バス、電車、タクシーに次ぐ「第4の公共交通機関」!? タクシーは“シェア乗り”の時代に？ 新たな「ライドプーリング」とは

●バス、電車、タクシーに次ぐ「第4の公共交通機関」、NearMeとは？

　「NearMe（ニアミー）」は、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーの“シェア乗り”サービスで、バス、電車、タクシーに次ぐ「第4の公共交通機関」を目指しています。

　一般的に言われる「ライドシェア」とは、呼んだら来る・1台に1組を乗せる配車アプリなどの「ライドヘイリング」、1台を複数組がシェアする「ライドプーリング」の2つに分別されますが、ニアミーは、「ライドプーリング」のサービスを提供する唯一の事業会社です。

　ニアミーのプラットフォームは、注文が入るたびにAIがルートの組み合わせの最適化を行い、複数の注文から1つのルートを自動的に作成してくれます。

　乗客のピックアップの順序や車両、ドライバーも自動的に割り当てられるため、タクシーに乗車した際と比較しても運行が大幅に遅れることがないようルーティングを行なってくれます。注文を受ける運行管理表（タクシー会社）も、受け入れ可能かどうかをすぐに判断することができ、運行管理者が承認するとユーザーに自動通知されるという仕組みです。

　日本ではまだあまり馴染みがないサービスですが、実際に使用した方はどう思っているのでしょうか。担当者の元に届いた感想を伺いました。

「ビジネスでご利用いただく方々からは、『コスパの良さから出張での空港利用時に便利』など、アクセスしにくい空港までの移動もおトクで快適に過ごせるところを評価いただいております。

　プライベートでご利用いただく方々には、『使うたびにサービスがアップデートされていて、リピートしてしまう』など、ドアツードアで移動する快適さを評価いただいていますね。

　また全体として、『使ってみると思っていたより相乗りであることは気にならなかった』と、まだまだ市民権は得ていないサービスだからこそのギャップもあるなと感じると同時に、ポテンシャルも感じております」

●CEOの実体験から生まれたNearMeは、「もったいない」も解決

　実はニアミーは、CEOである高原幸一氏の実体験から創業されたサービス。高原氏は、「終電を迎えた駅のタクシー乗り場に長蛇の列ができ、なかなかタクシーに乗ることができずに、家に帰るのがさらに遅くなってしまう」という経験をサラリーマン時代に日々経験し頭を抱えていたそうで、その課題解決のために立ち上がったのがニアミーの“シェア乗り”サービスなのだとか。

　またNearMeは、ビジネスマン以外の悩みも解決する可能性があるそうで、担当者は次のように語ります。

「現状、タクシーにおける乗車率は40％、タクシー1台における平均乗車人数は1.3人と少なく、タクシーが本来持つ移動のポテンシャルに対して『もったいない』状況が続いています（※1）。そうした移動の『もったいない』を解決し、1人でも多くの人が自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションにビジネスを展開しています。

　日本の中でも、都市部と地方では移動の課題は異なります。都市部では、時間帯によってはタクシー自体がつかまらないことがあったり、交通渋滞やCO2排出による環境問題の一因になったりします。一方、地方では人口の減少により、移動の担い手が不足し、鉄道やバスなどが廃線となり移動に困る方々もいらっしゃいます。

　こうした、地域によって異なる課題に寄り添い解決に導くことで、バス、電車、タクシーに次ぐ『第4の公共交通機関』となることを目指しています」

　そんなニアミーの使い方はとてもシンプルな4ステップ。まず、専用アプリに必要な情報を入力し、予約依頼を行います。仮予約後、24時間以内に予約可否の連絡がきます。前日18時までに出発時間と車両が確定するので、乗車時間になったら乗車。途中でシェア乗り相手が乗ってくる場合があります。支払いは降車後、オンライン決済でスムーズに完了します 。

　最後に、担当者にオススメの点を伺いました。

「特に、自宅・ホテルと全国の空港をつなぐドアツードアの送迎シャトルサービス『エアポートシャトル』は、これまで延べ80万以上（※2）の方々にご利用いただいています。

　現在、全国16の空港でご利用いただくことができ、自宅やホテルから空港、空港から目的地までドアツードアでつながるため、旅行などの際に発生する重い荷物の負担や、公共交通機関の乗り換えがなくなるなど、ストレスフリーに移動いただけます。

　またタクシーよりもおトクに快適な移動時間を過ごすことができ、コスパの良さも魅力の一つであると思っています。まずは一度空港に行く際はぜひお試しください」

（※1）「TAXI TODAY in 2023」よりニアミーが試算。法人のみ。
（※2）2024年7月時点。

＊　＊　＊

　おトクに、ドアツードアで移動できるだけでなく、あらゆる問題を解決する可能性も秘めたニアミーは、次世代の定番交通手段になりそうです。

●サービス概要
「NearMe（ニアミー）」
・参考価格（消費税込）：
新宿→羽田空港：2,980円／人　
品川→羽田空港：1,980円／人
※シェア割適用料金。
※料金・割引は空港からの距離などを考慮し、乗降エリアによって変動します。
※予約状況、車両定員なども考慮されますので、同じご予約内容でも必ず適用されるわけではありません。

Comments

[ブラック企業は滅べ]

ニアミーの運転手は、経済奴隷として働く側からは認知されている。このシステムで働くのは辞めましょう

[X]

三十年前やって失敗したろうが・・・