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新型ポルシェ911 GT3 Rレンシュポルト 制約を取り払ったサーキット専用車 77台限定生産

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新型ポルシェ911 GT3 Rレンシュポルト 制約を取り払ったサーキット専用車 77台限定生産

限定77台のサーキット専用車

ポルシェは9月28日、911の新たな限定仕様車として「911 GT3 Rレンシュポルト」を発表した。ポルシェの象徴的なレーシングカー、935の後継車であり、これまでで最も強力なサーキット専用車となっている。英国価格は82万2000ポンド(約1億5000万円)とされる。

【画像】992世代最強のサーキット専用車【ポルシェ911 GT3 Rレンシュポルトを「標準」のGT3 RSと写真で比較】 全27枚

ベースはGT3レーサーの911 GT3 Rで、ポルシェは「FIA GT3レギュレーションの制約をすべて取り払った」としている。10月28日に開催される世界最大級のポルシェ愛好家の集いであるレンシュポルト・リユニオン(Rennsport Reunion)で一般公開される予定。生産台数はわずか77台に限定される。

サーキットでの騒音規制に基づき、サイレンサー無しのバージョンと、触媒コンバーター付きの「静か」なバージョンの2種類が用意される。

パワートレインは911 GT3 Rと同じ4.2L 6気筒ボクサーエンジンを搭載するが、さまざまな調整により、最高出力は565psから620psに、レッドラインは9400rpmに、最高速度は296km/hから315km/hに向上している。

リッターあたり150psというエンジン出力は、「GTレーシングカーの自然吸気エンジンとしては記録的」なものだという。トランスミッションは6速シーケンシャルで、後輪駆動となる。車重は1240kg。

エンジンユニットは、バイエタノール燃料とeフューエル(合成燃料)を使用できるように設計されており、可能な限りのカーボンニュートラルを目指している。従来の無鉛ガソリンでも走行できる。

ポルシェのモータースポーツ部門副社長であるトーマス・ローデンバッハ氏は、「新型ポルシェ911 GT3 Rレンシュポルトは、おそらく最も原始的な形で911ベースのレーシングカーを運転する体験を提供します。最高のモータースポーツテクノロジーとポルシェらしいデザイン言語を融合させており、見るたびに鳥肌が立ちます」とコメントしている。

デジタルミラー、リバリーなど特別設定

内外装はデザイナーのグラント・ラーソン氏とトルステン・クライン氏が担当し、ボンネットとルーフのみをベース車両と共有しているという。ホイールベースは延長され、フェンダーも広げられ、ローダウンスプリングと18インチのBBS製ホイールが装着されている。

ボディはすべてカーボンファイバー製で、サーキット走行を想定し、フロントフェンダーには空力に最適化されたフィンと大型エアインテークが設けられた。サイドミラーも廃止され、3台のカメラによるデジタルミラーとなった。

リアでは、ポルシェの歴代レーサーと共通するデザイン要素が見られる。例えば、リアウイングはデイトナで7度の優勝を誇るブルモス・ポルシェ935/77の影響を受けており、スポイラーサポートはポルシェ962ル・マンにインスパイアされたという。軽量化のため、グリルカバーや一部のパネルは外され、エグゾーストなどの部品はむき出しとなっている。

キャビンではさらなる軽量化が図られ、助手席と後部座席、エアコンが取り除かれた。また、モデルナンバーを顧客の好みで選択できるプレート、サイドミラーに代わる2枚のモニター、カラー調整可能なアンビエントライト、FIA仕様のロールケージも装備される。

ボディカラーは、スタールビー、シグナルオレンジ、アゲートグレーメタリック(911シリーズの新色)を含む7色から選択可能。

そのうち3色はリバリーが施される。ラグナセカを象徴するコークスクリューからインスパイアされたというレンシュポルト・リユニオン・デザイン、ポルシェ・モータースポーツの拠点である町の名を冠したフラハト・デザイン、そして車幅を強調するブルーを取り入れたスピード・アイコン・デザインが用意されている。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク式で、ショックアブソーバーは5ウェイ調整式。ただし、基本的なセットアップはオーダーメイドで、レース前に自分で調整することも可能だ。

その他、ミシュランがウォームアップ時間とドライバビリティを向上させるために開発した専用タイヤもある。

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みんなのコメント

2件
  • まろまろ
    合成燃料またはレギュラーガソリン仕様。
    内装のケイタイっぽい感じは別として、楽しそうなエンジン。
  • ネイトン
    4.2Lから620PSを出すんならアルコール含有ハイオク燃料だろうな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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