FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースのフリー走行3回目は、トヨタの7号車がセッションをトップで終えた。
台風の影響もあり週末を通じて天候が不安定となっている富士スピードウェイ。土曜日は朝からサーキット上空を雲が覆い、霧雨が降る中でFP3のセッション開始時刻を迎えた。
■J.P.デ・オリベイラ、よく知る富士にまだ慣れないマシンで挑む「目標は少しでも前進すること」
各車ワイパーを動かしながらウエットタイヤを履いてコースイン。ハイパーカークラスはまず1分38~39秒台のタイムが並んだが、次第にペースが上がっていき、スリックタイヤに履き替えるマシンも出始めた。
セッション開始から10分が過ぎた頃には、ポルシェのカスタマーであるハーツ・チームJOTA38号車が1分35秒445をマークしたのを皮切りに、スリックタイヤでのタイム更新が続いた。
セッション開始から20分が経ったところで、トヨタ7号車のマイク・コンウェイが1分33秒532をマークしてタイムシートのトップに。その後フェラーリ51号車のアレッサンドロ・ピエール・グイディが1分33秒062で上回れば、コンウェイが1分32秒920、ポルシェ6号車のローレンス・バントールが1分32秒919を続けざまに記録するなど、タイムシートは目まぐるしく変動していった。
そんな中、ターン1でLMP2クラスのインターユーロポール34号車と、LM-GTE AmクラスのAFコルセ54号車フェラーリが接触するというインシデントが発生。54号車は右リヤタイヤにダメージを負ってしまったが、なんとか自走でピットにたどり着いた。
セッション折り返しを迎えた時点で、トップはキャデラック2号車で1分30秒915を記録。2番手にはトヨタ8号車が続いた。レーシングラインはさらに乾き、路面の色が変わり始めているが、8号車はターン1で止まりきれずランオフエリアに飛び出すシーンもあった。
フェラーリ51号車も、ダンロップコーナーへのブレーキングで危うくJOTA38号車に追突しかけてしまい、ランオフエリアに逃れるといったシーンがみられた。
最後まで弱い雨が降り続く中で60分のセッションが終了。トップはトヨタの7号車で、ラスト10分を切ったところで1分30秒068をマーク。これはドライコンディションだったFP2でトヨタ8号車が記録したタイムから0.5秒ほど遅いものだった。そのトヨタ8号車は、7番手でセッションを終えている。
0.408秒遅れの2番手はプジョーの94号車。プジョーは93号車も4番手につけた。
ポルシェはカスタマーチームの38号車が3番手。同じくポルシェカスタマーのプロトン・コンペティション99号車も5番手となった。
フェラーリ勢は、51号車が6番手。50号車が11番手となったが、50号車はガレージで過ごす時間が長く、クルーが左リヤブレーキをチェックしていたのが気になるところだ。
LMP2クラスは、23号車ユナイテッド・オートスポーツがクラストップ。36号車アルピーヌが2番手だった。
LM-GTE Amクラスは接触もあったAFコルセ54号車がトップ。星野敏と藤井が乗る誠暢がドライブするDステーション・レーシングの777号車アストンマーチンはクラス2番手と上位に食い込んだ。
宮田莉朋と木村武史擁するケッセル・レーシング57号車フェラーリはクラス5番手。小泉洋史とケイ・コッツォリーノが乗るAFコルセ21号車はクラス11番手となっている。
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