■カルフォルニアでデザインされた新型サンタクルス
韓国の自動車メーカーのヒュンダイは、2021年4月15日にアメリカで新型ピックアップトラック「サンタクルス」を世界初公開しました。
一方、日本の自動車メーカーもアメリカでさまざまなピックアップトラックを販売しており、トヨタ「タコマ」やホンダ「リッジライン」、日産「フロンティア」などが存在。
サンタクルスにはどのような特徴があり、また前述したトヨタ・ホンダ・日産のピックアップトラックとどのような違いがあるのでしょうか。
ヒュンダイブランド初のピックアップトラックとなるサンタクルスは、直近で発表されたMPV(マルチ・パーパス・ビークル:日本でいうミニバン)の「スターリア」や、日本でヒュンダイがPRをしている燃料電池SUV「ネッソ」とも共通する、未来感のあるフロントフェイスを採用。
逆L字の配列で並んだ4灯式のLEDヘッドライトも特徴的で、ピックアップトラック特有のワイルドな雰囲気のなかに先進性を与えています。また内装にもデジタルメーターが与えられるなど、洗練されたデザインです。
カルフォルニアにあるヒュンダイデザイン拠点が手がけたサンタクルスのテールランプには、「Designed in California」と刻まれています。
そんなサンタクルスですが、前述のトヨタ・日産・ホンダのピックアップトラックと大きく異なるポイントとしてボディサイズが挙げられます。
前述した3車種のボディサイズは、トヨタのタコマが全長5390mm×全幅1910mm×全高1796mm、日産のフロンティア(2021年モデル)が全長5219mm×全幅1849mm×全高1781mm、ホンダのリッジラインが全長5334mm×全幅1994mm×全高1786mmとなります。
一方、ヒュンダイのサンタクルスは全長4970mm×全幅1905mm×全高1694mm。前述の3車種と比べて全長が5mを切っている点が特徴となります。
取り回しやすいボディサイズで、そのうえ最小回転半径も約6.1mに抑えられており、ヒュンダイは「運転難易度の高い都市部の駐車場でも、サンタクルスは楽しく運転操作ができるピックアップトラックです」と説明しています。
※ ※ ※
搭載されるエンジンは2.5リッター直列4気筒で、自然吸気とターボがそれぞれ設定されます。
なお、サンタクルスのエンジン排気量は前述の日本メーカーの3車種と比べると、いずれのモデルよりも小さいです(タコマ:2.7リッター直列4気筒もしくは3.5リッターV型6気筒、フロンティア:3.8リッターV型6気筒、リッジライン:3.5リッターV型6気筒)。
サンタクルスのトランスミッションは自然吸気モデルが8速AT、ターボモデルが8速DCTです。
自然吸気モデルとターボモデルともにFF仕様と4WD仕様が存在し、4WD仕様に搭載される四輪制御システム「HTRAC AWD」は、走行状況にあわせて前後の駆動力配分を機敏に制御します。
けん引能力は自然吸気モデルが3500ポンド(1589kg)、ターボモデルが5000ポンド(2268kg)です。
また衝突被害軽減ブレーキをはじめとした予防安全システムも搭載されます。
現在、ヒュンダイは北米でサンタクルスの予約を100ドルのデポジットで受け付けており、現地での発売は2021年夏を予定しています。
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