この記事をまとめると
■インパクトの大きさからスーパーカーやスポーツカーに採用される跳ね上げ式ドア
「乗れない」どころか「降りられない」クルマも! ドアの開け方が「独特すぎる」モデル4選
■ガルウイングと一緒くたにされる跳ね上げ式にはそれぞれ異なる呼び名がある
■ヒンジの位置によりガルウイング、シザードア、バタフライドアがある
跳ね上げ式ドアはガルウイング以外のものもある
クルマのドアというのは、横に開くのが普通というか常識だ。しかし上に開くドアというのもあって、常識外だけにインパクトがある。それゆえ、スーパーカーやスポーツカーなど、特徴的なクルマに採用されることが多い。ただし、気になるのは上に開くドアはすべてガルウイングと呼ぶ人が多いということ。それだけお馴染みなのはいいのだが、実際は上に開くドアとしてはガルウイング以外にもけっこういろいろと種類があるのだ。
まずは本当のガルウイングだが、そもそもガルとは「カモメ」のことで、ガルウイングとなると「カモメの翼」となる。カモメが滑空しているときに翼を広げているような形となるのがポイントで、それゆえ、横に水平に上がるタイプのことを指す。一番有名なのは石原裕次郎の愛車でもお馴染み、メルセデス・ベンツ300SLで、それをモチーフにしたSLS AMGも同様だ。
さらにマツダのAZ-1も真横に跳ね上がるので、ガルウイングである。ちなみに三菱のスタリオンにも特別仕様車でガルウイング仕様があった。
もっとも有名なカウンタックのドアはシザードアだった
そして、ガルウイングと間違えられやすいのがカウンタックだ。上に開くこと自体がスーパーカーブームでは衝撃的だったこともあり、とりあえずガルウイングと呼ばれたように思うが、よく見ると真上に開くのではなく、ドアの前端をヒンジとして前に上がることがわかる。これが「はさみが開いたとき」に似ていることから、シザースドアやシザードアと呼ぶのが正しい。
こちらはランボルギーニのアイコン的装備になっていて、カウンタック以降、現在に至るまでV12のフラッグシップモデルに採用されている。
ほとんどが外国車のなか、日本車で上に開くモデルとして、AZ-1と双璧をなすのがトヨタのセラだ。こちらもガルウイングと呼ばれるが、新車当時からあったが、正確にはバタフライドア。バタフライは「チョウチョウ」のことだが、開けたときにドア自体が上方かつドア全体が前を向くのがチョウの羽根に見えることからこの名前が付けられた。
セラのヒンジを見ると、ドア前方と上部の前側の2カ所にあることがわかる。つまり、上に開くドアの種類はヒンジの位置で判断できるともいえるだろう。
バタフライドアの採用はBMW i8やメルセデス・ベンツSLR、マクラーレン720Sなど、意外に多く、スーパーカー揃い。そのなかで小さなセラが採用しているというのが、トヨタの挑戦というかシャレが利いていたところだろう。
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みんなのコメント
ヨーロッパガー 上質ガー こだわりガーって
単にめんどくさい変質者と思われるだけ。
ドア全体が開くので乗り降りしやすいと言うのが売りだったかな。
トヨタのセラはファッション性を重視した結果であって、
高性能車ではないよね。
何れの方式のドアも上方へ開くので、高さ制限のある機械式駐車場等では
降りれなくなると言うのがデメリットだった。
日本の環境には合わなっかったって事かな。