ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、ここまでのMotoGPの2024年タイトルを巡る争いを振り返ると、自身はライバルのホルヘ・マルティン(プラマック)よりも良い仕事をしていたものの、一貫性が足りなかったと語った。
バニャイヤとマルティンのタイトル争いは最終戦ソリダリティGPまでもつれ込んだ。ただ状況はマルティンが24ポイントリードと優位を築いていて、バニャイヤの3連覇はかなり難しいモノとなっている。
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バニャイヤはここまでの19戦中10戦で勝利しているものの、前戦マレーシアGPスプリントでの転倒のような重要な局面でのクラッシュを含め、自身のミスが敗因となり、この状況を招いた。
最終戦開始前の記者会見では、今シーズンのタイトルにはマルティンがよりふさわしいと思うかとバニャイヤは尋ねられたが、彼はこう答えた。
「僕らのしてきたことを考えれば、ふたりともタイトルにふさわしいと思っている」
「もちろん、ミスに関しては僕が多く犯してしまったし、チャンピオンになりたいのならばもっと正確かつ一貫性を備えなくてはいけない。ホルヘは僕よりも一貫性があった」
「結果の面では、僕がより優れた仕事をしていたのは明らかだ。決勝レースで10回も勝っているんだからね。だから純粋な結果という面では、僕はとても優れた仕事をしてきた」
「でも、僕らふたりともタイトルにふさわしいと思う。僕としては、(10勝してタイトルを失えば)それは奇妙だろうと言いたいけどね」
「とはいえ、ホルヘがタイトルを勝ち取ったとしたら、僕は彼を祝福するよ。僕らは長いこと互いのことを知っているし、彼がタイトルに値するライダーだということも、それはもう良く知っているからね」
マルティンはこの最終戦に、2023年シーズンとは全く逆の立場で臨んでいる。昨年、マルティンは最終戦でバニャイヤを21ポイント差で追いかけているという状態であり、週末は彼の真後ろを走るなど心理戦を仕掛けていた。
だがバニャイヤは昨年ライバルにやられたような心理戦を仕掛けるようなことはしないと明言した。
「ひとつ言えるのは、もし彼が僕の後ろでレースをスタートしたとしても、僕はプッシュしないということだ」
「僕は自分に心理戦が通用しないことはよく分かっている。だからそういうことはしたいと思わないし、したこともない。自分の仕事を続けていくだけだ。それにマルティンも昨年、ああいうことをしても時間を失うだけだと理解しただろうからね」
「自分の仕事をこなし、全てを完璧に準備してレースで決着をつけるほうが良いよ」
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