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いま登場すれば間違いなく大ヒット! パジェロの派生車が改めて見ると魅力的すぎた

掲載 25
いま登場すれば間違いなく大ヒット! パジェロの派生車が改めて見ると魅力的すぎた

 この記事をまとめると

■かつて大人気だった三菱のパジェロには数多くの派生車があった

シティ派からピックアップトラックまで! 三菱の新旧SUVモデルを紹介

■軽自動車のパジェロミニを筆頭に、1リッターモデルのジュニア、後継車のイオが存在した

■デリカ・ミニがヒットしていることから、いま復活させればヒットする可能性も高い

 クロカンSUVの名車「パジェロ」に存在した派生車たち

 いまはなき、三菱の本格クロスカントリーSUVのパジェロには、当時、さまざまな派生車があった。なかでも身近なのが、パジェロの軽自動車版であるパジェロ・ミニだった。ベースは三菱の軽商用車、ミニキャブで、モノコック×ラダーフレームを組み合わせたビルトインモノコック構造を採用した、パジェロの名に恥じない本格SUVだったのである。

 その初代は1994年にデビュー。軽自動車規格の3ドアSUVであり、パワーユニットは660ccの4気筒ターボエンジン、64馬力、9.9kg-m、およびNAの52馬力、6.0kg-mを搭載。駆動方式はFRとイージーセレクト4WDと三菱が呼んだパートタイム4WDがあり、4WDにはHiとLowの2段副変速機が備わっていた。

 初代パジェロ・ミニの最後期に用意されたのが、1997年末に登場したパジェロミニ・デューク。主にフロントグリルやサイドプロテクトモールなどのエクステリアの変更、モスグリーン&ブラックの特別仕様のインテリアを備えたストリートスタイルを謳う1台だった。

 軽自動車の新規格移行に伴って1998年に登場した2代目は、全長、全幅ともに拡大。ホイールベースも89mm延長し、後席の足もと空間、ニースペースを60mm拡大している。後席の居住性が高まったことはいうまでもない。また、三菱独自の安全ボディ、RISEを採用したのもこの世代からだ。

 最低地上高195mmとともに、アプローチアングル44度、デパーチャーアングル47度、ランプブレークアングル23度を確保し、とくにクロカンマニアにはたまらないミニマムな本格クロスカントリーモデルとして人気を得ていた。なお、5速MTとともに用意されたATは、初代の3速から4速になっている。

 そんなパジェロ・ミニも、エコカー減税に非対応で、販売台数が落ち込み、2012年6月に、ファンに惜しまれながら生産を終了。最後の特別仕様車は同年3月に発売された、装備充実のPremium Selection ~Final Anniversary~だった。

 小さなパジェロはたちまち大人気に!

 パジェロシリーズはパジェロ・ミニだけにとどまらない。1995年にはパジェロ・ミニをベースに大型バンパー、オーバーフェンダーを装着したパジェロ・ジュニアが登場。3ドアSUVであることはパジェロ・ミニ同様だが、パワーユニットは4気筒1.1リッター、80馬力、10.0kg-mユニットを3速ATまたは5速MTとともに搭載。つまり、軽自動車ではない、全長3500×全幅1545×全高1660mm、ホイールベース2200mm(パジェロ・ミニ全長3295×全幅1395×全高1630mm、ホイールベース2200mm)のミニなパジェロだった。駆動方式はイージーセレクトの4WDのみである。

 プラットフォームをパジェロ・ミニと共用しているものの、ワイドトレッド化によって、悪路走行に適するだけでなく、パジェロ・ミニに対してオンロードでの走行性能を高めたところがジュニアらしさ。ただし、室内空間はパジェロ・ミニと変わらず、維持費面でもパジェロ・ミニに対して不利であったため、それほどのヒットは望めず、1998年に一代限りで消滅している。

 そんなパジェロ・ジュニアの低迷を払拭すべく、1998年にデビューしたのが、パジェロ・ジュニアの後継車でありながら、プラットフォーム、ボディを新規開発したパジェロ・イオだった。

 当初、3/5ドア、FRとAWDを用意していたが、2002年の商品改良でAWD、5ドアに統一。ボディサイズは全長3675~4025×全幅1680×全高1700~1750mm、ホイールベース2280~2450mm。パワーユニットは1.8リッター直4、116馬力、16.3kg-m、1.8リッター直4GDIターボ、160馬力、18.5kg-mおよび、2リッター直4、160馬力、19.5kg-mの3種類で、4速ATまたは5速MTが組み合わされていた。

 駆動方式はスーパーセレクト4WD-iで、後輪駆動のFR、4WD、センターロックの4WD(Hi/Low)の4パターンの走行モードが選択でき、走破性は本家パジェロに迫るものがあった。このパジェロ・ジュニアは日本国内だけでなく、中国、イタリア、ブラジルなどでも販売され、一定の評価、人気を得て、日本国内では2007年までの9年間に渡って販売。ブラジルでは2014年まで生産されていた。

 こうして見ていくと、パジェロ・ミニ、パジェロ・ジュニアは、”早すぎた”パジェロファミリーだったようだ。空前のSUV、アウトドアブームのいま、スズキのジムニー独占状態の軽本格SUV市場、およびトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーが属するコンパクトSUV市場で、その本格的な走破性を生かし、当時とは異なる人気ぶりを、カスタマイズカーを含めて示してくれるのではないだろうか。

 三菱といえばパジェロ、デリカと思う人は少なくないはずで、小さいデリカであるデリカ・ミニの大ヒットが、そう思わせてくれるのだ。もっとも、現時点では三菱の軽自動車のSUVにデリカ・ミニがあるから、拍手喝さいで迎えられるのは、1リッター級のパジェロ・ジュニアのほうかもしれない。

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みんなのコメント

25件
  • tdr********
    今ならパジェロイオもいけるんではないか?
  • AKI
    ホントにね。。。

    今って似たようなつまらないクルマばかりだからね。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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