■本物としか思えない!? 「DIYラ・フェラーリ」がついに完成
ベトナムで農家を営む傍ら、ブガッティやランボルギーニなどのスーパーカーを自らの手で再現するDIYユーチューバー「Vu Van Nam」氏。同氏は1月22日、半年以上の時間をかけて自作したフェラーリ「ラ・フェラーリ」の再現モデル「DIY ラ・フェラーリ」についての動画を公開しました。
【画像】自作だと…?まるで本物な「DIY ラ・フェラーリ」とその製作工程を画像で見る(131枚)
農業で生計を立てつつ、世界各国の高級スーパーカーを金属パイプや粘土、FRP(繊維強化プラスチック)などを用いて自作しているVu Van Nam氏。今回はフェラーリ「ラ・フェラーリ」を再現した「DIYラ・フェラーリ」を、足かけ250日間で制作したそうです。
ラ・フェラーリは、フェラーリ初のハイブリッドカーとして、2013年に登場したスーパースポーツカー。パワートレインは、最大出力963馬力、最大馬力91.7kgf-m以上を発揮するV型12気筒エンジン+電気モーターで、これに7速DCTを組み合わせています。
同車の生産は、499台限定でおこなわれました。新車価格は約1億6000万円。また2016年におこなわれたオークションでは、特別に製造された500台目の「ラ・フェラーリ」が7億9500万円で落札された事例もあるそうです。ちなみに直近では1月26日に、世界的に知られるオークションサイト「RMサザビーズ」にてラ・フェラーリが出品予定で、予想では5億から5億8000万円の値がつけられるとされています。
まずはラ・フェラーリの模型を参考に数値を採寸、金属製のパイプを組み合わせて車体の型のフレームを作成。そのうえからビニールを貼り付けて、粘土で型を取っていきます。
粘土の型のうえからFRPを貼っていくことでボディカウルを作成します。カウルも形成ができたら下地塗装をおこない、さらに、クルマのシャシーとなるフレームワークを金属製のパイプで組み上げます。
ドアやフェンダーパネルなどが取り外され、車種の判別すら難しい廃車寸前のトヨタ製セダンからエンジンや車軸などを移植。タイヤやサスペンションなどを取り付けていき、各所をキレイに塗装しながら、フレームのみで走行可能な状態にします。
手作業での組み立てとはなりますが、数人で乗って揺らしても問題ないほど、しっかり固定されています。
続いて粘土の型を使って作ったボディカウルをフレームに取り付けます。ボディカウルを取り付けている過程で、灯火類も自作、同じように組み付けていきます。
また内装も、ボディカウルと同じようにFRPで整形し、取り付けます。最後に赤と黒の塗装を全体に施すと、すっかり本物にしか見えない「DIYラ・フェラーリ」が完成。ドアも実車同様のバタフライドアを採用するなど、細部までしっかり再現しています。
※ ※ ※
動画の概要欄によれば、今回の「ラ フェラーリ」は2人の娘のために作られたそうです。
Vu Van Nam氏は、「DIYラ・フェラーリ」について、「まだ今後も細かい改善などは続けていく」と語っていおり、このクルマのさらなる進化に期待が持てます。
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