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世界チャンピオンのためのキャンピングバン「アルファバン アクティブライン」とは?

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世界チャンピオンのためのキャンピングバン「アルファバン アクティブライン」とは?

アルファバン アクティブライン:チャンピオンのためのバン。ハードエンデューロ世界チャンピオンのマニュエル レッテンビヒラーのために、アルファバンはキャンピングバンを製作した。将来的には、トレーニングや大会のベースキャンプとして使用する予定だ。我々は、その処女航海に立ち会った。

生きる喜びを全身からにじませ、爽やかな笑い声が伝染する。レッティの愛称で親しまれる、マニュエル レッテンビヒラーにも、幸せな理由がある。昨シーズンのFIMハードエンデューロ世界選手権でタイトルを獲得した彼は、新しいおもちゃを手に入れたのだ。

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アルファバンの創業者であるステファン クラウスとフィリップ ヴェックスが、25歳のバイクチャンピオンを、できたてのバン工場のホールに案内するのは、まるでキリストの子を待つような気分である。この工場は、オールゲーのヴァンゲンにある元自動車販売店の建物を利用している。

この建物は、まだ過去の歴史を完全に否定することはできない。かつてのショールームには、倉庫、組み立て室、会議室があり、パーティションで仕切られているだけだ。作業場やクルマとは正反対に、まだ仮設的な印象が強い。

ディテールへのこだわり

これからレッティが引き継ぐ「アルファバン アクティブライン」では、この若い会社のチームが細部まで気を配り、熱心に働いている様子が伝わってくる。内外装の隙間や仕上がりの良さについては、気難しい元VWのボス、フェルディナント ピエヒでさえ文句を言うことはないだろう。創業者の2人は、以前、プレミアムブランド(VW)で長く働いてきた。

メカニカルエンジニアのシュテファン クラウスはBMWモータースポーツに所属し、デジタルエキスパートであるフィリップ ヴェックスはメルセデスの出身で、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス)車両制御システムプロジェクトで重要な役割を担っていた。そして、クラウスの自作が、現在のアルファバンの設計図となっているのだ。今のところ1台しかないのだが・・・。

ベースとなるスプリンター

レッティの新しい棲家は、ロングホイールベース、スーパーハイルーフ、190馬力のパワフルなディーゼル、9速AT、全輪駆動の「メルセデス・ベンツ スプリンター」がベースになっている。スライドドアの開口部に、ダイネットとキッチンを備えた比較的クラシックなバンレイアウトに、メーカーが「Flexport」と呼ぶ、大きな後部収納スペースが加わる。

通常、車載の電気・電子機器や真水タンクは、左右の小さな収納ボックスに収納されている。このフレックスポートは、あらゆる二輪車の輸送に使えるだけでなく、折りたたみ式のベッドを使えば、追加の睡眠スペースとしても利用できるようにもなっている。レッティは、その上にある大きな遊び場にも満足しているが、代わりに自分のエンデューロ用バイク2台を置くスペースが欲しかったようだ。

二輪車のための改造

そこで、トランク内の箱は取り除き、電子機器はリビングエリアに、真水タンクは床下に、スペアホイールは左リアドアに追加したホルダーに収納することにした。レッティの友人でもあるアシスタントが、トランスポーターで運んできた2台のトレーニングマシンも、この中に収まった。チャンピオンは、バイクをカーゴエリアに押し込むと、力を入れずにそこに縛り付ける。

レッティはこの新しい4WDを気に入ったようで、撮影のために、近所の砂利採取場に行くと、バイクに乗ってアルファバンの前で、大きな笑い声とジャンプで喜びを表現してくれた。

車輌&テクニカルデータ: アルファバン アクティブライン エンジン: 419 CDIディーゼルエンジン 排気量: 1950cc 最高出力: 190PS@3800rpm 最大トルク: 450Nm@1400~2400rpm 最高速度: 160km/h 駆動方式: 9速オートマチック/全輪駆動 全長/全幅/全高: 7367/2180/3200mm ホイールベース: 4325mm 乾燥重量: 3200kg 装備品: 90リットル冷蔵庫+2コンロ付き台所+車載用340Ahバッテリー+90リットル清水用&80リットル廃水用タンク+ガスボンベ+暖房 基本価格: 229.000ユーロ(約3,535万円)より

Text: Martin Häußermann Photo: www.hardymutschler.de / Studio Super Plus / AUTO BILD

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