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プジョー「RIFTER」とシトロエン「BERLINGO」の兄弟車、OPEL「COMBO LIFE」が目指す究極の実用性

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プジョー「RIFTER」とシトロエン「BERLINGO」の兄弟車、OPEL「COMBO LIFE」が目指す究極の実用性

1862年の誕生以来、一朝一夕ではなし得ない不断の進化によってOPELはいつの時代も最先端ポップカルチャーであり続け、現在まで愛されてきた。その伝統を支えてきた主力ブランドにはOPELが目指す近未来が明瞭に見えてくる。

コンボ ライフ

ロールス・ロイスが前澤友作氏の依頼でエルメスと共同でビスポークモデル「ファントム・オリベ」を製作

優れたツールを美しく、そして上質に仕立てるOPELの技は、さすがと言うべきジャーマン・ブランドならではのうまさを見せる。

『COMBO LIFE』より、先行する形で日本に導入されたプジョー『RIFTER』とシトロエン『BERLINGO』。そのフレンチと兄弟車であり、両側スライドドアや広々とした荷室など高い実用性はそのままに、OPEL流のフロントマスクが与えられた。

実用性や機能を形にして、持てる力を存分に発揮。
オペルを代表するマルチモデル

フレンチの都会的なイメージとは違った魅力のマスク。目鼻立ちのくっきりとした表情によって、力強さと塊感が表現されている。

実用とは何かを知り尽くしている

 以前、ドイツのモーゼル川とライン川の合流点に位置するコブレンツという町を出発し、ライン川沿いに南下して、フランスのアルザス地方まで取材旅行をした。コーディネーターとカメラマンなど、むくつけき男4人旅である。降り立ったフランクフルトから、西に少し走って到着した、落ち着いた雰囲気の小さな町には何とも穏やかな空気が流れていた。この取材旅行のルート設定はコーディネーター氏のお薦めで、ほぼ強制的に決まった。だが、想像以上にこの小さな町はしっくりと我々の心を落ち着かせ、とても肌に合った。

 ライン川の河川交通の要衝であると同時に、ワインと古い町並みと美しい景色を楽しむには、まさにジャストサイズのポイント。誰もがしばらくここで過ごしたいと思えるほど快適であった。

 こうして気分よく始まった3日間にわたる取材行は、実に快適で楽しく、順調であった。そしてフランスに入りアルザスの中心地、ストラスブールに到着しても、その快適さは変わらなく維持されていた。歴史に翻弄されたこの町はドイツ文化とフランス文化が混じり合い、独特の文化の香りを漂わせていたのだ。

 誰もが大きな満足とともに迎えた最終日、この快適な取材を振り返ってみて、重要な功労者に気づいた。たっぷりの荷物を載せ、しっかりと走ったオペル『OMEGA』のワゴンである。現行モデルにはないが、BMWの『5Series』やメルセデスの『E-Class』と同じEセグメントに入る。

 広大な荷室には男4人分のトランクと撮影機材と、途中で買ったワインやビールなどを満載していた。トラブルひとつなく、アウトバーンから市街地、そしてリバーサイドの道を燃費も上々に走ってきていたのである。さすがはオペルのワゴン、実用性の高さは折り紙付き。そして現在、その代わりとなる存在を探せば『COMBO LIFE』だろう。オペルは古くから実用性や機能を形にすることにかけてうまさを存分に発揮するだけに、仕上がりが楽しみだ。

中途半端が一番もったいない

 まず新型『COMBO LIFE』と同じくPSAグループ(現・ステランティス)にあるプジョー『RIFTER』と、シトロエン『BERLINGO』は、日本に導入以来「おしゃれで使えるMPV(マルチパーパスビークル)」として人気だ。どちらもボディー両サイドのスライドドアや広い荷室など、高い実用性を持っている。同じ実用なら「フレンチか、ジャーマンか」である。そこで注目すべきはアピールポイントのエクステリアデザイン。特にフロントマスクはフレンチの2台とは雰囲気が確実に違う。オペルが強調したのは「力強いデザイン」である。オペルの最新デザイントレンドを採用したその表情には、独特の存在感が漂い、確実にフレンチとは違った趣きがある。ジャーマンブランドならではのクールなツール感があり、フレンチとは違った硬質さを楽しめるのである。

 さらにジャーマンブランドならではの、オペル流先進安全性能や乗り味が加味するとなれば、あのストラスブールで感じた〝異文化のクロスポイント〟と同種のエネルギッシュさも感じられる。それが心地よさとしても伝わってくるのだ。これだけでも上陸予定の『COMBO LIFE』に対する期待感は一層膨らむ。

 そしてこのデザインと実用性を手にした先にある楽しみといえば、このクルマをいかに有意義に使うか? だ。オペルのワゴンなどのマルチに使える実用車といえば、伝統的に乗用車としての快適性と実用性とのバランスのよさが最大の魅力となっている。当然だが、一年を通して数多くのライフスタイルに対応してくれるため、我々のライン川取材で仮に『COMBO LIFE』を連れ出したとしても、軽々と対応してくれたはず。その高い対応力には、無限の使い道が広がっているのだ。

 例えばこれからゲレンデに向かうなら、自分のスキーやウエアといったアイテムだけでなく、チューンアップ用品や履き替え用のスキーを数セット積み込むことだって躊躇なく行なえる。夏になればサーフボードとフィッシング、クルーザーと遊び尽くすための荷物を満載すればいい。

 そこには「旅はお手軽に」といった考え方は不要。どうせ楽しむなら中途半端な使い方は実にもったいない。「とことんこだわる」が基本だ。一方、その快適で楽しい空間も、CO2削減を考えれば、場合によっては空っぽにする思い切りも必要だ。

細かな心遣いで使いやすさをとことん追求

小物の出し入れは、重く大きなリアゲートを開けることなく、ガラスハッチだけで行なえる。子供や女性などにも喜ばれる心憎い装備だ。

無駄のないラゲージで無限に広がる使い方

床面積と高さのあるラゲージルームの各所にはいろいろな収納スペースを設置。欧州基準の実用性をいかに使い切るかは、アイデア次第だ。

悩ましい選択!?どの個性と遊びたい?

