現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【スーパーカー年代記 083】「ヴェネーノ」はランボルギーニの創業50周年を記念した限定スペシャルモデル

ここから本文です

【スーパーカー年代記 083】「ヴェネーノ」はランボルギーニの創業50周年を記念した限定スペシャルモデル

掲載 更新 11
【スーパーカー年代記 083】「ヴェネーノ」はランボルギーニの創業50周年を記念した限定スペシャルモデル

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第83回は「ランボルギーニ ヴェネーノ」だ。

ランボルギーニ ヴェネーノ(2013年)
ランボルギーニは創業50周年を記念して、2013年のジュネーブ モーターショーでスペシャルモデルを発表した。その名は、「ヴェネーノ(Veneno)」。車名の由来は、ランボルギーニの伝統に則って、伝説の闘牛の名から名づけられた。ヴェネーノとはスペイン語で「毒」を意味するが、闘牛の歴史の中で最も強力で攻撃的、しかも最速の雄牛がヴェネーノという名であったという。

【くるま問答】交通取締りで警察官がする質問「過去1年以内に違反をしたことは?」の意図とは!

ベースとなったのは、フラッグシップのアヴェンタドール。デザインを手がけたのは、当時のランボルギーニ社のチーフデザイナーだったフィリッポ・ペリーニ。最適な空力特性とコーナリングの安定性に重点を置かれたデザインだが、ベース車のアヴェンタドールよりもかなりアグレッシブで近未来的なスタイリングで、まさにストリートリーガルなレーシングカーといった印象だ。

コクピットの後ろにミッドシップ搭載されるパワーユニットは、アヴェンタドールと同じ6.5LのV型12気筒DOHCだが、最高出力は552kW(750ps)にパワーアップされている(最大トルクは690Nmで同じ)。公称の最高速度は355km/h、0→100km/h加速は2.8秒とアナウンスされている。

5通りのドライビングモードを備え、7速のシングルクラッチAMTを介してフルタイムで4輪を駆動するシステムや、プッシュロッド式のサスペンションに水平スプリングを備えたシャシなどは、アヴェンタドールを踏襲している。このシャシもアヴェンタドール同様にカーボンファイバー製のモノコックだが、ボディ外板にもカーボンファイバーを採用。またインテリアにはフォージドコンポジットやカーボンスキンなど、ランボルギーニ社が特許を取得している革新的な素材を採用している。

ヴェネーノはジュネーブ モーターショーに出展されたプロトタイプだけの予定だったのだが、熱狂的なランボルギーニ ファンの要望に対応して、3台だけが限定生産された。車両価格は300万ユーロ(当時のレートで約4億2000万円!)だった。リアフェンダー前のエアインテーク部がプロトタイプでは緑/白/赤のトリコロールだが、市販モデルでは3台にそれぞれ1色ずつ用いられた。

ヴェネーノ クーペの発表から約半年後、ランボルギーニはヴェネーノのロードスターを発表した。限定台数は9台で、車両価格は330万ユーロ(約4億6200万円)。当時「世界で最も希少かつ高価なスーパーカーのひとつ」と評された。

ランボルギーニ ヴェネーノ 主要諸元
●全長×全幅×全高:5020×2075×1165mm
●ホイールベース:2700mm
●重量:1450kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:6498cc
●最高出力:750ps/8400rpm
●最大トルク:690Nm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●トランスミッション:7速AMT
●タイヤサイズ:前255/30ZR20、後355/25ZR21
●当時の価格:300万ユーロ(約4億2000万円)

[ アルバム : ランボルギーニ ヴェネーノ はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

『いとうみゆきのクルマのおうち旅』が電子書籍化…ホンダアクセス「カエライフ」連載
『いとうみゆきのクルマのおうち旅』が電子書籍化…ホンダアクセス「カエライフ」連載
レスポンス
重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
バイクブロス
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
Merkmal
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
くるまのニュース
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
WEB CARTOP
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
レスポンス
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
月刊自家用車WEB
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
月刊自家用車WEB
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
LE VOLANT CARSMEET WEB
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
バイクブロス
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
くるまのニュース
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
バイクのニュース
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
レスポンス
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
ベストカーWeb
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
レスポンス
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース

みんなのコメント

11件
  • リアル マッハGOGOGO! (笑)
  • >闘牛の歴史の中で最も強力で攻撃的、しかも最速の雄牛がヴェネーノ

    最速の牛じゃなく
    闘牛士を死亡させた闘牛の名では?

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村