現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 6MTはS660の置き土産!? 軽バンに6MT装備はアツすぎる ホンダN-VAN徹底試乗

ここから本文です

6MTはS660の置き土産!? 軽バンに6MT装備はアツすぎる ホンダN-VAN徹底試乗

掲載 20
6MTはS660の置き土産!? 軽バンに6MT装備はアツすぎる ホンダN-VAN徹底試乗

 近年、デザイン性が高く乗用車的に乗れる4ナンバー軽バンが増えている。その先駆者と言えるのがホンダのN-VANだ。N-VANはなんと軽自動車としては珍しい6速MTを採用している。こりゃもしかして走りもイケるのでは? 

文/西川昇吾 画像/ベストカー編集部

6MTはS660の置き土産!? 軽バンに6MT装備はアツすぎる ホンダN-VAN徹底試乗

圧巻の完成度 これホントに商用車なの?? 

+STYLE FUNのヘッドライトは軽自動車の粋を超えた造形に感じる

 広報車のN-VANを見た第一印象は何というか「オシャレ」といった具合だ。今回の車両は上級グレードの+STYLE FUNなのだが、ボディカラーのソニックグレー・パールで、トレンドを取り入れたカラーとなっているし、ヘッドライトもフルLEDが採用されていて丸目が強調される点灯パターンでキュートな印象だ。

 ナンバーさえ見なければ流行りのトールワゴン軽「乗用車」と思う人も多いだろう。そう考えると、スライドドアが手動であることは普通の人は驚いてしまうかもしれない。

 しかし、インテリアを見てみると徹底して道具として作られた印象だ。各所に加飾パネルを使用しているが、細かな全体的な作りやシートなどは商用モデルと言った印象だ。しかし小物入れやフックなども多く、このあたりは乗用使用でもありがたいポイントと言える。

スコスコ入るこのシフトフィール… まさにホンダ車!!

たくさんの人に刺さりそうな走りの"6速"MT 

 そんな乗用車と商用車の印象が交わった印象を抱きながら試乗開始。まず、「おっ、ホンダ車だな」と感じたのはシフトフィーリングだ。ホンダのマニュアル車に乗ると、その剛性感があってカチッとしたシフトフィーリングにいつも惚れ惚れする。

 流石にシビック並みとはいかないものの、軽自動車の商用モデルとは思えないほどカチッとした印象で、シフトフィーリングが良い。思わずシフトチェンジが楽しくなってしまうほどだ。

 また、シフト位置も良い。インパネから伸びるEPシビックを思い出すシフトレバーの配置は一見すると扱いづらく思うかもしれないが、ステアリングから手を放す時間が短くて済むし、ギア比の関係から街中で頻繁にシフトチェンジを繰り返すN-VANにはベストな位置といった印象だ。

 また、ペダルの配置も軽バンの割にはヒール&トゥがしやすい印象だった。軽自動車のNAであるためエンジンパワーとトルクが小さい。そのためパワーバンドとトルクバンドをキープする運転を強いられるのだが、そこに合わせて小気味よくシフトチェンジするのが楽しい。街中の低速域で楽しさを感じることができるクルマだ。

 続いて高速道路へ、合流する時はキッチリとパワーバンドをキープしてシフトアップしていく必要があるのだが、スロットル開度も大きく、この使い切っている感に運転の面白さを覚える。

 高速道路での巡行は流石に楽ちんとは行かない。全高が高いため(1945mm)風の影響も受けやすいし、970kgの車重を最高出力53PSのエンジンで引っ張る訳だから、何というか高速道路「うぉぉぉ!」って言いながら走っている感じだ。高速道路で上り坂に差し掛かると冗談抜きで「トップギア、全開」となるシチュエーションもある。

軽快な走りで車としての趣味も車を使った遊びも超楽しいハズ

S07BはNAでも十分! 商用車向けに冷却系を改善、6MTの組み合わせは走りが楽しみになる

 そしてワインディングへ、上り坂ではキッチリとトルクバンドに入れるシフトチェンジがここでも求められる。流石に全高が高いためロール感は大きいが、パワーステアリングのフィーリングはとてもナチュラルで安っぽい感じがしない。

 ロールが大きい分いかにスムーズに前後左右に荷重をさせるかということに徹底的に向き合うことができる。ごまかしが効かないというか、安全な速度域で自身の運転の粗さを見つめ直すことが出来るクルマだ。

 なお、軽バンとして大切な積載量も十分にある。助手席までフラットになるし、助手席のヘッドレストはキレイにドア内側に収納できるようになっているのもポイント。

 大きい荷物を沢山載せたい人にとってもピッタリだし、これだけフラットならば自転車はもちろん、車種によってはバイクもスロープでそのまま載せることが可能だろう。また、車中泊にも適していそうだ。

 軽バンとしての高い実用性を持ちながら、安全な速度域での運転が楽しい。N-VANはそんな2つの欲望を叶えるモデルだ。

こんな記事も読まれています

スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
くるまのニュース
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
バイクのニュース
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
AUTOCAR JAPAN
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
motorsport.com 日本版
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE

みんなのコメント

20件
  • tmo********
    助手席シートをまともなタイプも併売し、4WDターボの6MTなら即買いなんだけどな。
  • yos********
    6MTに乗っていますが、6MTだからといって、特にどうって事ありません。ただの軽バンです。
    この記事に惑わされないで下さい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

136.5201.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

32.9409.0万円

中古車を検索
N-VANの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

136.5201.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

32.9409.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村