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レッドブルF1、新型風洞に”計画変更”も大きな遅れナシ。新規定2026年型マシンの開発に向けて調整

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レッドブルF1、新型風洞に”計画変更”も大きな遅れナシ。新規定2026年型マシンの開発に向けて調整

 レッドブルは、建設予定となっている新型風洞施設の計画に変更を加えたようだ。

 今季6度目のコンストラクターズタイトルを獲得したチームは当初、シリーズで長期的な“王朝”を築くべく、本拠地であるイギリス・ミルトンキーンズに新たな風洞施設を建設することを検討していた。

■F1空力開発を支えてきた『風洞』は、”前時代の遺物”になるのか?

 計画では新型風洞はファクトリー近くに建設されることが決まっていた。財政規則では、新ファクトリーや新しい風洞の建設は特別に予算制限の適用を免除されるため、レッドブルは正式に風洞の建設許可を申請していた。

 しかし、新パワーユニット部門“レッドブル・パワートレインズ”の施設建設やキャンパス拡張に伴うファクトリーの大規模開発の一環として、チームは新型風洞の建設予定地を変更することを選んだ。

 この変更により、施設はより理想的な位置に設置されるが、当初の建設許可が効力を失い白紙に。今後レッドブルは新たに書類を作成し、建設許可を申請することとなる。

 ただチームは建設位置の変更によって、新型風洞の稼働開始が大きく遅れることはないと考えており、テクニカルレギュレーションが刷新される2026年型マシンの開発に間に合う可能性が高いとしている。

 レッドブルは2004年にジャガーチームを買収して翌年からF1に参戦して以降、ベッドフォードにある改良型の風洞を使用してきた。

 この風洞は以前、今はなきアロウズF1チームが使用していたモノだが、元々は"RAEベッドフォード"として第二次世界大戦末期に航空機開発のために設計されたモノだった。

 新型風洞の建設にゴーサインを出したのはレッドブルの共同創設者ディートリッヒ・マテシッツ。彼が昨年他界する前に下した最後の決断のひとつだった。

 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はアメリカGPの際、今後に向けた取り組みという点でチームは素晴らしい状況にあると語った。

「我々には絶大なサポートがある。新しい風洞に投資を行ない、両株主の署名も得ている」ホーナー代表は言う。

「我々は施設とキャンパスに投資している。才能ある人材を惹きつけ、育成するための本物のテクノロジー・キャンパスにしようとしている」

「だから何も変わっていない。我々の強さと深みは常に人材である、というコミットメットは絶対だ。これまでで最も強力なテクニカルグループを手に入れられたと私は思っているよ」

「運営面でも強いと思う。組織的な弱点は見当たらない。だからといって改善できないという訳ではないと思う」

「常に改善し学ぶことはある。しかし、レッドブル・レーシングはこれまでで最高の状態にあると思う」

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