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トヨタ「ハイラックス」では物足りない!? 「タコマ」「タンドラ」本気の「ピックアップトラック」がオススメ

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トヨタ「ハイラックス」では物足りない!? 「タコマ」「タンドラ」本気の「ピックアップトラック」がオススメ

粋な趣味人にお勧めなのがヘビーデューティーなピックアップ

 自動車大国として知られる日本。高級セダン、ハイパワースポーツカー、豪華なミニバン、使い勝手の良いステーションワゴン、経済的な軽自動車など、幅広いジャンルのラインアップが取り揃う日本ですが、ひとつだけ足りないものが「ピックアップトラック」です。

ピックアップトラックは北米や東南アジアでバカ売れ! それなのに日本で販売されない理由とは

日本ではマイナーだけど海外モデルには豊富な選択肢

 アメリカでは老若男女に愛されるカテゴリーですが、国産メーカーでは唯一の選択肢がトヨタ「ハイラックス」のみという寂しい状況。では、なぜ日本ではピックアップトラックが浸透しないのか……と考えたとき、ネックになるのが「雨」の存在です。春雨、夏のゲリラ豪雨、秋の台風、冬の氷雨と、四季を通じて荷台が雨にさらされてしまうため、雨の少ないカリフォルニアのように気軽に楽しむことができないのが大きな理由です。

 もちろん、高速道路の料金の高さや維持費の悪さが影響していることも否めませんが、趣味の相棒として使いこなせない国民性も、ピックアップトラックが浸透しない理由だと考えられます。さらに、日本では大きな買い物をしても自分で運ぶことがなく、業者が家まで届けてくれるという整った物流サービスも、ピックアップトラックの必要性を感じさせない理由のひとつかもしれません。最近では軽トラックをベースにキャンプやアウトドア用の趣味車とすることも多くなり、維持費の高い大きなピックアップトラックよりも重宝されているのが実情です。

 しかし、昨今のオフロードバイクやキャンプブームの影響もあり、ピックアップトラックに興味をもつ人が増えているのも事実。国産車市場ではハイラックス一択と思われていますが、輸入車や逆輸入車に目を向ければ、魅力的なピックアップトラックを見つけることができるのです。

その1 ジープ・グラディエーター

 まずは大人気のジープ「ラングラー」の派生として登場した「グラディエーター」。高い走破性を持つラングラー(ダブルキャブ=5人乗り)に荷台を与えたワイルドなスタイルが大きな魅力で、もちろん正規輸入車として手に入れることができるのも大きな安心感につながることでしょう。大柄なボディは全長5600mm×全幅1930mm×全高1850mmとなり、3.6Lの排気量を持つV型6気筒DOHCエンジンを搭載しています。

その2 フォードF150

 続いては日本市場から撤退してしまったフォードの「F150」。3世代目へと進化を遂げたF150の中でもハイパフォーマンスモデルとして登場した「F150ラプター」は、近未来のスタイルとリファインされた3.5Lの排気量を持つV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。450psの最高出力を発揮するモンスターに仕上がっています。ピックアップトラックとしての実用性とスポーツカー顔負けのパフォーマンスを両立したモンスターマシンは注目の的になるはずです。

その3 トヨタ・タンドラ

 帰国子女的な存在としてオススメなのが2022年モデルとして登場した北米仕様のトヨタ「タンドラ」です。もちろん並行輸入ではあるものの、世界のトヨタですから安心感も抜群。キャビンの形状はレギュラーキャブ、ダブルキャブ、クルーマックスと3種類が存在し、好みによって選ぶことができるのも大きな魅力です。

 アメリカ生まれのフルサイズピックアップトラックのボディサイズは、全長5934mm×全幅2038mm×全高1982mm。エンジンは先代モデルの4.6L/5.7Lに比べると3.5Lと小さくなったものの、新型のV型6気筒エンジンはツインターボ化され最高出力は389psへと向上。10速ATとの組み合わせで走りもスムーズになりました。

その4 トヨタ・タコマ

 同じトヨタでもミドルサイズの人気モデルが「タコマ」です。2022年モデルでは随所に手が加えられイメージを一新。エンジンは3.5LのV型6気筒となり最高出力は278psを発揮します。もともと、ハイラックスの北米仕様として登場したモデルだけにボディサイズはハイラックスと同等。日本国内では大柄ですが北米ではミドルサイズとして高い人気を誇っています。そんな新型タコマの中でも注目したいのがTRDのチューニングメニューが施された「TRD Pro」で、より高い走破性を発揮してくれます。

その5 日産フロンティア

 日産といえばダットラでお馴染ですが、そのダットラのDNAを受け継いでいるのが北米仕様の「フロンティア」。新型モデルではボディスタイルがシャープな印象となり、エンジンは先代モデルから継承される3.8LのV型6気筒エンジンを搭載し310psの最高出力を発揮。ATは9速へと進化を遂げスムーズさを増しています。ボディにはロングとショートボディがあり、全長5339mm(ショート)/5692mm(ロング)×全幅1854mm×全高1821~1838mm。キャブはキングキャブとクルーキャブが用意されています。

並行輸入でも専門店が多いので安心して選べる

 ここまでは新型モデルの紹介をしてきましたが、残念なことにジープ・グラディエーター以外は正規輸入モデルとして手に入れることはできません。しかし、日本には並行輸入としてアメリカ車、逆輸入車の専門店が数多く存在するので利用するのも賢い方法になるはずです。

 また、中古車として探すのであれば数は少ないもののシボレーC1500やフォードF150、ダッジ・ラム、トヨタ・タンドラ/タコマ、日産フロンティア/タイタン、三菱トライトンなどを探すことができ、乗用車ライクなピックアップを求めるのであれば旧車のフォード・ランチェロやシボレー・エルカミーノという選択肢もあります。

* * *

 ジェットスキーやバスボート、トレーラーハウスを牽引でき、荷台には趣味の遊び道具が満載できるピックアップトラック。日本での認知度はまだまだ低いものの、本場アメリカのレジャーには欠かせない存在であり、趣味や遊びを追求する人にとって最高のパートナーになることは間違いありません。遊びのためなら車両価格や維持費を気にしないという粋な遊び人にとってピックアップトラックは世界観を広げてくれる夢のクルマになるはずです。

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みんなのコメント

21件
  • 物足りない、足りる、本来の使い方をするなら所有者の用途の問題。 ハイラックスでも満足する所有者はもちろん居る。
  • 軽トラで足りちゃう。大きなもの買ったら店屋でトラック借りれたり運搬してもらえたりするから、要らない。ってところかな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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