HEPAフィルターのイメージ
また、EQSに比べホイールベースが短いことと、電気自動車ならではの低重心により、EQEは操縦性も優れている。さらに、HEPAフィルターを標準装備した空気清浄システムにより、室内の空気はクリーンに保たれている。
キャブフォワードデザインを取り入れたエクステリアデザイン
EQE 350+
EQEのエクステリアデザインは、「ワン・ボウ」(弓)のラインのほか、キャブフォワードデザインを取り入れたスポーティなデザインが特徴となっている。
また、EQSよりもホイールベースが短く、ボディサイドがより絞り込まれている。さらに、ゆったりとした面の構成、継ぎ目の少なさ、そしてシームレスデザインといった「Sensual Purity(官能的純粋)」の思想が反映されている。
なお、フロントにエンジンやトランスミッションを縦置きする必要がないことから、メルセデス・ベンツの典型的なシルエットとは異なるキャブフォワードデザインを採用している。
EQE 350+
通常よりも前方に位置するAピラーと前後のショートオーバーハングにより、ゆったりとしたキャビンスペースを確保することができた。
また、前後オーバーハングやフロントエンドが短い一方、リアにはトランクリッドスポイラーを採用することでダイナミックなアクセントを加えるとともに、筋肉質なショルダーラインにより、エクステリアに力強さを与えている。まさに機能性からデザインを形作る、メルセデス・ベンツの基本的な考え方によってデザインされた。
EQE 53 4MATIC+
フロントフェイスは「ブラックパネル」ユニットに統合されている。ここには、超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムのさまざまなデバイスが組み込まれているが、それらが表から見えることはなく、クリーンで独特の存在感を放っている。
また、ボンネットは左右フェンダーまで回り込んでおり、シームレスなデザインとしているだけでなく、高速巡航時にボンネットが浮く現象を抑え、空力的にも有効な機能性も備えている。左フェンダー側面のサービスフラップはウォッシャー液補充のためのもので、ボンネットは、室内用エアフィルター交換などのメンテナンス目的の場合にサービス工場でのみ開閉可能となっている。
さらに、ベルトラインに配置されたドアミラーは、空力と低騒音が最適化されたデザインとなっている。また格納式のシームレスドアハンドルは全車に標準装備となる。
EQE 53 4MATIC+
「ワン・ボウ」(弓)シルエットのサイドビューとクーペのようなサッシュレスドア、高い位置をアーチ状に走るベルトラインがEQE独自のデザイン要素となっている。ドアミラーはベルトラインに配置されており、航続距離の伸長に寄与するエアロダイナミクスと低騒音を両立。
また、トランクリッドにはスポイラーリップを設けることでスポーティな印象も与えている。さらにリアカメラはスリーポインテッドスター裏側の、汚れが付かない位置に格納されている。
そして、LEDリアコンビネーションランプの内部は、曲線的な螺旋構造となっており、立体的に映るような工夫が施されている。加えて、リアには連続したライトバンド(光の帯)が設けられ、メルセデスEQモデルであることを強調している。
MBUXハイパースクリーンなどデジタル要素を重視したインテリア
EQEは、メルセデスEQとして初めて電気自動車専用プラットフォームを採用したモデルであり、インテリアデザインにおいてデジタルな要素を取り入れている。EQE 53 にオプション設定のMBUXハイパースクリーンは、象徴的な装備のひとつで、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、有機ELフロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成されている。そのまわりを、細いシルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲んでいる。
MBUXハイパースクリーンはEQE 53にオプション設定
左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模したデザインで、高度な精密技巧とデジタル技術を駆使した MBUXハイパースクリーンとのコントラストを通じて、アナログとデジタルの共存という遊び心豊かな演出。なお複雑な形状を持つタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備えている。
センターコンソールの前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造となっている。これは、電気自動車専用プラットフォームの採用により、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に示している。
ドアパネルのデザインは、先進的な室内デザインを提案したもの。ドアパネルに取り付けたモジュール本体は宙に浮く格好で、アームレスト、ドアグリップ、ドアポケットなど、必要なものをすべて備えている。また、周囲が暗くなると自動的に点灯するアンビエントライトが、この宙に浮くような前衛的なデザインをさらに美しく演出する。
EQE 350+には、デザインはシンプルながら造形美にこだわったシートを採用。サイドサポートの「ラップアラウンド」形状は、乗員の身体を支えるとともに、シートの中央部とのコントラストによる立体感を生み出している。なお、オプションのAMGラインではスポーツシートが標準となる。
スリムな一体型の形状が特長でシート表面は本革のカバーを上から掛けたように見えるデザインが施されている。そして、シートは輪郭に沿って照明付きパイピングが施されており、夜間走行の際には雰囲気のある室内空間を演出する。
アンダーボディにも徹底的に手を加えたエアロダイナミクス
エアロダイナミクスについては、ディテールに対する多くの細かな作業を通じて、デザイン担当者と緊密に協力し、空気の流れを最適化している。このきわめて優れたエアロダイナミクスは、特にディテールに対する膨大な作業を通じて実現したもの。アンダーボディのような通常目に見えない場所にまでも徹底的に手を加えながら開発が進められた。その仮想風洞内で実施した演算の回数だけでも数千回にのぼっている。
以下、エアロダイナミクス開発の詳細についての一部となる。
•エアロダイナミクス的に有利なサイズやジオメトリを最適化したタイヤ
•エアロダイナミクスを考慮したホイール
•フロント部に施した連続シール(サービスフラップ、ブラックパネル、ヘッドライトの間など)
•Aピラーの流線形デザイン
•テールゲートのスポイラーにより、リアアクスルに働く揚力と空気抵抗をともに低減
航続可能距離624km(WLTCモード)を達成したパワートレイン
EQE 350+はリアアクスルに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、最高出力292PS[215kW]を発生。航続可能距離は、容量90.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、624km(WLTCモード)を達成。
電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されている。PSMでは、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターには通電の必要がない。電気モーターは三相の巻線を2つ備える六相式を採用しているため、きわめて強力となっている。
一方、AMG EQE 53 4MATIC+はフロントとリアにeATSを備えており、最高出力は 625PS[460kW](欧州仕様参考値)を発生(RACE START使用時は最大687PS[505kW])。航続可能距離は526km(欧州仕様参考値)となる。トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。
なお充電は、6.0kW(る200V・30A充電)までの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。その充電時間は、90kWタイプの場合、10%~80%の充電にかかる時間は54分、30分間の充電(10%から開始)で49%の充電量となる。
【メーカー希望小売価格】
※上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となる。
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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