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ヤマハ「MT-25 ABS」インプレ・解説(2021年)スポーツ走行を存分に楽しめる250ccネイキッド

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ヤマハ「MT-25 ABS」インプレ・解説(2021年)スポーツ走行を存分に楽しめる250ccネイキッド

ヤマハの250ccネイキッドスポーツ「MT-25」は、2020年にモデルチェンジを果たした。この記事では2021年の最新カラーの写真とともに、その特徴を詳しく解説する。
文:太田安治、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔

ヤマハ「MT-25 ABS」インプレ・解説(太田安治)
倒立フォークの「効果」はスポーツランで発揮される

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MT-25に試乗して、まず目に付くのが獰猛な印象のフロントフェイス。ヘッドライトをLED化したことでデザインの自由度が高まり、従来とはまったく違った顔つきになった。タンクカバーの幅も約5cm広げてマスフォワードデザインを強調。ミドルクラス並みの存在感を得ている。

だが、僕が注目したのは倒立フロントフォークの新採用。倒立フォークは剛性向上に効果的だが、ストリートユース前提のMTにマッチするのかが気になるところだ。

試乗すると、街乗りでは倒立フォークの優位性はほとんど感じられない。バネ下重量が減っているので路面追従性は上がっているが、高剛性と引き換えに乗り心地は少し硬く、低速域での軽快感も薄れたように感じる。

ただ、ハンドル位置が44mm高くなって上体の前傾度が減り、ギャップ通過時に手首や腕が突き上げられることはない。

ペースを上げていくと、倒立フォークのメリットがようやく出てくる。フルブレーキングからフルバンク、という走りでもフロントがバタつかず、ジワッと沈んでストロークの奥でグッと踏ん張り、ブレーキを残したまま寝かし込んでもフロンフォークの捩れは出ない。タイヤの接地感も明確に伝わり、安心してスポーツライディングを楽しめるのだ。

つまり、新型MTの操縦性は低速域での軽快感と優しい乗り心地を削って、中高速域でのダイレクト感と安定性に振り分けつつ、ハンドル高を上げて街乗りやツーリング適性も確保したもの。

乗り込むほどに納得する設定なのだ。ちなみに、同時にモデルチェンジされたMT‐25とMT‐03に基本的なハンドリング性能の違いはない。

街乗りメインや体重の軽いライダーは、リアサスペンションのイニシャルを1~2段弱めれば快適性は向上するだろう。ともに幅広いステージに対応する車体に仕上げられている。

ヤマハ「MT-25 ABS」カラーバリエーション
2021年4月28日に発売された2021年モデルのカラーラインアップは3色となる。

パステルダークグレー(グレー)

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みんなのコメント

2件
  • 真正面からだと07、09と見分けが付きません。Ninjaシリーズもだけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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