 多人数乗車を可能とするミニバンが豊富に揃う日本で、輸入MPVのルノー『KANGOO』が堅実な支持を得ている。そこに新たな魅力として上陸してきたのがプジョー『RIFTER』とシトロエン『BERLINGO』の兄弟車だ。欧州市場では初代モデルが1996年にデビューし、以来330万台を超える支持を得ている『RIFTER』と『BERLINGO』は、3世代目モデルで実績も十分。

 2台の大きな違いはフロントマスク。バンパーからヘッドライト、グリルといったフロントマスク部分は別物であり、雰囲気は違って見える。シンプルでスッキリとした『RIFTER』は、SUV的かつオールラウンダーな佇まい。一方の『BERLINGO』は、泥だらけにするのが少々はばかられるほど都会的な香りが漂う。シトロエンが確立したファッショナブルなイメージがあるからだ。こうしてプジョーとシトロエン、2台のすみ分けを明確にしながら、日本市場で健闘している。

 そこに今回、先発のフレンチと共同戦線を張るかのように日本上陸を予定しているのが、『COMBO LIFE』。ジャーマンブランドのOPELでいくか、ソフトなフレンチのイメージをセレクトするか? 何とも悩ましく、そして楽しいクルマ選びが、ここからスタートする。

プジョー『RIFTER』

シトロエン『BERLINGO』

インパネなどメーター類やナビゲーションの視認性のよさや、操作系の扱いやすさは3モデルともほとんど同じ。

取材・文/佐藤篤司

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランドMOOK「&OPEL 未来を創るクルマ。」発売中

 1862年の誕生以来、不断の進化によっていつの時代も時代も最先端のポップカルチャーであり続けたOPEL。そのブランドDNAとその魅力を、チーフデザイナーへのインタビューや歴史的名車の検証などをもとに解き明かすムック本「&OPEL」が発売されました。

 ドイツの自動車メーカーOPELは、160年の歴史を持つ老舗ブランドです。日本との縁も深く、戦前から輸入され、2006年までは日本国内でも販売されていたので、ご存じ方はもちろん、実際に乗った/所有したことがある方も多いのではないでしょうか。

 そして今、OPELが再び、日本に上陸するといわれています。今度、日本にやって来るOPELは、私たちがしばらく見ないうちに、すばらしくモダンで、ポップな佇まいに変身していました。ドイツ車としての信頼感と堅実さはそのままに、ガジェット感あふれるデザインやカラーリングからは、「どんな人生を愉しみたい?」と、クルマが語りかけてくるようです。そんな、ニュー・ジャーマン・カーで実現するライフスタイルのテーマは「リラックス」。

 本書では、暮らしをアップデートするモダンジャーマンなクルマづくりの魅力を、160年の歴史とともに余すところなく、紹介します。

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランド大図鑑

『&OPEL(アンドオペル) 未来を創るクルマ。』

定価1650円(税込)A4変形判/132ページ

小学館刊

https://www.shogakukan.co.jp/books/09104254

■本書のコンテンツ紹介

PART 1  OPELが提案するRELAX LIFE

●人気モデル「CORSA」「MOKKA」「GRANDLAND」徹底解剖!

PART 2 Pop&Future! OPELの秘密

チーフデザイナー・Mark Adams インタビューファッションデザイナー・Marcel Ostertag インタビュー「ASTRA」「MANTA」「COMBO LIFE」最新モデルの魅力OPELと相性抜群のライフスタイル名品セレクションPART3  Just like an OPEL

注目のクリエイターが語るNEW OPELの魅力アンバサダーを務めるリバプールFC監督・ユルゲン・クロップ氏とOPELPART 4   ドイツから特報!元気なOPEL

「MOKKA」「CORSA-e」「GRANDLAND」現地試乗レポート詳報オペルCEO Uwe Hochgeschurtz氏インタビューPART 5   Republish of Historic car impression

革新的な挑戦を続けてきた自動車ブランドOPELの歴史

老舗自動車専門誌の編集者が語るOPELの魅力OPEL in Motorsports「CORSA」「ASTRA/KADETT」「VECTRA」「OMEGA」「SPEEDSTER」「GT」「MANTA」「CALIBRA」「ZAFIRA」PART6 「&OPEL」 Square

FUN collectionOPEL FUN in JapanOPEL Engineering HistoryLogo transition of OPELOPELディーラーの斬新なCI【オンライン書店で購入する】

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みんなのコメント

1件
  • DIMEはよほどOPELを入れてほしいんだな・・・中の人にも反対意見が多くて見送りになりそうな雰囲気らしいのに
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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