積算4504km 再起動で消えたシステムエラー
ある朝、フィアット500eに乗ろうとすると、メーターパネルに警告メッセージが表示された。「SOSエラー。SOSシステムを確認してください」
【画像】日本へ上陸 バッテリーEVのフィアット500e 内燃エンジンのアバルト595も 全99枚
モニター上では対処法がわからず、ユーザーマニュアルを確認したが、原因はディーラーへの訪問が関係するようだ。何度か再起動を繰り返すと、エラー表示は消えていた。ちなみに、これまでも異なるシステム的なエラーを何度か経験している。
積算4797km 充電ケーブルの収納場所
フィアット500eは非常にコンパクトなクルマだとはいえ、通常の充電ケーブル専用の収納場所は確保して欲しかった。現在は荷室フロアの下側、パンク修理キットと一緒にしまっている。
急速充電器用のケーブルには、収納バッグが付いている。荷室の一部を専有するとはいえ、きちんと片付けられた方がずっと良い。
積算4997km 0-50km/h加速は595に勝る
有能なバッテリーEV(BEV)には、ガソリンエンジン車を超える加速性能を持つものもある。それは、テスラ・モデルS プレイドやロータス・エヴァイヤといった、高価格帯に属するモデルだけとは限らない。
小さなシティカー、フィアット500eも、ガソリンで走るフィアット500よりダッシュ力は鋭い。アバルト595 コンペティツィオーネにオプションを幾つか追加した金額で、BEVの500eも購入することができる。今回は、この2台を比べてみよう。
実は、赤信号から数秒間のスタートダッシュは、500eが595 コンペティツィオーネより僅かに勝っている。特に勇ましい見た目ではなくても。とはいえ、単に速いという理由でアバルトを諦めることが難しいのも理解できる。
2台とも、0-50km/hの加速は約3.0秒。最高出力は60psほど500eの方が低く、最大トルクも22.3kg-mと25.3kg-mで、595 コンペティツィオーネの方が高い。車重も300kg重たいが、駆動用モーターの特性上、初期加速では有利なのだ。
一方で、500eの加速度はスピードの上昇とともに衰えていく。0-97km/h加速で見ると、595 コンペティツィオーネの方が約2.0秒速い。4気筒エンジンの、爽快なサウンドも楽しめる。
新世代だと実感するインテリア
500eは、郊外の一般道の運転が想像以上に楽しい。サスペンションが引き締められているのに加えて、駆動用バッテリーがフロアに搭載されており、重心が低いことが功を奏しているのだろう。
ステアリングの操舵感は軽く、路面の感触は伝わりにくいが、ノーマル・モードでの回生ブレーキの強さはエンジンブレーキと同等で自然。ドライビング体験を比べれば、595 コンペティツィオーネとの違いは間違いなくあるが、その差は小さい。
インテリアは、デザインの新しい500eの方がモダン。595 コンペティツィオーネのバケットシートとターボブースト計にはそそられてしまうが、2008年に導入されたアバルト500の改良版であることは明らかだ。
500eには、このクラスでは最高水準のインフォテインメント・システムも実装されている。鮮明に、新しい世代のクルマだと感じられる。
今回は595 コンペティツィオーネを1週間ほどお借りしたが、とても興味深い比較になった。アバルト版500eがどんなクルマになるのか、想像せずにはいられなかった。
アバルト版500eはどんなクルマ?
フィアットを率いるCEO、オリヴィエ・フランソワ氏は、アバルト版が通常の500eの論理的な延長上にあるべきだと発言している。サウンド面に関しても、テストを進めているらしい。低速域での歩行者への警告音も。
アバルト版500eには、アグレッシブなボディキットと、スポーツシートが与えられることは間違いない。ステアリングフィールをシャープにすることも、上位リストの1つになるだろう。
内燃エンジンを模した合成音が付くなら、オン/オフの切り替えができるとうれしい。筆者は、あまりエンジン音の再現には拘らない方が良いと思う。
回生ブレーキの強さを変更できる、パドルがステアリングホイール裏にあればベター。シフトチェンジがなくなるぶん、クルマとの関与を濃くしてくれる。
駆動用モーターも、高速道路の速度域まで加速力が維持できるようになれば、アバルトらしいBEVになるだろう。最高出力を大幅に高める必要までは、ないとしても。
叶うなら、モーターの搭載位置もフロントアクスル側ではなく、リアアスクル側なら最高なのだけれど。思わず、アバルト版をあれこれ夢想してしまった。
テストデータ
(アバルト595の)気に入っているトコロ
エンジン音:アバルト595 コンペティツィオーネのエグゾーストノートは、エンジンを回す楽しみの1つ。BEV版も、この喜びが欲しいところ。
(アバルト595の)気に入らないトコロ
ペダルレイアウト:従来のフィアット500から変わらず、ペダルレイアウトはタイト。2枚に減っていても少々踏みにくい。
テスト車について
モデル名:フィアット500e 42kWh アイコン(英国仕様)
新車価格:2万6995 ポンド(約450万円/英国政府補助金適用後)
テスト車の価格:2万8675ポンド(約478万円/英国政府補助金適用後)
テストの記録
航続距離:238km
故障:なし
出費:なし
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