レッドブルリンクでMotoGP第11戦オーストリアGPのMoto3決勝が行なわれた。優勝したのはCFMOTO Gaviota Aspar Teamのダビド・アロンソだった。
フロントロウに並んだのは、イヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)、ジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)、コリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)の3人。日本人ライダーは3名全員が予選Q2に進んだものの、山中琉聖(MT Helmets - MSI)の10番手が最上位グリッドという形だ。
なおポールシッターのオルトラは、フォーメーションラップを終えて戻ってきたスターティンググリッドでエンジンが止まるトラブルがあり、ピットロードからのスタートになってしまった。その結果、オルトラが優勝争いから完全に脱落した形で全20周のレースが始まった。
オルトラ不在で始まったトップ争いは、ケルソがレースをリード。彼のチームメイトであるダビデ・ムニョス、そしてポイントリーダーのアロンソ、ダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)らが続いた。
アロンソは2日目のスロー走行が問題となり科されていたロングラップペナルティを3周目に消化。彼はこれで10番手までポジションを落とした。
ケルソ、ムニョス、オルガドの3名がトップ集団を形成。しばらくこの3人の鍔迫り合いが続いた。
動きがあったのは7周目。オルガドがケルソを追い抜き、先頭が交代。これでペースが落ちたか、4番手集団を走っていたベイアーやルエダ、追い上げてきたアロンソも追いつき、先頭集団は7番手までがひとかたまりとなった。
11周目以降、先頭争いはベイアー、オルガド、ムニョス、アンヘル・ピケラス(Leopard Racing)、アロンソという面々が激しいバトルを展開。目まぐるしく順位を入れ替える展開が続いていたが、残り5周でアロンソがトップに立った。
先頭に立ったアロンソはハイペースで後ろのライバルにチャンスを与えずラップを消化し、ラストラップへと入った。
最終コーナーまでライバルからプレッシャーがかけられたが、アロンソはそれを抑えきってトップチェッカー。ロングラップペナルティをものともせず、今シーズン6勝目を挙げた。2位はムニョス、3位はオルガドだった。
日本人ライダーは総じて苦戦し、古里太陽(Honda Team Asia)の10番手フィニッシュが最上位だった。その古里はトラックリミット違反によるロングラップペナルティを正しく消化できず、ダブルロングラップペナルティが科されてしまった。そして、それを実施しないままレースを終えたため6秒のタイムペナルティを受け、最終的に15位となった。
鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は12位、山中は序盤はトップ10を走ったがロングラップペナルティを消化したこともあり、13位に終わった。
なおピットレーンスタートになってしまったポールシッターのオルトラは、レースを通じてハイペースで追い上げ、9位でフィニッシュしている。
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