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メルセデス・ベンツCクラス・オールテレインの存在意義は? ステーションワゴンと比較

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メルセデス・ベンツCクラス・オールテレインの存在意義は? ステーションワゴンと比較

Cクラス初「オールテレイン」とは?

昨年デビューしたメルセデス・ベンツCクラスにクロスオーバーモデルのオールテレインが追加された。

【画像】Cクラス・オールテレイン/ステーションワゴン/セダン【比べる】 全135枚

以前からEクラスに用意されていたオールテレインだが、Cクラス版は今回が初登場となる。

見た目の識別点はフロントグリル内の水平のバー上に左右2つずつ穴が開いている点と前後バンパー下に装着されたクロームカラーのアンダーガード風パーツ。

横方向では無塗装の前後フェンダーアーチが良く目立つ。車高はベースとなったCクラス・ステーションワゴン比で4cm高くなっているが、これはタイヤが若干肉厚になっていること(40に対し45扁平)、そしてスプリング長による車高設定によって達成されている。

これと似たクロスオーバーはアウディのオールロードやボルボのクロスカントリーシリーズとなる。

だがメルセデスのそれはライバルよりもシティ派に見える。

ルーフレールがメッキのモールにとどまっている点や、バンパー下のクロームパーツが目立つこと、そして現代のメルセデスがツルッとしたスタイリングだからというのがその理由だ。

パワートレインはC 220d 4マティック・オールテレインという車名からもわかるとおりディーゼルユニットが搭載されている。

現行のCクラスはラインナップ中のすべてのパワートレインが電動化されていることも売り文句の1つ。

オールテレインのそれも2L直列4気筒ディーゼルターボにISGを組み合わせたMHEVユニットとなっている。

4cmの差 アラフィフに効く?

普段あまり車高を気にしたことがない人は4cmという高さがどれほどのものか把握しづらいかもしれない。

標準のCクラス・ステーションワゴンと並んだ印象はけっこう高く見える。

フェンダーアーチとタイヤの隙間からは、スプリングが「見ようと思えば」見えるのだ。

この4cmにどんなメリットがあるのか?

すべての人にいえるのは乗り降りが楽という点だ。

クロスオーバーSUVを知る今どきの人にとってセダン系のシート位置は低い。

アラフィフより上の世代なら「膝や腰に来る!」という人も多いはず。

ところがこのアラフィフより上の世代は、ボディが分厚いSUVに抵抗があったりもする。

そこでセダン以上、SUV未満という絶妙な高さ設定のオールテレインにありがたみを感じるというわけ。

一方4cmが走行性能にもたらす違いは「ロードクリアランスの確保」に尽きる。

登山、山菜取り、渓流釣りといった深いわだちの林道を走行しなければならない人にとってこの4cm高は、車体下を擦るか、擦らないかの問題に決定的な違いをもたらす。

また標準のCクラス・ステーションワゴンにはない装備として、ダイナミックセレクト(走行モード切替)が挙げられる。

オフロードとオフロード+という2つのモードが追加されているのだ。

エアサスを備えたEクラス・オールテレインのように万能ではないが、泥濘地などではかさ上げされた車高を最大限に活用するために欠かせない装備といえるだろう。

車高アップによるデメリットは?

当たり前の話だが、オールテレイン以外の部分はCクラスと同一と考えていい。

Sクラスに準じた基本性能(MBUXやARナビ、レーダーセーフティなど)の部分は普通のCクラスのレポートをご一読してほしい。

一方英国編集部がレポートしたCクラス・オールテレインは1.5LガソリンのC 200だったので、その点には違いがある。

ディーゼルの方が28万円ほど高い計算になるが、燃費はディーゼル優勢(C 200ステーションワゴンがWLTCモードで14.2km/Lに対しOM654MユニットC 220d 4マティック・オールテレインは17.9km/L)なので、そこはあまり大きく捉えなくてもいいと思う。

ちなみにステーションワゴンとオールテレインには91万円という価格差があるのだが。

OM654Mユニットのフィーリングはガソリンとかディーゼルの垣根を越えて秀逸だ。

MHEVか9速オートマティックか、はたまたディーゼルが得意とする低速トルクが効いているのか、しっとりとしてパワフルな感じがいい。

メルセデスが主張するほどアイポイントの高さの恩恵は感じなかったが、車高アップによるデメリットもほぼないと考えていい。

アシのストロークがアップした分だけ乗り心地が良くなっているように感じられが、ロールが大きい感じもしないし、ロードノイズもしっかりと抑えられている。

ステーションワゴンかオールテレインかで迷う人のポイントは見た目の部分だと思う。

だが5年くらい後でも新鮮に見えるのはオールテレインの方かもしれない。

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みんなのコメント

4件
  • 逆にノーマルの存在意義が問われるとも言える。
    車高が1550mm以下で4MATICであればオールテレインとって何もデメリットはあるまい。
    近年のメルセデスは車高が低過ぎるし(スロープの斜度によってセンサーが反応する程)、街中でも恩恵は大きい。
    デメリットは価格が割高なこと、か。
  • ステーションワゴンと91万円の差があるというが、4Matic、18インチアルミ&タイヤ、専用エクステリア、ベーシックパッケージ(ARナビ+ヘッドアップディスプレイ、アルミペダルが標準であり、大きな差ではない。
    Cオールテレインの魅力はエクステリア、内装はAMGラインのステーションワゴンのほうがいい。AMGラインのステーションワゴンはフロントリアとも18インチだが、フロント45扁平、リア40扁平で、やけにリアタイヤが小さく見える。Cオールテレインは前後同サイズのタイヤ&ホイールで、前後ともボリューム感がステーションワゴンと全然違う。内装の細かい点が気にならなければ、目立つエクステリアだけで特別感は十分ある。
    むしろベースの価格が高くなりすぎだし、ちぐはぐで悩ませる設定をするMBJに不満を抱く。階層主義を貫くなら、周りの装備設定をよく見てほしい。この価格でこれも付いてないの、ってのが多過ぎ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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