GT40の電動リメイク 急速充電に対応
フォードの伝説的なレーシングカー「GT40」をEVとしてリメイクしたモデルが公開された。ツインモーターを搭載し、最高出力811ps、最大トルク81.5kg-mを発揮する。
【画像】クラシックカーの名車をEVとして再現【エバラティのモデルを写真で見る】 全27枚
クラシックカーをベースとしたEVの開発で知られるエバラティによると、0-97km/h加速は4秒以内、最高速度200km/hに達成するという。60kWhのバッテリーを搭載し、この種のモデルとしては珍しく、急速充電用の700Vの充電装置を装備している。
1960年代に製造されたオリジナルのフォードGT40は、7.0L V8エンジンを搭載し、最高出力485ps、最大トルク65kg-m、最高速度330km/hを発揮した。世界一過酷な耐久レースで勝つことだけを目的に作られたGT40は、超軽量なモデルでもあった。
エバラティによると、大型の電動ドライブトレインが搭載されているにもかかわらず、重量ペナルティは最小限に抑えられ、1300kgをわずかに超える程度の車重を実現しているという。燃料を満タンにしたレース仕様のGT40よりも軽いとのこと。
また、V8エンジンのサウンドを再現し、擬似的な「ギアチェンジ」に合わせて音を変化させる「仮想ギア」も備えているという。
ライセンス生産の新品シャシーを採用
注目すべき点は、オリジナルのGT40のレストモッドではないということだ。クラシックカーの復刻モデルを手掛ける米国のスーパーフォーマンス社が製造したシェルとシャシーを採用。同社は、すべてのシャシーをオリジナルの商標権者からライセンスを受けて製造している。
価格は、個々の注文内容によって異なるため公開されていない。
エバラティの創設者兼CEOであるジャスティン・ルニーは、次のように述べている。
「GT40はエバラティの哲学を体現しています。多くの企業がクラシックカーをEVに改造していますが、当社のアプローチはそれをはるかに超えたものです」
「OEMの思想と技術を導入し、世界的な自動車メーカーで経験を積んだチームによる最先端の設計とエンジニアリングで、この車両を新しいクルマとして再定義します」
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