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なんだこの「仲間意識」の芽生え方! 気がつけば「トナラーし」「トナラーされる」類友クルマ5選+α

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なんだこの「仲間意識」の芽生え方! 気がつけば「トナラーし」「トナラーされる」類友クルマ5選+α

 この記事をまとめると

■「同車種」や「同メーカー」のクルマが駐車場で隣同士になることがある

イラッ! 駐車場はガラガラなのになぜか隣にクルマを駐めてくる「トナラー」の真意とは

■あえて隣に停める人を「トナラー」と呼ぶことも

■「仲間が集まってきやすいクルマ」を独断と偏見でピックアップ

 仲間が集まってくるクルマの特徴とは?

「乗ってるだけで友達」というのはやや大げさかと思うが、「思わずオーナーに声をかけたくなっちゃうクルマ」というのは確かにあるかもしれない。少なくとも「駐車場で思わず隣に停めたくなる(または隣に停められがちな)クルマ」は確実に存在している。それは「スバル車」だ。

 まぁこれはすでに有名な話だが、実際そのとおりなのである。

 筆者も愛車のレヴォーグでイオンへ「いかピーナ」などを買いに行き、勘定を済ませて駐車場に戻ると、「なぜか隣の枠にWRX S4が停まっている」というのはしばしばだ。そして私自身もヤマダ電機などに電球を買いに行った際には、ほぼ無意識にインプレッサ スポーツに“トナラー”をカマしてしまっていたりする。どうもすみません。

※画像はイメージ

 なぜある種のクルマは、その隣に同ブランドのクルマを停めたくなるのか? または、隣に同ブランドのクルマが停まりがちなのか?

 そのメカニズムを解明するには、すでに“実績”があるスバル車を例に考えてみるのが一番であろう。

 考えられるメカニズムその1は「数が少ない」ということだ。少数派であるがゆえに、自然と仲間意識のようなものが芽生えてしまうわけである。

 イオンの大きな駐車場に行けば100台ぐらいは停まっていそうなトヨタ・ヤリスでは、さすがに仲間意識は芽生えにくい。芽生えたとしても、それは希薄なものにならざるを得ない。だが、比較的少数派であるスバル車だと、「おっ! あそこにめずらしく“お仲間”がいるぞ!」という具合に、思わず盛り上がってしまうわけだ。

 とはいえ少数派であっても、たとえばランボルギーニ・アヴェンタドールあたりだと“仲間意識”は芽生えないような気もする。いや芽生える場合もあるのかもしれないが、どちらかといえば「互いに(あえての無視を含めて)牽制しあう」という結果になることが多いのではないかと推測する。

 ではスバル車とアヴェンタドールの違いは何か?

 それは「世間から迫害されているかどうか」であるだろう。実際に迫害を受けているかどうかではなく、「オーナーがそう感じているかどうか」である。これがメカニズムその2だ。

 性能の面でもブランド力の面でもまごうことなき“勝者”とみなされ、またオーナー自身もそうとらえているランボルギーニ・アヴェンタドールに対し、スバル車は「燃費が悪い」「ボンネットのダクトがブタの鼻みたい」「オタク」「なんでいつも青いブルゾンを着てるんですか?」等々の誹謗と迫害に日々さらされている。しかし、スバル車オーナーは迫害にさらされながらも、「でも自分だけはこのクルマの価値を知っている!」と思っているため、自然と“信仰心”が強まる。そう。迫害は信仰心の友であり、強化剤なのである。

 そんな迫害を受ける日々のなか、イオンの駐車場にて己と信仰を同じくする希少な者を見つけてしまった日には――これはもう「隣に停める」しかないではないか。本当はドライバーの帰りを待って握手し、それだけでは足りないのでハグしたいところだが、それをやると「おまわりさん、この人です!」と通報されてしまうおそれもあるため、仕方なく「隣に停める」に留めているのだ。

