現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > トヨタ8号車、実はリタイアの危機に直面していた? ”リス”との接触でフロントカウル破損も

ここから本文です

トヨタ8号車、実はリタイアの危機に直面していた? ”リス”との接触でフロントカウル破損も

掲載 6
トヨタ8号車、実はリタイアの危機に直面していた? ”リス”との接触でフロントカウル破損も

 フェラーリ51号車と激しく優勝を争い、2位でル・マン24時間レースを終えたトヨタの8号車。実は夜間にリタイアの危機に直面していたとテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは明かした。また、明るくなってからも”リス”を轢いてしまい、フロントエンドにダメージを抱えていたという。

 トヨタは7号車が複数のマシンが絡む不幸な事故に巻き込まれてリタイアを喫したが、実は8号車もほぼ同じタイミングでエンジンの温度が異常に上昇。2台ともフィニッシュできない可能性があったと、バセロンは語った。

■平川亮に出されていた”全力攻撃”命令。ハートレー「リョウを全力で支持する。全開で攻めるのが、僕らの目標だった」

「小林可夢偉のアクシデントと同時に、8号車のエンジン温度が急上昇したため、あの瞬間2台のマシンを失うことになるのではないかと思った」

 そうバセロンは説明した。

「何が起こっているのか、全く分からなかった。外からでは何も見えなかったんだ。空力の数値も良かったんだ」

「我々はフロントエンドを取り外し、ボディワークを交換してみることにした。するとサスペンションの内側にケブラーの大きな破片がスタックしていて、冷却風の流れを妨げていたんだ」

「それを取り除いて、走り続けることができた」

 その後レースが進むに連れて、総合優勝争いはフェラーリ51号車とトヨタ8号車の一騎打ち状態に。レース残り9時間を切ったところではトヨタ8号車が総合首位を走行していた。

 しかし、フェラーリ51号車が急激に接近。1スティントで12秒ものギャップを削り取られ、テール・トゥ・ノーズの状態でピットに飛び込んだ。

 このピットストップでフロントエンドのボディワークを交換したトヨタ8号車は、フェラーリ51号車に先行を許す苦しい展開となった。

 バセロンは、8号車がレースをリードしている最中にリスを轢いてしまい、ペースが大きく崩れてしまったと説明した。

「我々がフェラーリを圧倒していたタイミングもあった」

「その背景にはあるロジックがあるんだ。我々が競争力を発揮した瞬間に、リョウ(平川亮)がリスにぶつかってしまったんだ。フロントエンドに大きなダメージを与えたのだから、おそらくそれほど小さなリスではなかったのだろう」

「フロントエンドを交換することができるスティントの終わりまで、彼は苦しんでいた」

 その後はフェラーリ51号車が優位にレースを進め総合優勝を達成。8号車は果敢に攻めたものの、気まぐれなル・マンの女神は微笑まなかった。

関連タグ

こんな記事も読まれています

三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
くるまのニュース
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
バイクのニュース
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
レスポンス
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
ベストカーWeb
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
レスポンス
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
WEB CARTOP
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
レスポンス
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
motorsport.com 日本版
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
ベストカーWeb
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
くるまのニュース
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
AUTOSPORT web
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
motorsport.com 日本版
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
くるくら
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
乗りものニュース
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
レスポンス

みんなのコメント

6件
  • F1クオリティって別格なんだなと思い知らされたレースだった。
    普通デビューイヤーなんて完走するだけでも難しいし優勝なんて何年先か分からない。
    それを王者トヨタ相手にいきなりやってのけるフェラーリ
    凄い物を見せて頂きました。
  • そんな『北斗の拳イチゴ味』みたいなことを…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村