■ヤマハ社員の知恵と情熱で紡がれてきた「SR400」
2021年1月21日に発表されたヤマハ「SR400 Final Edition」及び限定車「SR400 Final Edition Limited」がリリーズから数日で6000台(販売計画:SR400 Final Edition/5000台/年間、国内・SR400 Final Edition Limited/1000台限定/国内)もの台数を受注しています。
ヤマハ「SR400」は、熟練の技と愛情で1台ずつ作られています!
1978年から43年間で累計12万台以上が生産されたSR400(国内向け)は、排気量399ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載したシンプルな構成のロードスポーツモデルです。 2021年1月21日には国内最終モデル「SR400 Final Edition」及び限定車「SR400 Final Edition Limited」を発表し話題を集めましたが、長い歴史を持つSR400について、グローバルブランディング統括部・伊藤宏祐さんは次のようには話します。
「リリースから数日で、およそ6000台もの予約をいただきました。この反響は私たちの想定を大きく超えるもので、これまでの国内の年間規模の2倍以上にあたります。
私が商品企画部門に加わったのが約15年前。当時すでに、『どうすればSRがSRで在り続けられるか』という議論が行われていました。
『SR400』のブレない価値や魅力は、全世代共通で感じていただいていると考えています。その本質的な魅力をベースに、たとえば20代の皆さんは『購入しやすく、デザインがかっこいい』、30~40代は『いじり甲斐がある。アクセサリーが豊富で自分らしく作り込める』、また50代になると『一通りのオートバイに乗ってきた。そろそろリラックスして気持ちよく乗りたい』と、それぞれ異なる動機で選ばれている印象です
このモデルを担う企画担当者は、まず初代モデルからの企画書をじっくりと読み込んで過去を深く掘り下げる。そうして先人たちが大切にしてきた価値観を理解し、知恵と情熱でつないできました」。
■2020年の「SR400」購入者の約3割は20代
幅広い層に支持されてきたSR400ですが、2020年の購入者の割合を見ると20代が最も多い29.8%、ついで40代が21.7%、30代が20%、50代が17.3%、60代以上が8.9%、10代が2.5%とデータからもその万遍ない人気ぶりが伺えます。
この統計データについて、ヤマハの広報グループは「特に20代の29.6%というスコアは、251~400ccクラスのオートバイ購入者全体(※オンロード251~400ccモデルの購入者のうち、20代は11%/出典:日本自動車工業会「2019年度二輪車市場動向調査」)と比較すると3倍にも迫る数字です。つまり、購入者が生まれるはるか以前から変わらぬ姿で存在し続けた「SR400」が、新たな二輪車需要を生み出してきたとも言えます」と解析しています。
また、広報グループの石田 大樹さんもSR400について次のように話します。
「当社の社員にもSR400のオーナーが大勢います。たとえば規制対応のためマフラーの仕様変更などが施されると、こうした社員オーナーたちに声がかかることがありました。異なる仕様のマフラーを複数用意して、『オーナーにとってどの音色や鼓動がSRのものか」、それを判定するためです。変わらないために変わり続けたSR。語り始めたら終わらないSR開発エピソードの一例です」。
※ ※ ※
43年の歴史に幕を下ろす「SR400 Final Edition」の価格(消費税込)は60万5000円、限定1000台の「SR400 Final Edition Limited」は74万8000円となっています。
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