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【東京モーターショー2019】ヴァレオ ドコモと自動運転車の遠隔操作を公開

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【東京モーターショー2019】ヴァレオ ドコモと自動運転車の遠隔操作を公開

グローバル・サプライヤーのヴァレオは2019年10月15日、自動運転車の遠隔操作「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」を「第46回東京モーターショー2019」においてNTTドコモ(以下ドコモ)のブースで実演すると発表した。

技術概要

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今回は高速・低遅延を特徴とする第5世代移動通信システム(5G)で接続することにより、オペレーターは自動運転車を離れた場所から安全に、確実に操作できることを実証する。

自動運転車が実際の道路上で遭遇しうる状況は無限で、全てのアクシデントを事前に予測することはできない。さらに突発的な気象の変化から交通事故や道路工事まで、路上ではさまざまな出来事が起きる可能性が考えられる。

ヴァレオは、こうしたさまざまな状況に対応するために、走行中のクルマで何が起きているかを内部と外部から確認し、クルマだけでは制御できない状況に陥った際に、オペレーターが遠隔地からコントロールする新たなソリューションとして「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」を開発した。

「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」は、社有車の管理、自動駐車システム、自動運転シャトルバスのリモートアシスタンスなどのソリューションに有用なシステムで、こうした遠隔操作は、近い将来レベル4の完全自動運転を実現するための鍵となる技術だ。

自動運転構成内容

自動運転と安全技術のリーディング・サプライヤーであるヴァレオは、自動運転車「ヴァレオ・ドライブ4U」を公道で走らせ、レベル4の自動運転の実証実験を重ねてきた。この実証実験車は、すでにヴァレオが量産しているセンサーのみを使用しているという点に特長がある。

このセンサー群とは、超音波センサー、カメラ、レーダー、そして市販乗用車用への搭載に求められる規格・仕様を満たした初の3Dレーザースキャナーである「ヴァレオ・スカラー」などだ。ヴァレオはすでにこれまで、10万台以上の「スカラー」を出荷している。

今回の遠隔操作の実演に使用される自動運転車「ヴァレオ・ドライブ4U」は、ヴァレオがヨーロッパ、アメリカで積み重ねてきた経験をもとに日本でセットアップされた車両だ。車載の人工知能(AI)がセンサーの収集したデータを解析し、複雑な状況であっても状況に合わせた運航を可能にしている。

実験に使用される機器

今回実験に使われる「ヴァレオ・ドライブ4U」は、6基のスカラー1(3Dレーザースキャナー)、1基のスカラー2(3Dレーザースキャナー)、1基のフロント・カメラ、4基のサラウンドビューカメラと6個の遠隔操作用カメラ、4基のコーナー設置レーダー、12個の超音波センサーと、AIアルゴリズムを使用する高度なソフトウェアを搭載している。

これらのセンサーのデータを統合することで、冗長性のある360度全周囲検知マップが生成される。もちろんヴァレオ・ドライブ4U」は自動緊急ブレーキを備えており、遠隔操作時にオペレーターから見えないところに障害物がある場合にも車両を安全に停止させることができる。

2019年1月に、ヴァレオはラスベガスで開催されたCESで、「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」を初公開した。この時はLTE(4G)通信による近距離での運用だったが、東京モーターショーでは5G通信を使い、東京モーターショーのブースから神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンターにあるヴァレオの自動運転車を遠隔操作で動かす。

2018年4月、ヴァレオはドコモと次世代型コネクテッドカー、モビリティサービスの開発・提供における協業に向けた取り組みに合意し、先進的な製品やソリューションの共同開発を進めている。この一環として、両社は2019年5月に開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2019」で、5Gを用いた車車間通信で2台の車に搭載されたカメラを接続し、障害物を透けて見えるようにするシステム「ヴァレオ・エクストラビュー」のデモンストレーションを実施している。

今回の5Gを活用した自動運転車の遠隔操作システム「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」は、ヴァレオとドコモのデジタルモビリティの新たな活用法を示す取り組みであり、レベル4の完全自動運転を実現するための鍵となる重要なテクノロジーなのである。

【東京モーターショー2019 概要】

・NTTドコモ展示ブース:西展示棟4階W411
 自動運転車の遠隔操作「ヴァレオ・ドライブ4Uリモート」の実演

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ヴァレオ 公式サイト
NTTドコモ 公式サイト

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