■日産の“和製スーパーカー”「ブレードグライダー」
国産メーカーの中でもいち早く電気自動車をイメージリーダーとした日産は、未だに国産BEVの中では圧倒的知名度を持つメーカーとして知られています。
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そんな日産が2013年の東京モーターショーに参考出展した「ブレードグライダー」は、その名の通り滑空するように走るクルマをイメージして作られた電気自動車であり、航続距離に大きく影響を与える空気抵抗を極限まで低減させた独特のフォルムが最大の特徴となっていました。
このブレードグライダーは4輪車でありながら、フロントのトレッドを極端に狭くして前面投影面積を減らしており、フロント1名、リア2名の3人乗りという特殊なシートレイアウトを持っていました。
そして5個の電池モジュールから構成する220kWの高性能リチウムイオンバッテリーを動力源とし、後輪それぞれに搭載された130kW×2の電気モーターにより駆動する後輪駆動レイアウトとされています。
2013年の東京モーターショーに展示された際は実際に走行することはできないモックアップとなっていましたが、2016年には走行可能なプロトタイプが登場。
基本的なスタイルは2013年モデルを踏襲していましたが、跳ね上げ式のバタフライドアは、モックアップ時はフロントヒンジだったのに対し、プロトタイプはリアヒンジとなっていたほか、ルーフ部分には万が一の横転時に乗員を守るロールオーバープロテクション構造も加わり、かなり現実的なフォルムになっていました。
後輪に備わる2つのモーターのシステム出力は268馬力、最大トルクは707N・mと強大なもので、1300kgほどの重量の車両を5秒で100km/hまで到達させる加速力を持ち合わせていました。
また極端に狭いフロントトレッドでも回頭性を損なわないように、リアにトルクベクタリングシステムを搭載し、積極的に介入させることでステアリングに頼らないコーナリングを実現しているとアナウンスされており、一般的なクルマとは異なるハンドリング特性を持ち合わせていることを感じさせていたのです。
当時は走行可能な実車をサーキットへ持ち込み、メディア向けに同乗走行なども実施するほど完成度の高かったブレードグライダーでしたが、結局市販化はされることなくプロジェクトは終了。
ただモーターとブレーキの制御によってコーナリング性能を高める手段などは現在販売されているe-4ORCEにも採用されているため、決して無駄ではなかったと言えるでしょう。
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みんなのコメント
本文を読む気がおこらない見出し
正直、見てて恥ずかしかったが、ドライバーはもっと辛かったと思う。