インターモト2018のMotoGuzziは、ボバーとアドベンチャーツアラーの2機種をプッシュ。タイプの異なる2台だが、どちらも一目でMotoGuzziだと理解できるところは歴史あるブランドだからこそなせるワザだと言えるだろう。そんなV9 BOBBER SPORTとV85 TTについて見てみよう!REPORT●大家伝(OYA Den)
スポーツカスタムの新しいスペシャルシリーズ「V9 BOBBER SPORT」
アメリカン・クルーザーの巨匠、インディアンが放つ新作バイクはフラットトラッカースタイルのFTR1200【インターモト2018】
インターモトで発表されたMotoGuzziの注目機種から、まずはV9 BOBBER SPORTを見てみよう。フラットトラックレースをモチーフにしたという新しいスペシャルシリーズだが、ファットなタイヤとシングルシートによるシンプルでスポーティなルックスが特徴。ローシート仕様でコンパクト設計というのがMotoGuzziの美学であるとも。
カラーリングはアグレッシブなオレンジがフロントのショートフェンダー&タンクからサイドパネルへと続き、そこからダークトーンへと切り返してリヤエンドまで覆っている。エンジン冷却フィン、ビレットアルミニウム燃料キャップ、ヘッドライトフレーム、計器クラスタグラフィックなども同系統のダークトーンでまとめ、全体を軽快感のある2トーン仕立てとしている。
“生きるために旅をする、V85は毎日が冒険”が謳い文句のビッグオフツアラー「V85 TT」
アスファルトが終わっても旅を続けられる
続いてV85TTは、昨年のEICMAで発表されたV85が次のステップへ進化したと判断して良さそうだ。「ファンのあらゆるニーズを満たすことがブランドの次の課題」とするMotoGuzziは、日常的なルートと長距離ルートの両方を利用できるV85TTが冒険の精神を復活させるとしている。
スタイルは往年のパリダカ参戦モデルを踏襲したルックスながら、デジタル機器やLED DRLライトといった最新装備がフルに盛り込まれたもの。軽量性、合理性、アクセシビリティを追求するために鋼管製による新設計フレームを採用し、左側に湾曲した非対称アルミ製スイングアームを装着。ちなみにスイングアームの右側にはシャフトドライブのトランスミッションなど、ユニットを収納。モノショックアブソーバ方式の採用によりセッティングを容易とし、排気システムのレイアウトに自由なスペースが得られるという利点ももたらされた。
また純正アクセサリーには、ビッグオフツアラーとしての使い勝手を向上させるパニアケースなどが設定されている。
なお2021年に100周年を迎えるMotoGuzziだけに、今後も魅力的なNewモデルを期待できそうだ。
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