この記事をまとめると
■EVの急速充電器は充電能力が機器ごとに異なる
EVのバッテリーを交換式にすれば充電待ち時間なくなるじゃん! が「画期的アイディア」とならないワケ
■一般的な充電カードは充電時間課金制のため、性能の高い充電器で充電するほうが経済的だ
■電池残量によって車両側が充電制限することもあり、一概に高性能な急速充電器がお得とはいえない
EVの急速充電器は機器ごとに性能が異なっている
CHAdeMOの急速充電器を利用する場合、基本的に30分で一旦終了になる。そこで、大容量バッテリーを車載する電気自動車(EV)では、満充電近くまで充電できず、後続の充電希望者がいない場合は、もう30分充電を繰り返す場合もある。
いずれにしても、急速充電は30分を一区切りとする充電サービスになっている。もちろん、有料なので30分を待たず、自分の都合によって途中でやめることもできる。
急速充電器は、20~150kWの種類があり、それらが点在している。近年では機器の交換を含め、50kWの機器の整備が進められ、90kWも加わりはじめているが、それ以下の出力もまだ現存する。自分が急速充電しようとしている機器が、どれくらいの出力であるかを知りためれば、充電網の検索を提供している情報サイトから入手できる。当然ながら、同じ30分の急速充電をするなら、高性能な機器のほうが充電できる電力量は多くなる。
そして、一般に提供されている充電カードは10分単位などで都度の金額が定められているから、1回の急速充電で充電できる電力量と費用を考えると、より高性能な機器で急速充電したほうがお得に思えるだろう。
しかし、単に充電器の性能の高低だけでなく、EV側の電力受け入れ性能によっては必ずしもそうならない場合がある。急速充電は、200Vでの普通充電に比べリチウムイオンバッテリーを痛めやすいので、長持ちさせようと、大電流での充電をEV側で制御するプログラムが働くからだ。
急速充電の様子は、水をコップからこぼすことなくいっぱいに注ぐことに似ている。一滴もこぼさずコップいっぱいに水を注ぐには、水道の蛇口を全開にはせずちょろちょろ水を出さないと、最終的に溢れてしまう。そこで、水をちょろちょろ流しながらコップ一杯に水を溜めるやり方は、EVでは普通充電の考えに通じる。したがって普通充電では、100%の満充電にできるのだ。
急速充電は、蛇口を全開にして勢いよく水を出すやりかたなので、早めに蛇口を閉じなければ電気が溢れてしまう。そこで急速充電は、約80%までしか充電できないとされるのである。
バッテリーの状態を把握しながらの充電が好ましい
また、充電が進むと、最後のほうは電流を下げている。過充電になって短絡したり、異常な加熱をしたりする恐れがないようにする安全策だ。
それらによって、急速充電器は高電圧で大電流を流すので、バッテリー側も空のコップのように電力をかなり消費してからでないと、急速充電の効果は得にくい。
ところで、バッテリー容量の大小をコップに水を入れるのと、バケツに水を溜めるという違いに仮定すると、バケツに水をいっぱいに満たそうとするなら、家庭の水道の蛇口では時間がかかるので、たとえば工業用のように大きな蛇口から水をジャブジャブ入れたほうが早く溜まる。つまり、大容量バッテリーのEVには、高出力な機器が好ましいが、たとえば軽EVのサクラやeKクロスEVのように、それほど大容量でなければ、必ずしも高出力型でなくても事足りることになる。
それらを含め、車両側のバッテリー容量や充電残量などによって、急速充電器の充電を調節される相互通信も行われている。事前に情報を共有したうえで、充電開始となる。単に充電器の性能だけで、30分の充電時間でどれくらい充電できるかが決まるわけではない。
結論は、同じ30分という充電時間なら、高性能な急速充電器を選んだほうが金銭面で得になるかどうかは、車種によって、あるいは充電残量などの状況によって一概にはいえないということだ。
自分の乗っているEVのバッテリーが、どのような電力の受け入れ性能であるかを確認したうえで、高性能充電器に対応可能なら、充電網の検索で高性能機器を選び、充電するほうが得になるということではある。
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