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Mスポーツ・フォード、新型WRCマシン『プーマ・ラリー1』プロトタイプを発表

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Mスポーツ・フォード、新型WRCマシン『プーマ・ラリー1』プロトタイプを発表

 7月8日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードは、来シーズンの世界選手権に投入する新型ラリーマシン『フォード・プーマ・ラリー1』のプロトタイプを発表。同日よりイギリス、ウエスト・サセックス州で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)で初公開する。

 今回、イギリスに拠点を置く名門ラリーチームが発表した『フォード・プーマ・ラリー1』のプロトタイプは、WRCの2022年シーズンから導入される新しい車両規則“Rally 1(ラリー1)”を念頭に開発されたもので、現行WRカーの『フォード・フィエスタWRC』の後継モデルにあたる。

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 Mスポーツは今年初め、2022年から“ハイブリッド時代”を迎えるWRCと新たに3年間のコミットメントを結んだことを発表し、新型車両の開発を行うとともにカモフラージュが施されたテスト車両のイメージを公開してきた。

 8日に発表された新型ラリーカーのベースになっている『プーマ(PUMA)』は、フォードのコンパクトクロスオーバーSUVだ。来シーズンからWRCのトップカテゴリーを戦っていくラリー1仕様では、1.6リットル・エコブースト・ガソリンエンジン(直列4気筒ターボ)にワンメイクの共通100kW電動モーター、および3.9kWhのバッテリーを組み合わせたハイブリッド・パワートレインが搭載される。

 このハイブリッドシステムは、ステージとステージの間のサービスポイントで外部電源を使って充電することができるプラグインハイブリッドで、25分で再充電が可能。

 走行時には通常、ブレーキング時に失われるエネルギーを回収し、これをバッテリーに蓄え電動モーターで駆動することで燃費を向上させたり、パフォーマンスの向上につなげることができる。プーマ・ラリー1の場合、最大出力100kWで最大3秒のマルチブーストが使用可能だ。

 クルーの安全を守るようにハイブリッドシステムのアクシデント対応も行われており、クラッシュの際に強烈なGやパーツの破片などによって影響を受けないよう、高強度のケーシングに収納されているという。

 また、シリーズでは来シーズンより化石燃料を含まない、100%持続可能な合成バイオ燃料を使用することが決定済み。新型車両はこの変更にも対応している。

「WRCカーの新時代は、これまでのWRCにおける最大の技術的進歩のひとつだ」と語るのは、Mスポーツのマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンOBE。

「ハイブリッドの導入は、クルマがこれまで以上にパワフルになると同時に、道路を走る市販車のパワートレインを直接反映することを意味する」

「フォード・プーマへの切り替えは非常にエキサイティングで、その名前はすでにラリーの伝統を持っている。このクルマは素晴らしく見え、2022年の初めに有名なモンテカルロ・ラリーのスタートラインでそれを見るのが待ちきれない」

 地元イギリスで人々に初披露されるフォード・プーマ・ラリー1は、FoSの有名なヒルクライムにも登場する予定で、Mスポーツ・フォードのドライバーであるアドリアン・フルモーと、同チームのテストドライバーであるマニュー・ウィルソンがデモストレーション走行を実施するという。その後、このプロトタイプは2022年シーズンに向けた開発車両として使用される。

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