現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ「トヨタ一人勝ち」? 販売TOP10にトヨタが8車種も!? 他メーカーとの差は何?

ここから本文です

なぜ「トヨタ一人勝ち」? 販売TOP10にトヨタが8車種も!? 他メーカーとの差は何?

掲載 更新 41
なぜ「トヨタ一人勝ち」? 販売TOP10にトヨタが8車種も!? 他メーカーとの差は何?

■公表される販売台数には少し複雑な事情があった

 毎月、日本自動車販売協会連合会は、単月の登録車販売台数を公表しています。
 
 2020年はコロナ禍の影響もあり新車市場は落ち込んでいたものの、9月、10月と回復傾向にあるようですが、最新10月の販売台数順位(人気ランキング)には、どのような傾向が見られるのでしょうか。

【なぜ燃費でプリウスがランク外!?】燃費トップ5にアクア、ノートも無し! 国産車の最新燃費ランキング

  日本自動車販売協会連合会が公表した10月の販売台数TOP10は、以下の通りとなりました。

 1位トヨタ「ヤリス」 1万8592台
 2位トヨタ「ライズ」 1万3256台
 3位トヨタ「ルーミー」 1万1487台
 4位トヨタ「カローラ」 1万275台
 5位トヨタ「アルファード」 1万93台
 6位トヨタ「ハリアー」 9674台
 7位ホンダ「フィット」 9001台
 8位ホンダ「フリード」 7849台
 9位トヨタ「ヴォクシー」 6258台
 10位トヨタ「シエンタ」 6077台

 販売台数が多いほど人気があるモデルといえますが、TOP10のうち8車種がトヨタ車という圧倒的な強さが見てとれます。

 ただし、この販売台数は「ブランド通称名」として表記されており、ヤリスの場合は、「ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス」を合算した台数です。

 さらに、カローラでは「カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ/カローラアクシオ/カローラフィールダー/教習車」の合算となり、単純な個々の販売台数と違っています。

 しかし、複数車種を含んだカローラよりも単体ライズのほうが台数が多いことや、同じく単体でエントリー価格が約350万円となるアルファードが上位にランクインしているということは、やはりその車種自体に魅力があることに間違いはありません。

 また、ボディタイプ別で見ると、セダン1車種(カローラ)、コンパクトカー4車種(ヤリス、GRヤリス、ルーミー、フィット)、ステーションワゴン1車種(カローラツーリング)、ミニバン4車種(アルファード、フリード、ヴォクシー、シエンタ)、SUV3車種(ヤリスクロス、ライズ、ハリアー)となっています。

 昨今はSUV人気が高いといわれつつも、やはり低価格かつ扱いやすいコンパクトカーやファミリー層に支持されるミニバンが多くランクインしており、SUVでもライズやヤリスクロスのように100万円台からのコンパクトなSUVが人気なようです。

 また、TOP10にランクインしたモデルのほとんどは、直近約1年以内に新規に発売されたか、マイナーチェンジが実施されています。

 新規またはフルモデルチェンジでは、ヤリスシリーズ、ライズ、カローラシリーズ、ハリアー、フィットが新たに登場しました。

 マイナーチェンジ(一部改良)では、ルーミー、アルファード、フリードとなり、なかでもルーミーは2020年9月15日にそれまで兄弟車としてラインナップされていた「タンク」の統合を伴うマイナーチェンジを実施したことで、販売台数を大きく伸ばしました。

 また、2019年10月18日にフリードは、SUVテイストを盛り込んだ新グレード「クロスター」を追加するなど、アウトドア・車中泊・SUVといったトレンドにマッチする商品として磨きをかけて販売台数を伸ばしています。

■なぜトヨタが一人勝ち? 他メーカーとの差はどこに?

 このように、販売台数の上位にランクインするには、さまざまな要素が重要なようですが、ランクインしていないメーカーも同様のモデルチェンジや改良をしています。

 しかし、販売台数を増やすには単純に新しい車種・魅力ある車種というだけでは難しいようです。

 そこにはメーカーの販売力も関係しており、トヨタの販売店は全国で5000店近くあります。

 その次に、ホンダや日産が2000店、スバルやマツダ、三菱は600店から800店くらいとなるため、単純に家の近くにある販売店として考えるとトヨタに足を運びやすいのです。

 そして、そのトヨタは2020年5月からこれまでの販売チャネル毎の専用販売を廃止し、全店舗で全車種を取り扱うようになりました。

 その結果、どの店舗でも豊富なラインナップのなかから比較検討出来るという強みを持ったことで、販売力がさらに向上したといます。

 また、豊富なラインナップにも販売台数向上の秘策はあるといえ、2020年11月時点で人気とされるミニバンジャンルでは、シエンタ、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイア、グランエース、ハイエースワゴンという8車種を展開。

 SUVでは、ライズ、ヤリスクロス、C-HR、RAV4、ハリアー、ランドクルーザープラド、ランドクルーザーという7車種を設定するなど、トヨタブランドだけで多様化するニーズに対応出来るのです。

 こうした総合的な販売力によって「トヨタの一人勝ち」が続いているといえます。

こんな記事も読まれています

マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
ベストカーWeb
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
Auto Messe Web
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
Webモーターマガジン
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
driver@web
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
motorsport.com 日本版
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい!  幻の「ちびメリ」とは?
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい! 幻の「ちびメリ」とは?
くるまのニュース
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
バイクブロス
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
ベストカーWeb
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
くるまのニュース
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
ベストカーWeb
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
WEB CARTOP
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
くるくら
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
AUTOSPORT web
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
バイクブロス
大気汚染で年間4000人死亡! そんな渋滞ロンドンに登場した「信号システム」の驚きパフォーマンスとは
大気汚染で年間4000人死亡! そんな渋滞ロンドンに登場した「信号システム」の驚きパフォーマンスとは
Merkmal
約250万円! ホンダ 新型「コンパクト”ミニバン”」発表! 8年ぶり全面刷新の「フリード」どんなクルマ?
約250万円! ホンダ 新型「コンパクト”ミニバン”」発表! 8年ぶり全面刷新の「フリード」どんなクルマ?
くるまのニュース
これでF1のトラックリミット問題は解決する? レッドブルリンクで新たな対策が登場
これでF1のトラックリミット問題は解決する? レッドブルリンクで新たな対策が登場
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

41件
  • アンチが重箱の隅を突っついて批難しようが揶揄しようが、
    結果は経営戦略に沿った商品開発力と販売力が優れているからでしょ。
  • トヨタと競い合っていた日産からはゼロ!
    寂しい限りですね。近所の日産ショールームも閑散としています。
    マツダやホンダも結構賑わっていますが…。

    日産車は一度も買った事がないので分かりませんが…。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村