TOYOTA GAZOO Racingは、世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・チリで今季のマニュファクチャラーズタイトルを獲得。2021年、2022年に続き3年連続での快挙となり、ヤリ-マティ・ラトバラ代表はチームの成功を「ユニークなモノ」だと称賛した。
WRCの50年の歴史の中で、これまでマニュファクチャラーズタイトル3連覇を達成したのは、ランチア、スバル、シトロエン、プジョー、フォルクスワーゲンの5メーカー。トヨタは6番目のメーカーとして歴史に名を刻むこととなった。
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ラリー・チリではM-スポーツのオット・タナクに優勝を奪われたものの、エルフィン・エバンスがドライバーズタイトルを争うチームメイトのカッレ・ロバンペラを抑えて3位表彰台を獲得。5位に勝田貴元が入った。
トヨタはヒョンデに対して、獲得ポイントで13点上回ればマニュファクチャラーズタイトルを決められるという状況でラリー・チリに臨んだ。チリでは2位にティエリー・ヌービルが入ったものの、初日のSS1でエサペッカ・ラッピ、最終日のSS15でテーム・スニネンがリタイアしたことで次戦以降に望みを繋ぐことができなかった。
チーム代表のラトバラは3連覇達成という成功を振り返り、競争が激化した2021年から2023年にかけてトヨタがタイトルを獲得できた決定的な要因として信頼性を挙げた。
過去3シーズン、トヨタは36戦中24勝を挙げ、今季表彰台に登れなかったのは2月のラリー・スウェーデンだけ。ケニアでのサファリ・ラリーでは2年連続の1-2-3-4フィニッシュを達成するなど、圧倒的な強さを見せつけた。
「まず、チームとドライバーたち、そしてシーズン中全ての努力を誇りに思う」とラトバラは語った。
「シーズン終了の2戦前にタイトルを獲得できたのだから、すごいことだ。TOYOTA GAZOO Racingとしても、これまでで最も早いタイトル獲得で、我々が正しくできたということとドライバーたちが素晴らしい仕事をしてくれたということが証明された」
「もちろん、ドライバーたちはまだタイトル争いを続けているというワクワクはある。誰がチャンピオンになるのか楽しみだ」
「このマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことで、肩の荷が下りたとも言える」
「確かに、(現代WRCにおける3連覇は)ユニークなことだ。このようなことを成し遂げるのは簡単ではないし、競争のレベルは厳しいと言える」
「我々が他に差をつけられた最も重要な部分は信頼性で、問題なくマシンをフィニッシュさせることができた。チャンピオンシップにおいて、それが重要なポイントのひとつになったと思う」
またラトバラは、昨シーズンの弱点であったラフグラベルの路面コンディションにおけるマシン開発の成果を賞賛した。
「2022年にWRCがRally1規定を導入した時、我々はもちろん強かったが、特にハードでラフなグラベルでの弱点に気がついた」
「我々はその弱点を克服し、そのようなコンディションでのマシンを改善することができた」
「成果を見ることができているのは素晴らしいことだし、より良いマシンを作るための継続的な開発とアプローチがタイトル獲得に寄与したのだと思う」
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