 以上の考察から、「乗ってるだけで友達? 思わずオーナーに声をかけたくなっちゃうクルマ(もしくは隣に停めたくなるクルマ)」とは、以下の3要素を備えているクルマであることがわかった。 1 少数派である 2 迫害を受けている(とオーナーが感じている) 3 だが性能は良い(とオーナーは信じている) この3要素を兼ね備えているクルマは、輸入車や旧車なども含めて考えるとけっこうな数が該当してしまいそうなため、ここはあえて「現行型または現行型に近い国産車」のみからピックアップしてみることにしよう。

 希少車乗りは仲間意識が芽生えやすい!?

●隣に停めたくなるクルマその1:スバル車全般

 これについては、ここまでにさんざん述べてきたとおりである。補足はない。

●隣に停めたくなるクルマその2:三菱 エクリプスクロス

 ハッキリいってあんまり売れてないSUVである。売れてないがゆえに「なんでわざわざそんなのに乗ってんの? (笑)」などと、心ない者からいわれることもあるに違いない。だが、まごうことなき“いいクルマ”であり、オーナー自身はそのことをよく知っている。

 となれば、“同志”をイオンやヤマダ電機などで見つけた場合には、ほぼ無意識のうちにその隣に自分のエクリプスクロスを停めてしまっているだろう。

●隣に停めたくなるクルマその3:現行型日産 スカイライン

 これも三菱エクリプスクロスの場合とほぼ同様のメカニズムにより、“同門のトナラー”を誘発するはず。400Rである場合はなおさらだ。

●隣に停めたくなるクルマその4:現行型ホンダ・シビック

 乗れば誰もが「おっ、いいじゃん!」と思うはずのクルマだが、その割には売れておらず(※そもそも販売目標台数も少なめだが)、ネットでも「デザインがぜんぜん良くない」「シビックのくせに大きすぎる」などと、物の良し悪しを知らぬ有象無象から叩かれがちな車種である。

 それゆえオーナーたちの“信仰心”は蒼き炎のように静かに燃え上がっているはず。となれば、イオンではもう隣に停めざるを得ない。まぁエンジン車とe:HEV車、そしてMT車とCVT車の間で微妙な軋轢は生じるのかもしれないが。

●隣に停めたくなるクルマその5:マツダ MX-30

 ほぼ同寸のCX-30は一般的にもわかりやすくシュッとした形状のSUVであるため、信仰心は生まれにくい。いや正確には、強い信仰心を持ったユーザーも多数いるはずだが、それ以上の数の「自分が何を拝んでいるかもよくわかっていない参拝客=このサイズのSUVが便利であり、流行っているからという理由だけで買ったユーザー」が存在するため、その信仰の実態はわかりにくくなっている。

 だがBピラーレス構造の「フリースタイルドア」と、傾斜がかなりキツいクーペライクなフォルムを採用しているコレをあえて選ぶオーナーは、かなりの猛者であり求道者。そしていいクルマであり、しかしながら正直あまり売れていないため、信仰心と仲間意識はきわめて高い次元にあると推測できる。

 このほかではダイハツ・ロッキーに乗る一部ユーザーの間でも、トヨタ・ライズに対しての「本当はこっちが本家なのに!」というニュアンスの反骨心をベースとする仲間意識が育っているとの観測もある。が、まぁ主なところは上記の5モデル(というか4モデル+スバル車全般)であろう。

 これらのクルマに特段の信仰心なしに乗っている人は、比較的空いているイオンの駐車場などで隣に同型車を駐車されても、「うわっ、トナラーうざっ!」などと邪険に思わず、できれば広く暖かな心でもってスルーしていただけたなら幸いだ。

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みんなのコメント

39件
  • 新車をガキにドアパンされた経験があるので、子供の乗ってそうな車の横は避けてる
    と言うか可能なら他車から離して駐めてるよ
  • イオンモールの駐車場に白いミニバンがずらっと並んでるのはよく見る
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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