10月30日、スペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットは、29日にバレンシア州内陸部を襲った低気圧による記録的な豪雨の影響で、サーキットへのアクセス、駐車場に被害が出ていると報告した。バレンシアでは11月7日にABBフォーミュラEのテスト、さらに11月15~17日にはMotoGPのバレンシアGPがスケジュールされており、サーキット側は緊急の対応に取りかかる。
バレンシア州では、10月29日に低気圧の影響で記録的な豪雨が襲い洪水が発生。バレンシアの地元紙エル・パイスは電子版で、洪水の被害により62人が亡くなったほか、数十人の行方不明者が出ていると報じた。
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この洪水の被害に対し、リカルド・トルモ・サーキットはコース自体に問題はないものの、隣接する渓谷から流出した水、泥などの影響でサーキットへのアクセス、駐車場などインフラが深刻な損傷を受けていると発表した。また、洪水被害にあたりサーキットのメンテナンス、警備、事務スタッフ、また仮設グランドスタンドの組立作業員、フォーミュラEのロジスティクスチームが避難し、一夜を過ごしたという。
サーキットのゼネラルマネージャーを務めるニコラス・コジャドは「重要なことは、サーキットにいた全員が無事で、安全にひと晩を過ごすことができたことだ」とコメントし、今後サーキットへの被害の把握を始めていくとした。
リカルド・トルモ・サーキットは10月23~27日にFIAモータースポーツ・ゲームスを開催しており、日本からもF4の森山冬星、GTの中西慧/脇阪薫一組、ドリフトの多田康治など多くの選手が参戦したばかり。モータースポーツ・ゲームス、FIA国際自動車連盟などが洪水被害に対しSNS上で支援を表明しているほか、フォーミュラE、MotoGPはサーキットとの緊密な連絡と協力を表明している。
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