マツダが7日発表した2024年4~6月期決算の売上高は前年同期比10.5%増の1兆2055億円と、過去最高を更新した。販売好調の北米市場がけん引し、為替効果の439億円もあり、営業利益は同67.7%増と、同期として2年連続の増収増益となった。ただ、米国ではインセンティブ(販売奨励金)が増加傾向にあり、日本や中国の販売低迷も懸念材料だ。通期業績予想は、為替変動などから据え置いた。
4~6月期のグローバル販売台数は、前年同期並みの30万9千台。主力の北米市場は14%増の14万6千台と、過去最高だった。下期には「CX―50」のハイブリッド車を投入し、さらに伸ばしていく。
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ただ、米国市場では販売競争の激化や金利上昇などを背景にインセンティブが増加。4~6月期は円安効果の439億円で営業黒字となったものの、インセンティブが351億円の減益要因となった。
通期予想は据え置いたが、為替前提を1ドル=150円、1ユーロ=162円と7円ずつ円安に見直した。円安効果は期初からさらに540億円の増益要因になる見込みで、これでインセンティブの増加を打ち消す。
6月に発覚した認証不正の影響は軽微とした。ジェフリー・エイチ・ガイトン専務執行役員兼CFO(最高財務責任者)は「生産への影響は1千台強」と説明。新型車の投入タイミングへの影響もないとした。
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