■公表される販売台数には少し複雑な事情があった
毎月、日本自動車販売協会連合会は、単月の登録車販売台数を公表しています。
2020年はコロナ禍の影響もあり新車市場は落ち込んでいたものの、9月、10月と回復傾向にあるようですが、最新10月の販売台数順位(人気ランキング)には、どのような傾向が見られるのでしょうか。
【なぜ燃費でプリウスがランク外!?】燃費トップ5にアクア、ノートも無し! 国産車の最新燃費ランキング
日本自動車販売協会連合会が公表した10月の販売台数TOP10は、以下の通りとなりました。
1位トヨタ「ヤリス」 1万8592台
2位トヨタ「ライズ」 1万3256台
3位トヨタ「ルーミー」 1万1487台
4位トヨタ「カローラ」 1万275台
5位トヨタ「アルファード」 1万93台
6位トヨタ「ハリアー」 9674台
7位ホンダ「フィット」 9001台
8位ホンダ「フリード」 7849台
9位トヨタ「ヴォクシー」 6258台
10位トヨタ「シエンタ」 6077台
販売台数が多いほど人気があるモデルといえますが、TOP10のうち8車種がトヨタ車という圧倒的な強さが見てとれます。
ただし、この販売台数は「ブランド通称名」として表記されており、ヤリスの場合は、「ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス」を合算した台数です。
さらに、カローラでは「カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ/カローラアクシオ/カローラフィールダー/教習車」の合算となり、単純な個々の販売台数と違っています。
しかし、複数車種を含んだカローラよりも単体ライズのほうが台数が多いことや、同じく単体でエントリー価格が約350万円となるアルファードが上位にランクインしているということは、やはりその車種自体に魅力があることに間違いはありません。
また、ボディタイプ別で見ると、セダン1車種(カローラ)、コンパクトカー4車種(ヤリス、GRヤリス、ルーミー、フィット)、ステーションワゴン1車種(カローラツーリング)、ミニバン4車種(アルファード、フリード、ヴォクシー、シエンタ)、SUV3車種(ヤリスクロス、ライズ、ハリアー)となっています。
昨今はSUV人気が高いといわれつつも、やはり低価格かつ扱いやすいコンパクトカーやファミリー層に支持されるミニバンが多くランクインしており、SUVでもライズやヤリスクロスのように100万円台からのコンパクトなSUVが人気なようです。
また、TOP10にランクインしたモデルのほとんどは、直近約1年以内に新規に発売されたか、マイナーチェンジが実施されています。
新規またはフルモデルチェンジでは、ヤリスシリーズ、ライズ、カローラシリーズ、ハリアー、フィットが新たに登場しました。
マイナーチェンジ(一部改良)では、ルーミー、アルファード、フリードとなり、なかでもルーミーは2020年9月15日にそれまで兄弟車としてラインナップされていた「タンク」の統合を伴うマイナーチェンジを実施したことで、販売台数を大きく伸ばしました。
また、2019年10月18日にフリードは、SUVテイストを盛り込んだ新グレード「クロスター」を追加するなど、アウトドア・車中泊・SUVといったトレンドにマッチする商品として磨きをかけて販売台数を伸ばしています。
■なぜトヨタが一人勝ち? 他メーカーとの差はどこに?
このように、販売台数の上位にランクインするには、さまざまな要素が重要なようですが、ランクインしていないメーカーも同様のモデルチェンジや改良をしています。
しかし、販売台数を増やすには単純に新しい車種・魅力ある車種というだけでは難しいようです。
そこにはメーカーの販売力も関係しており、トヨタの販売店は全国で5000店近くあります。
その次に、ホンダや日産が2000店、スバルやマツダ、三菱は600店から800店くらいとなるため、単純に家の近くにある販売店として考えるとトヨタに足を運びやすいのです。
そして、そのトヨタは2020年5月からこれまでの販売チャネル毎の専用販売を廃止し、全店舗で全車種を取り扱うようになりました。
その結果、どの店舗でも豊富なラインナップのなかから比較検討出来るという強みを持ったことで、販売力がさらに向上したといます。
また、豊富なラインナップにも販売台数向上の秘策はあるといえ、2020年11月時点で人気とされるミニバンジャンルでは、シエンタ、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイア、グランエース、ハイエースワゴンという8車種を展開。
SUVでは、ライズ、ヤリスクロス、C-HR、RAV4、ハリアー、ランドクルーザープラド、ランドクルーザーという7車種を設定するなど、トヨタブランドだけで多様化するニーズに対応出来るのです。
こうした総合的な販売力によって「トヨタの一人勝ち」が続いているといえます。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
結果は経営戦略に沿った商品開発力と販売力が優れているからでしょ。
寂しい限りですね。近所の日産ショールームも閑散としています。
マツダやホンダも結構賑わっていますが…。
日産車は一度も買った事がないので分かりませんが…。